2006年2月の独り言。
日記というほど頻繁には書けないと思いますので。


2006年2月26日(日) 余韻

トリノでは、休憩、名物(ビチェリン)の味見、細工物の場所確保、トイレとさまざまな目的であちこちのカフェに入りました。カフェ(エスプレッソ)は濃すぎて一回しか飲みませんでしたが、カプチーノもラテもおいしかったです。北米系のカフェと本当に濃さや味がぜんぜん違うんですよね…。

トリノといえばチョコレートが名物。なんとなしにチョコレートが恋しくなって成城石井に入りました。外国のお菓子が色々売られているのですが、案外イタリアのチョコレートはないんですよね。
唯一バレンタインデー仕様のものが安売りで売られており、名前を確認しないまま買って家で包装紙を開けるとこれがあたり。Bacioという向こうで食べたチョコレートでした。中にナッツが入っていて、一つ一つに格言(5ヶ国語)が挟み込まれていて、おいしいんですよ。
オリンピック関連の物産展なんかやっていて、ジャンドゥイオッティ輸入販売している所ないですかね…。

気がつけば2月もあと2日。うわー、3月のトップ写真が!!
トリノの写真をびくつきながら整理していたのですが、雪ちゃん達の写真はなんとか使えるレベル。「日本代表」のノルマは果たせそうです。

2006年2月24日(金) 今夜はモロゾフに乾杯!

といこうかと思いましたが、そうするとエキシビがリアルタイムで見られなくなるのでやめました。
さすがにフルで見ると仕事に差し支えるので、すぐりん−雪ちゃん宏博兄さん間狙いです。すぐりんは4位なので、4時起きで大丈夫かしら?
そもそも今回のエキシビは4位からと5位から、どっちなんでしょう?

さて掲示板の記述に加筆付きで。

「しーちゃんおめでとう!」と言うべき所ですし、お祝いする気持ちは十分にありますが。

ま〜〜気持ちよさそうに滑っていたこと!!今はそれが一番印象が強いです。
ドルトムントと同じ「トゥーランドット」ですが、演奏者か編曲が変わっているのでしょうか?あの時はフルオーケストラの迫力のある音楽と共に「うお――!!」というような盛り上がりがありましたが、今回は何と言いましょうか。
音楽がバイオリンオンリーに聞こえたのです。そして弦楽器特有の、可聴域は越えているけど音の存在がわかる…いわゆる超音波でしょうか。その音波としーちゃんの滑りとがシンクロして、見ていて何とも言えない気持ちのいい気分になりました。
しーちゃん自身も気持ちよさそうに見えましたし、あれだけ気持ちよさそうに滑っている人を初めて見ました。何年かたって映像を見返してもそう思うことでしょう。
あれだけ気持ちよさそうだとメダルや点数なんてどうでもいいような気になってきます。
しかししーちゃんはフィギュアスケーターというスポーツ選手。スポーツ選手にそれはありえないですし、オリンピック金メダルは最大の栄光。
おめでとう!

すぐりんもお疲れさま。リンクサイドの目つきでやばいかな?と思ったけど、切り抜けてほっとしました。
多少きつい目つきでリンクに出てきても、スタートの位置についてポーズをとるとプログラム仕様の顔つきになっているすぐりん。そういう意味でも女優度アップしましたね…。
一つの方向を目指して歩み続けるあなたの姿そのものが希望なのです。
エキシビ楽しみにしてますね。

美姫ちゃんも吹っ切れたようでよかった。出直すパワーが得られたらいいんですけど(笑)
というか、出直してくれ。

2006年2月22日(水) 体内時計逆戻り(^^;)

今日は休みだったので女子ショートをリアルタイムでテレビ観戦。8時前に寝て、起きたのは夕方5時半。完全にトリノ時間じゃん……。
トリノから帰って風邪気味の超低空飛行の生活が続いてアイスダンスを逃してしまいましたが、やっと人心地ついて女子には間に合いました。で、一言。
モロゾフ、すみませんでした。

オリンピックの女子代表が決まってからあれこれ慌しかったですが、すぐりんは放っていても大丈夫。美姫ちゃんはもういいから気楽に遊んできてくればいい…と動じることはなかったものの、そういうわけにいかなかったのがしーちゃん。
フリーは昔の名作の焼きなおしに替えるわ今期のフリーをショートにするわといじりまくるし、公式練習の画像見たら肩にぐるぐるテーピングしてるし!出場する3人の中で一番心配していたのが、実はしーちゃんでした。
ドルトムントの時にも少し思いましたがこちらね、やっぱりしーちゃんはモロゾフしかいないんですよきっと。モロゾフ、しーちゃん頼んだわよ!(←だからそれ違うから)


そうそう、トリノ話がぜんぜんできていませんでしたね。女子にちなんでネタを一つ。
コストナー、日本の美姫ちゃん状態です
イタリア語がわかるわけではありませんが、開会式のテレビ放映でアナウンサー勢はひたすらコストナーの名前を連呼。そりゃ旗手なら話題にはなるでしょうが、今回復帰したフサポリ組だって前回オリンピック銅メダルで世界チャンピオンなのに、話題にしなくていいの?
フィギュアスケートがマイナーなイタリアですが、コストナーの知名度は結構高そう。オリンピックをPRするコマーシャルでもフィギュアスケート担当は彼女。単発のコマーシャルもいくつかありましたね。美姫ちゃんとコマーシャルした製品もかぶっていますし、これはエージェント同士で提携組んだのでしょうか(笑)
もしこの二人の間で十分にコミュニケーションが取れたら、その辺のグチ話で大いに盛り上がれそうですが…何はともあれ同じグループになった同期の二人。フリーは開き直ってがんばってね。


それにしても有香さん、丸くなられましたね。解説の視線がものすごく優しくなったように思います。
以前はこんなに各選手の長所をピックアップする話し方ではなかったと思うのですよ。

2006年2月18日(土) 帰ってきました。

えー、時間がないので今から現地観戦に旅立たれる方々へ手短に。(読む方いないと思いますけど)
(1)宿がメダルプラザ(カステッロ広場)より北にあり、自力で会場へ向かわれる方。
カステッロ広場の前を通るポー通りの夕方は大混雑になり、交通規制が出ます。特に15番と13番のトラムは進路変更を余儀なくされ、乗るだけ無駄です。
自力で会場に向かわれるのであれば、夕方より前にポー通りより南にいておくことをお勧めします。
(2)女子シングルを見られる方へ
会場ははっきり言って各国のファンの応援合戦状態。ファンにも勝負が待っています。地元選手のコストナー、ロシア人が弾けること確実なスルツカヤの後は会場が大騒ぎ、次の選手がコールされてリンクに上がってもイタリアコールやロシアコールがやまないことでしょう。(北米勢も負けてましたしね…)
日本だったら「次の選手に失礼だ!」と思う所ですが、あの会場ではそんな論理は通用しません。あの会場は騒いだもの勝ち、というより沈黙イコールすなわち負けになる、弱肉強食の世界なのです。
純粋に観戦するならそれでいいのですが、応援するのなら派手に騒いでください。コストナーやスルツカヤの後になっても、決してびびらないで。むしろ闘志をかきたてるぐらいの気合で行ってください。

二つ下の日記の考えが通用しない世界なんです。本当に。

2006年2月9日(木) 今回徹夜ですよ…(^^;)

謎の言葉は残しません。今日からトリノへ行ってきます。

「オリンピックの失敗はオリンピックでしか取り返せない」とはあるスピードスケートの選手がインタビューで答えていたことですが、ファンなりにこの言葉が身にしみます。
今度は中国国旗をちゃんと持ち込みますので。

昨日からずっと出発直前の書き込みにあれも書こうこれも書こうと思っていましたが、いざパソコンの前に座るとそれも吹っ飛んでしまっています。
現地から書き込みはできないかもしれませんが、このHPで仲良くしてくださっている二人のファンの方達のことはいつも頭にあります。申趙ファン日本代表の心づもりで行ってきますね。

願わくば宏博兄さんが3トウを成功しますように。成績という面ではなく、ただただ成功しますように。

2006年2月9日(木) がんばれ!ニッポン?

オリンピックのことなのだからオリンピックまでに書き残しておこうと思ったり、昔語りは見苦しいと思ったり。迷いつつ、98年長野オリンピック男子フリー、本田君と田村君がいた第2グループのウォームアップのことを少し書くことにします。

席に着くと同時に「武史と岳斗の応援お願いします!」と飾りのついた笹の一枝を渡された。渡してきたのは東北高校の文字が書かれたはっぴを着たおじさん。周りを見渡すとかなりの人が同じはっぴを着ている。東北高校の応援団が来ているのか。笹は七夕祭りにちなんでの物だろう。

第2グループのウォームアップが始まると同時に「応援よろしくお願いします!」という声。軽いジャンプやスピンに一つ一つ歓声が起こるあたり、フィギュアスケートを見慣れていないということが見てとれる。
仕切り役の男性が一人いるらしく、しばらくして気を取り直したかのように声援を送りだした。

「飛ーべ、飛ーべ、やーまーと!」
「がんばれがんばれたーけーし!」
この直後に「taKE-shi!」という外国語アクセントの声が響き、「国際交流や!」という返し。周りに笑いが起こる。
フィギュアスケートの会場や普段の観客層からかなり浮いている空気に、違和感のある種の不快感を感じた。


…と、観戦記口調はここまで。(時間がないのよ)

何が書きたかったかというと、この時東北高校PTAの大応援団が来ており、会場に独特の空気を流すほどの応援をしていたのですが、リンクの上では逆にそれすら負担になっていそうな様子でした。
応援することはどういうことなのか。なぜがんばってほしいと思うのか。
会場の盛り上がりに反してどんどん気持ちが冷えていき、ある種の迷いが生まれた時でした。

オリンピックは色々な競技があります。知らない競技でも大々的に報道され、日本の選手にがんばってほしいと思う気持ちが拡大される時期でもあります。それは悪いことではないでしょう。全く知らないものを見て、その中にほんの少しでもつながりがあるものがあれば、そちらの方に流れるのが人情というものです。
ですが。
その素朴な気持ちが積み重なって無責任な声に変わり、選手を追いつめるのだとしたら。
どうすればいいのでしょう?


「選手というのはファンでさえも闘わなければいけない対象なのね…」と最終グループのエルビスを見て悟ったわけでしたが。

2006年2月6日(月) 出発の雪

昨日BBSに書き込んだとおり、雪ちゃん宏博兄さんをはじめ中国チームがトリノへむけて今日出発しました。中央電視台(本当は違う字)による動画がこちら、オフィシャルページの特集で宿舎編がこちら、空港編がこちらです。
なんでも今日の北京は今年初めての大雪だったそうで、雪の出発に瑞と兆の文字を使う所は日本も中国も同じこと。北京の大雪といえば、2003年第一回の北京GPも季節外れの大雪で、「雪を見に来た私を北京の空が歓迎してくれたんだ」と帰り際に気がついたものでした。

いってらっしゃい。私ももうすぐ行くからね。(←それ違うから)

しかし、ハオよ……(^^;)いや、本当にいい子だよ君は。ムードメーカーになっておくれ。

2006年2月5日(日) COLORS

男子シングル選手に焦点を当てたフォトブック、「COLORS」、買いました。
……4年前か8年前にこの手の本が出てほしかったわ……。(オールドファンのグチ)
出たら出たらでツッコミ入れたりグチグチ言っていたんでしょうけれど。いやあ、いい時代になったものです。

選手のインタビュー内容も読み応えがあるものでしたが、そのスケーターに対するライターさんの視線もうかがえるような本でした。だってWFSの田村明子さんと白石和己さん、オフィシャルブック等で躍進が目ざましい青嶋ひろのさんの3人が揃い踏みですよ!?
格調高く冴え冴えとした冬の空気のような田村さん。確実な仕事ぶりで読んでいてほっとする白石さん。ファンの声を代弁するかのように熱い青嶋さん。どの方の文章も好きなんです。

それにしても、ライターさんとスケーターの組み合わせ。
田村さんがジェフリー、ジョニーちゃん、ランビエール、ライサチェク、織田君
白石さんがプル、ジュベール、サンデュー君
青嶋さんが大ちゃん、本田君
の文章担当ですか。ネタバレなので反転仕様にしておきます。
基本的に適材適所といいますか、それぞれの好きな得意分野の選手を担当したといいますか…スケーターに対するライターさんの視線がうかがえるような作りはまさに競演。この本はこちらの"COLORS"も見所です。

ライターさんと取材相手の組み合わせについて、もう少し書くので反転仕様にしますね。毒とまではいきませんが、読む人を選ぶ内容です。

田村さんと織田君の組み合わせはミスキャストだったような気がします。ジェフリーとまとめ取りをしたのでしょうが、文章を読んでいて何かしっくり来ないものを感じるのですよ。田村さん、織田君の文章を書くのに気が乗らなかった苦労されたのではないでしょうか?何か好きなタイプのスケーターではない気がしてきます。
無理せず青嶋さんに任せなされお疲れ様でしたというところですが、そのミスキャストぶりを見るのもまた一興というか何といいますか。
(ニヤリ)

個人的に一番しっくりいくと思う組み合わせは
田村さん:ジェフリー、ジョニーちゃん、サンデュー君
白石さん:プル、ジュベール、ランビエール、ライサチェク
青嶋さん:大ちゃん、織田君、本田君
でしょうか。


2006年2月3日(金) 大ちゃん

今日は休みだったので、トリノの荷造りと2002−3シーズンの写真の整理をしていました。主に2002年京都全日本と2003年北京四大陸。
夜は夜でNHKハイビジョンで放映された大ちゃんの特集にかじりつき。

大ちゃん、3年前と今と顔が全然違う……(^^;)。他の男性陣はあまり変わってないのに。
16歳から19歳って大きいんですね。まあ大学デビューというのもあるでしょうが。

2006年2月1日(水) 気分転換

仕事のミスで久しぶりにどうしようもないぐらい落ち込んだので、帰りにいつもと違う所でお茶を飲むことにしました。以前から目をつけていた喫茶店に行ったところ、満員で入れない状態。
ネガティブモードの私:「『仕事ができなさ過ぎてコケにされるだけの存在はお断り』ってことね」
ポジティブモードの私:「『ここではなく別の所に行け』という流れがあるのね」

流れを変えなければいけない。
まっすぐ帰って家で母親に荒れた気持ちを突っ込まれないように、電車を一本遅らせて帰ろう。
特急の中でチューハイを飲むのではなく、普段行かない喫茶店でウィンナーコーヒーを飲もう。
コンビニに行く暇があったら、服や本屋の中をうろついて少しでも目を肥やそう。


久しぶりに入った古本屋でトリノが含まれているイタリア、ピエモンテ州の本を見つけました。
捨てる神あれば拾う神あり。

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