2007年12月の独り言。
日記というほど頻繁には書けないと思いますので。


2007年12月29日(土) MOIとWFS31号

このところの近況を話すと長くなるのですが、12月の半ばに祖母が肺炎で入院。母が実家に帰っていることから身動きが取れなくなり、月末のMOI、年明けのSOIのチケット手配ができなければそもそも見に行くモチベーションも上がらない状況でした。
母のいない正月や年賀状の取りやめも覚悟していたのですが、幸い祖母の容体が安定。母も戻ってき、WFS31号のニュースが飛び込んできたのでMOI鑑賞のモチベーションが一気にアップ。チケットも予約していただき(ありがとうございます!)、今日、昼公演を見に行ってきました!


えー。MOIは地上波で放映されたので内容は割愛し、ツボにハマった会場模様をいくつか。
大ちゃんが登場する時には「大ちゃーん!」と黄色い声が飛びましたが、真央ちゃんが登場すると「まおちゃーん!」と子供の声が飛んでいました。大ちゃんのブレイクっぷりもすごいですが、真央ちゃんの子供への人気も特別なものがあります。また子供というのが彼女のキャラクターを反映していて面白いところですよね。

ジュニア男子が全員小道具に帽子を使っていました。数年前、当時のジュニア男子のエキシビナンバーで全員ジャケットを着ていたことがあったのですが…今は帽子がブームのようで(笑)

オーケストラは去年より弦楽器の力が強かったような気がします。弦楽器以外の楽器のパートの音の印象がほとんどないのです。人数減りました?それとも弦楽器中心のアレンジにしたのか…クラシックやオーケストラに詳しい方、どう思われました?


さてWFS31号。
新書館からのメールマガジン、あるいは当HPの「エルビスがらみの独り言」を読んでくださっている方ならおわかりでしょうが、「ストイコは今」という特集ページがあります。こちらに書ける範囲でさくっとまとめるつもりでしたが…さくっとまとめることすら無理でした(笑)
ということで私の壊れっぷり第一弾(?)に興味のある方はこちら!この特集、エルビスの写真丸ごと1ページに電話インタビューを交えた本文2ページ。エルビスの動向に興味がある方なら読んで買ってまず損はありません。エルビスのファンの一人として、編集部の方には心からお礼を申し上げます。


2007年12月19日(水) 年末の心模様

ファイナルの放映内容と母が祖母の世話で実家に帰っているので父の世話をしなければいけないことで心がすさみがちの毎日を送っているMATですこんばんは。
下の独り事をいくつか見ても、どうも言葉に棘があるといいますか文が荒れているのが自分でもわかります。読んでいる方、嫌な気分になっていたらごめんなさいね。


さて気分を変えて。

スケートシーズンに入ると脳内BGMはもっぱらスケートで使われている曲になります。最近のヘビーローテーションはライサチェクがらみでオペラ「トスカ」の有名なアリア、「星は光りぬ」。フィギュアスケートでトスカを滑る人は必ず使っているので、曲名を知らなくてもフレーズを聞けばすぐにわかる部分です。
この曲はトスカの恋人が政治犯の巻き添えで処刑されてしまう前に、ある日の彼女との逢瀬を回想して「あの時ほど幸せと思ったことはない!」という叫びで終わる曲。私の中では「シンドラーのリスト」と並ぶ、スケートで使われる悲しみの曲ツートップです。基本的に歌う方の立場から歌を解釈しているのですが、ふとした拍子に聞く方=トスカに視点が移りました。


……この曲、トスカにしてみれば恋人の断末魔ですよねえ……。
これは悲しむより怒り狂うわ。そりゃ絞め殺しもするよ(できるよ)……と、なぜか今日になってストーリー展開にしみじみ納得してしまいました。


悲しみや悲劇性の解釈が多いトスカ。男性(トスカの恋人)はこの解釈でいいですが、女性陣の誰かで怒りのトスカをやってくれないでしょうか。
夜叉系の路線でいけると思うのですが…今の女子シングルの現役選手だとできるキャラクターがちょっといませんね……。(そもそも女子シングルで夜叉系の演技がないんですよね)
強いて挙げるなら2001-2002年、ソルトレークオリンピックシーズンのフリーで使ったスルツカヤ。2004-2005年シーズンのミシェル?確かに恋人のために復讐は果たすでしょうが、夜叉になるには彼女は冷静すぎます。

そういえばライサチェクのトスカもあれはそのまま処刑されていく人ではないですね。どっちかというと闘いのトスカ…ということは何。彼が女子シングルでやってくれれば私の願望のイメージぴったり!?(←おい!!!)


2007年12月15日(土) ファイナルの会場模様

リンク周りの広告を見て、この試合がジャパンオープン、はたまた日米対抗戦のような錯覚を抱いたのは私だけでしょうか。


実は今年のファイナルに続き、2010年の世界選手権の開催地がトリノと決まった時に一つ勘ぐったことがありました。
これは日本が推したことではないのか―――と。

バンクーバーオリンピックの余韻が消えないままに開催される世界選手権が、前回のオリンピック開催地であるトリノ。今の日本の主力選手を考えると、2010年トリノ世界選手権のテレビ放映的にネタは完璧でしょう。
まあ2002年のソルトレークシティー→長野の例もありますし、オリンピックが北米だから世界選手権はヨーロッパでバランスを取ったと考えるのが普通ですが、その時何かふっと黒いものが頭をよぎったのです。

放映的云々はともかく日本スケート連盟にそこまでの力はないだろうと己の自国意識の過剰さにその時は苦笑しましたが、あの広告を見る限り日本スケート連盟、いやジャパンメディアの力は侮れないものになっているのではないでしょうか。


…しっかし人少ないですね〜トリノ。
まあもともとフィギュアスケート人気がそんなにあるところではないのですが。

2007年12月12日(火) 年末の歌番組模様

この時期になるとテレビでは2時間、3時間の枠をとった大型歌番組があちこちの局で開催されますね。今年を象徴する歌は何といっても秋川雅史の「千の風になって」。
確かに独特の死生感を伝える名曲なのですが…「私のお墓の前で泣かないでください、そこに私はいません」って、遺された人間が墓に対してもつ心の拠り所を正面から断ち切っていると思いませんか?
確かに死んでしまえば記憶も何もなくなるわけですからそういう心境にもなるのでしょうが、生きている人間はまだまだ思い出を抱えて生きていくのにその言葉はないだろうと思うのです。歌っている側にその意識がないというのはわかるのですけれどね。
この曲、「マディソン郡の橋」と同じく娘の立場で見るとやけに心をちくちく刺されるところがあります。


あと、日本テレビ系の番組で取ったアンケートによると、この歌の世代と性別ごとの人気は50才代以上の女性がトップなのだそうです。秋川雅史のあの容姿は確かに年配の女性の心をとらえるというのはわかるのですが、死んでからまで親戚づきあいをしたくないという母世代のブラックな本音が見えるようです。


2007年12月10日(月) とある父親の話。

私が勤めている会社で同じ部署、直属の上司ではないM部長に3人目のお子様が生まれました。実はM部長は40代半ば。奥様も同年代ということで、高齢出産にびっくりするやらおめでたいやら。
こういう話題はやはり子供がいる社員の方が盛り上がるものです。入社当時に直接面倒を見、今や中堅クラスに成長した30代半ばの社員達と同じ視点で子育て話をするというのはお互い感じるものがあるようです。
(私ゃ傍観者だけどさ)

久々の出産のニュースに部署全体からのお祝い金を渡した時にM部長が話されたことなのですが、さすがに両親共に40代半ばということで生まれてくる子供に遺伝子の異常が現れることを心配したそうです。が、今の時代その年代の出産はそれほど少ないわけではなく、また医療も進化しているので心配しなくても大丈夫、と主治医の方に勧められたとか。
だから30代後半や40代の方もあきらめなくても大丈夫、何事もポジティブにいきましょう―――という締めだったのですが。


いやその。
年齢だけはもうすぐ対象者になる人間から言わせていただきますと、そういう理由で子供をもたないなんて考えたことありませんMさん(^^;)。


2007年12月4日(火) 成江バナー語り

あらためてNHK杯でお会いしたおよびメールの相手をしてくださった皆様、楽しい時間を過ごさせてくださってありがとうございました。今回は久々のバナー貼りのおかげで成江成江とうるさくなってしまいましたが、ここで語りきってしまおうと思います。


今まで個人バナーを作らなかったのに突発的に作ってしまった動機ですが、一言で言うなら「義憤」です。


何せ成江は98年からNHK杯に参戦し、プルシェンコ、バトル、ウェアーとミスターNHK杯が移りゆく中何度も表彰台に乗っている名脇役。今やどの現役日本男子選手よりも出場回数が多い隠れミスターNHK杯。なのにバナーが一つもないってどういうこと!?
始めの方は成江バナーあったし旗振る人他にいたから安心してたのに、気がついたら誰もおらんやん!おなじみの存在で会場でもある程度人気はあるのに、特別な存在であるという表立った意思表示をする人がいない状態を中国応援人として放っておけるか!というのが大体の本音です。
「日本で特別に応援されている」という認識をお土産に持ち帰ってくれればと思うのです。悪い気はしないでしょう。

義憤とはいえ成江の演技が好きだからバナーを作ったのですが、それでもファンだと言えるスケーターはエルビス・ストイコと申&趙組の一人と一組なのです。本命でない人に作られるのはある意味可哀想かもしれません…。
ですから他の人が成江バナー作っていたらその人に任せていたんですってば。私がしゃしゃり出るようじゃだめなのよ、成江が本命の人は必ずいるんですから、誰かバナー作ってやってよって前からずーっと思ってるし言ってるのよこれは!!(怒るな怒るな)

しかし個人バナー作りはやってしまえば思ったより簡単で、一つハードルを乗り越えた気分です。なんでエルビスや雪ちゃん達のバナーを作らなかったんだろう?と思い、ちょっと振り返ってみました。
雪ちゃん達は巨匠のおなじみのバナーを見るのが楽しみだったので作ろうと思いもしなかったし、エルビスの時にはアンチフラッシュバナーを貼っていて、あれは全てのスケーター対象だからエルビスも含まれている。間接的なサポートというのも粋じゃない?と思っていたのでした。それに来日した時には他の方がバナーを作っていましたしね。

スケーターは複数いても、それぞれに対するスタンスは違ってくるものなんですねえ……。


2007年12月1日(土) NHK杯旅行・初日

バナーが仕上がったのが朝の4時。時間の都合上寝るに寝られず、勢いのままに6時の電車に乗ると、7時30分には空港でのチェックインがすんでしまう。フライトは9時40分。国際線かい!こんなことだったら6時30分の電車でもよかった。
伊丹空港へ行くには大阪市内某駅からリムジンバスに乗るのが一番速くて便利なルート。普通ならリムジンバスは30分で着くのだが、条件が悪いと1時間かかることもある。それが不安でつい早めに行ってしまうのだ。
それならばさっさと搭乗口に行って寝ていればいいものを、徹夜明けのテンションでそれが思いつかない。(電車とリムジンバスの中で暴睡はした)暇に任せて携帯メールを乱発。相手してくださった方々、ありがとうございました。
飛行機と乗り継ぎ電車は順調に。仙台駅で某さん方と合流し、駅前にあるビル内のしゃれた造りの牛タン屋でお昼ごはん。仙台グルメ第一弾♪噂には聞いていたが本当に牛タンが分厚い。普通の焼き肉の肉と変わらないくらい分厚くて、牛タンのイメージが一変しそうだ。

仙台駅の西出口を出ると4方向に分かれる大きな歩道橋とビルの群れに対面する。徹夜明けのボケと相まって完全に方向感覚が狂い、前日から仙台入りしているお二人にホテルまで連れて行ってもらう展開になってしまった。(ありがとうございます^^;)チェックインをして荷物を預け、いざ仙台市体育館へ。
成江バナーを貼っていると早速係員がNHKのロゴにかかっていないかチェックをしにやってくる。写真撮影の禁止に始まり、今回のNHK杯では花やプレゼントの投げ込みが禁止されている。年々制限が厳しくなる日本でのフィギュアスケート観戦、この分だとバナー貼りが禁止になるのは時間の問題だろう。実施されるとしたらバンクーバーオリンピックのシーズンだな。
リンクを見ると直前まで女子の練習があったのか、奈也ちゃんが一人残っている。「奈也ちゃんがんばって!」の声に「ありがとうございます!」とあの笑顔。好意はわかるのだが、そして奈也ちゃんがそれに応えられる状態というのもわかるのだが、こういう時のスケーターにあまり声をかけてほしくはない。

それにしても。
大ちゃんのバナー、多っ!!!

老舗から新規参入、大きいのから小さいの、手書きの素朴な物から凝ったデザインまでよりどりみどり、いくつあるんだ!?優に10は超える。
DOIでも思ったが、恐るべき大ちゃん人気。かつてこれだけ人気のある日本人選手がいただろうか……。


アボットの潔いまでのクワドへの挑戦に拍手。
南里君が会心のノーミス!切れ味の印象が強い彼が月光のこの表現をマスターしてくるとは。これは全日本で一歩抜け出すだろうか?
成江がトリプルアクセルも入ったノーミス!ウォームアップを見てもあっさり4+3を跳んでいたのでジャンプに関する心配はあまりしていなかった(ケガが原因ではないから)のだが、あの喜びようは来るものがあった。あれだけ喜んでいる彼を見たことがない。
ただスピードが致命的にない。
あのスケーティングではフリーはもつまい。

中庭君のコンビネーションがルッツ+トウ。ウォームアップの途中で引っ込んだのはケガをしたからではなさそうでホッとする。
ダビドフはベテランの渋さを発揮。もう少し点が出てもいいのにと思うが、上と較べるとしかたがないか。
ベルネルはジャンプもきれいだがステップと音楽との合いっぷりがすごかった。サーキュラーは完璧、ストレートラインステップはややずれたものの、彼だからこの程度で納まるという印象。音楽のテンポが細かい上にそれを本当に拾っている!今まで彼の演技を見てもピンとこなかったのだが、これは世界選手権で4位にも入るわ……。

しつこいようだが、大ちゃんの人気がすごい。
彼の名前がコールされる時には日の丸はもとよりバナーまでが席で振られているのだ。貼られている分を合わせたら、30に届くんじゃないだろうか。おそるべき大ちゃん人気…かつて日本人スケーターで会場がこれだけ盛り上がったことがあっただろうか。
登場する時に会場がこれだけ盛り上がった時に日本人選手の動きが硬い気がするのは、実際に硬いのかはたまた私がプレッシャーを心配してそう見えてしまうからなのか。トリプルアクセルのステップアウトに会場も大ちゃんも沈んだ印象があるが、本人の満足度はともかく、僅差での2位スタートは勝負の上でそれほど大きくとることではない。だからメディア、ニュースや明日の新聞で騒がんとってくれ…というのは仕事だから無理か。それに惑わされないように他のファンに言っておく方がいいのだろう。

振り返れば全体的にできがよく、見ていて楽しかった男子ショート。第二滑走の南里君がノーミスでいったところからいい流れができたと思う。南里君ありがとう!


アイスダンスフリーの第一グループ……すみません、寝てました!
徹夜明けの観戦はするものではない。

目が覚めたのは第二グループ、ケア姉弟の演技から。上位にこういう組が一組はいてほしい。
個人的にはホフロワ組とバーチュー組の対比っぷりがおもしろかった。ホフロワ組は始めから柔軟性をフルにアピールする、ドーン!バーン!という効果音が入るような見せ方。「おおおおお〜」というインパクトでとてもわかりやすい。一方バーチュー組は「あ、リフトなのね。……え?なになになにちょっとこれすごいんじゃないの!!」と、うっかりすると見逃すが気がついた時のインパクトが半端ではない。
しかしバーチュー組は樋口先生が好きそうなカップルだと思った。「豊の部屋」では仕事を放り出してえんえんと英語で話し続ける樋口先生にお目にかかれそうな気がする。


(折を見て追記します^^;)

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