三国志演義全人物伝

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サイウ	崔ウ	朱然の部将
サイエンキケイ	崔エン季珪	曹操の幕僚
サイエン	蔡エン	蔡ヨウの娘
サイカ	蔡和	蔡瑁の従弟
サイキ	崔毅	崔烈の弟
サイクン	蔡クン	蔡夫人の一門
サイチュウ	蔡中	蔡瑁の従弟
サイボウ	蔡瑁	劉表の側近　魏の水軍都督
サイユウ	崔勇	郭汜の部将
サイヨウハクカイ	蔡ヨウ伯カイ	後漢の議郎
サイリョウ	崔諒	魏の安定の太守
サイリン	蔡林	呉の都督
サイレツ	崔烈	後漢の霊帝の時の司徒
サクユウ	サク融	劉ヨウの幕僚
サケンオウ	左賢王	匈奴の王
サジゲンポウ	左慈元放	曹操を追いつめる仙人
サホウ	左豊	後漢の宦官小黄門　官軍の軍情視察官
サレイ	左霊	李カクの幕僚
サントウキョゲン	山濤巨源	竹林の七賢の一人　晋の臣



蔡ヨウ伯カイ　サイヨウハクカイ


後漢の議郎

出身地：陳留郡圉県

生没年：１１３～１９２年



容姿　：後漢を代表する学者で文学者。六経の定本を作る。

～列伝～
　霊帝の時、召されて議郎になり、六経の定本を作ることを上奏した。
　霊帝に地震や雌鳥が雄鳥になったりという災害や異変についてたずねられて、
女子や宦官が政治に関わっているためであると上奏した。その後、十常侍ソウセ
ツがこれを密かに読んで左右のものに知らせたので、罪に陥れられて官を召し上
げられて国許に放逐しされた。
　後に侍中として朝廷に復帰し、ロショクが少帝を廃位しようとしたトウタクを
諌めて斬られかけた時、議郎ホウハクとともにトウタクを諌めた。
　その後、リジュが名士を集めることをトウタクに推挙し、トウタクに出仕を命
じられたがこれに応じず、トウタクは怒って
「お前が来ないと一族を皆殺しにする。」
と使者に言わせた。サイヨウは仕方なく出仕した。喜んだトウタクに才を認めら
れて重用された。
　トウタクが司徒オウイン「連環の計」で殺されると、屍の上に倒れて泣き叫び、
司徒オウイン問うて
「逆賊が誅に伏したのに、漢朝の臣にあって喜ばず、国賊のために泣くとはどう
したことじゃ。」
サイヨウ、己の罪を認めて、
「それがし非才なれど、国賊のために従うなど何で致しましょう。ただ、一時知
遇にあずかりし恩を思い、彼のために泣いてしまったもの。大それた罪と承知し
ております。それがしの罪を刺青足斬の刑にお止めいただき、漢史を書く事にて
罪を償わせて下さいませ。」
　百官も、彼の才を惜しんで減刑を求めたが、オウインに聞き入れられず。獄中
でくびり殺された。