今月は熊の市街地への出没を扱った報道が特に目についています。
今年は農作物への被害の他、人的被害も過去最悪のペースで出ており、今月中旬の時点で死者13人を数えています。
今年は熊の餌となるブナの実などの凶作の年に当たる他、鹿や猪なども増えている影響で山での生存競争に敗れた熊が人里に下りてきていると言われています。また、熊は一度覚えたものに対する執着が強いため、人里で餌にありつけた熊は餌を求めて必ず同じ場所に戻ってくることになります。動物保護団体などが熊の保護を求める気持ちもわからなくはありませんが、事ここに至っては熊と人間との生存競争であり、食物連鎖の頂点に立つ人間としては負けられない戦いが起こっていると私は認識しています。したがって、人里に下りてきて人間や農作物に害を及ぼした熊の個体については駆除をせざるを得ない状況だと感じます。
熊などの山の動物との向き合い方、山の手入れなど山自体との向き合い方を変えないといけない状況になっているという意見もありますが、とにかく熊にとっても人間にとっても事態がいい方向に向かうように願っています。
さて、プロ野球がシーズンオフを迎えている中、今月中旬に来年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けた韓国との強化試合が2試合行われました。
余談ですが、今月から中東・南アジア地域で初のプロ野球リーグである『ベースボール・ユナイテッド』の初年度が開催されています。
日本代表にとっては来年のWBCで導入されるピッチクロックに対応するための貴重な時間であり、昨年からピッチクロックを導入している韓国リーグプロ野球KBOの選手の振る舞いから学ぶ意図があったそうですが、ここに来てピッチクロックでバタバタするのは遅いと言えば遅く、次回のWBCでの導入を想定していればピッチクロック導入の前段階としてピッチコムの導入を今季からでもしておくなどできたとは思いますが、それを言っても始まらないのでNPBの選手たちの適応力に期待するしかありません。
試合結果ですが、第1戦は11-4と大勝しましたが、第2戦は7-7とリードしていた試合を追いつかれて引き分けに終わりました。今回の結果が来年のWBCの結果を左右するものではありませんが、やはり国内組の打者の長打力不足が否めない結果となりました。また、MLB公式球の対応という点では投手もそうですが野手についても外野手の送球が乱れる場面が見られたので、野手の送球時のボールへの適応も課題として挙げられます。
来年のWBCにおいてはメジャー組がどのくらい入るかによって結果が変わってくるであろうことが容易に想像できるため、メジャーリーガーの参加数に注目したいところです。
このリーグ、ドバイのクリケット場を野球場に改築した球場で来月中旬までの短期間の開催ですが、川崎宗則選手や中島宏之選手といった元MLBや元NPBの選手がいれば、TBSが放映権を取っている関係からかDeNAの高卒1年目の選手が複数派遣されていたり、トライアウトで選ばれた日本人選手もいたりして、なおかつそれらの日本人選手14人がミッドイースト・ファルコンズというチームに固まっていたりします。時間はドバイ時間の夜の開催なので日本では深夜の時間帯になりますが、ベースボール・ユナイテッドのYouTube公式チャンネルによるライブ配信もあります。
また、中東に野球を根付かせる目玉として4つの特別ルールが採用されています。これらのルールで勝敗の行方がわからなくなり、よりエンターテインメント性が高められています。マネーボール導入によりセーフティーリードが9点差になりますし、どんなピンチを招いてもファイヤーボールで即チェンジも狙えるといった具合になります。なお、マネーボールとファイヤーボールはそれぞれ1試合で3回までの使用制限があるので、どこで使うかの戦略性もあります。
- マネーボール:宣言された打席でホームランを打つと得点2倍・四球で次打者に持ち越しなど
- ファイヤーボール:宣言された打席で投手が三振を奪うと即チェンジ
- Dランナー:代走専門の選手が1イニングに1回、1試合に何度でも代走として出場できる
- ホームランダービー:延長戦の代わりに打者2人で10球ずつのホームランダービーで決着
まあ、早い話が「私がベースボール・ユナイテッドの試合を見て面白かった」ということで、ライブ配信のアーカイブも今のところ残っているので興味のある方は見てみてはどうかという話です。
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