What's Old


2003/12/31

 2003年12月、地上デジタルテレビ放送開始!(挨拶)

 2003年も残すところあとわずかとなりましたが、皆様方におかれましてはいかがお過ごしのことでしょうか?
 こちらは、ロックマンエグゼAXESSのEDでロックマンこと木村亜希子氏のソロパートを聴く度にゾクゾク来ている、溶解ほたりぃHGです。ロックマンエグゼAXESSが始まってもう3ヶ月になるのに、一向にこの現象が治まる気配がありません。いったいどうしたというんだ!(どうもしません)


 さて、この12月1日から始まった地上デジタルテレビ放送ですが、これは間違いなく歴史の1ページに残る出来事であると思います。地上デジタル放送では、ゴーストやノイズの軽減はもちろん、高画質・高音質の受信環境に加えて、多彩なデータ放送により、テレビをインターネット端末みたいな感覚で使えるようになったりと、メリットは少なからずあると思います。
 しかし、2003年12月現在において地上デジタル放送が楽しめる地域は、東京・名古屋・大阪の一部に過ぎず、2006年ごろになってもまだ受信できない地域が多く残るそうです。テレビ放送の現状における地域格差がさらに広がるだけのような気がしなくもありません。さらに、地上デジタル放送を受信するためには、受信危機の購入など、少なからず投資をする必要があり、アナログ放送で満足している人々にとっては必要性が感じられないのが、地上デジタル放送の普及にとっては妨げになると懸念されています。これに対応するため、政府は2011年7月をもって現在のアナログ放送を停止することを発表していますが、それは同時に、それまでに地上デジタル放送の受信環境を整えなければテレビ放送を楽しむことができなくなることを意味しており、半ば強制的に地上デジタル放送を普及させようとする意図が感じ取れる行為です。すでに地上デジタル放送が始まっているアメリカなどでは、その普及が遅れているのが現状とのことで、もしアナログ放送が無期限に継続するのであれば、日本も同じ道をたどるのではないでしょうか?
 このように、いろいろと問題を抱えている地上デジタル放送ですが、個人的にはいつかそれに触れられる日を楽しみにしています。ウチの地域もサービス実施時期は当分先になりそうですし、とりあえず生暖かく見守っていようと思います。


 今回は、土曜朝8時からテレビ東京系列で放送されているアニメ「マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ」についても触れたかったんですが、都合により次回に繰り越すことにします。
 それでは皆さん、よいお年を。


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2003/ 9/30

 「大丈夫だよ、シロボン。キミはもう、答えを知っているだろ?」(挨拶)

 昨年10月から放送されていたボンバーマンジェッターズが先日、最終回を迎えました。最終回付近については涙なしでは視聴不可能だったこのアニメについて、少しばかり語りたいと思います。

 最後の方は録画を何回見直しても飽きることがないくらい、私の心をガッチリつかんだジェッターズですが、実は最初はまるで興味を惹かれなかったため、その存在は知りながらもまったく視聴していませんでした。それから5ヶ月、ジェッターズが高い評価を受けていることに何度か触れ、とりあえず見てみることにしました。
 最初はストーリーもよくわからないので生温かく見守っていましたが、その姿勢が変わったのはゼロが登場したあたりからです。この作品の肝は、ストーリーの中心に伝説のボンバーマン・マイティの存在があることです。行方不明だったマイティが実は死んでいたことがゼロの登場により明らかになったところで、この作品のストーリーが急展開を見せました。この展開に、一気に私の心が惹き込まれていきました。
 敵であるヒゲヒゲ団にクーデターが起こり、それまでのギャグ路線からシリアス路線に方向転換されたところから、各キャラの思惑が錯綜しはじめました。この時点から結末に向けての伏線が張られていったため、各キャラの言動の理由が明示されなくなってきました。このことが逆にストーリーに深みを与える結果となったように思います。この間、主人公であるシロボンの成長を描くと同時に、マイティの記憶を持つゼロにマイティの気持ちを代弁させる手法は、話の展開上非常に効果的に感じました。
 最終決戦前からよく出てきていた「大丈夫だよ。」というマイティのセリフの意味が、最終決戦の場でシロボンによって示されたのは、シロボンの成長の集大成とも言えるものであり、この一連の展開と演出にはスゴイものを感じました。各キャラをマイティの呪縛から解き放った結末も最高でした。
 最後の方の感想は一言で表現すれば「スゴイなぁ…」なのですが、それはすべての面で凄みを感じないと出てこない一言でした。最近は子供向けだからといって手を抜いているようにしか思えないアニメもありますが、子供向けだからこそ一定の質が必要なのではないかと思う面もあります。そういう点では、ジェッターズは間違いなく良質のアニメであり、こういう子供向けアニメが是非増えてほしいと思いました。

 あと、私がジェッターズを語る際に外せないのは、マイティ・マックス・ゼロの3役をこなした高橋広樹氏の存在です。善意の塊のようなマイティ、悪意の塊のようなマックス・マイティを殺した闇の部分とマイティの記憶を持った光の部分を併せ持つゼロの微妙な違いを演じ分けた高橋氏の存在感は、私の中では際立ってました。高橋氏がいなければこの作品自体の完成度もこれほどではなかったと思われるほど、重要な役回りだったのではないかと思います。
 マイティという存在がこの作品の中心であると先述しましたが、そのマイティのセリフの中で最も印象的だったのが、冒頭の挨拶で使った文句でした。マイティのセリフといい、ゼロとセリフといい、奥の深いものが多かった印象がありますが、それだけに高橋広樹氏の演技もまた、強く印象に残っています。とても金色のガッシュベル!!でパルコ・フォルゴレを演じ、一部で大評判の挿入歌「チチをもげ」を歌っている人と同一人物とは思えません!(褒め言葉)

 こうして振り返ってみると、何故ジェッターズを最初から見なかったのか、どうしても後悔してしまいます。そんな後悔をさせてくれるアニメはここ最近では覚えがないだけに、少なくとも私にとってはそれだけの素晴らしさを感じさせてくれた作品でした。もう終わってしまいましたが、是非多くの人に薦めたいアニメです。


 話は変わりますが、少年サンデー超増刊7月号から3号連続で掲載された椎名高志氏の読切作品を、先日になってようやく読みました。椎名高志ファンとして、また椎名高志ファン向けコンテンツを持つサイト管理者として、せっかくなので簡単に感想などを記しておきたいと思います。


絶対可憐チルドレン

 まず最初に、この作品を「面白かった」だけで済ませることはできないと感じました。薫・葵・紫穂の3人の閉ざされた心を開いた水元の姿に、何か特別なものを感じたからです。
 特務エスパーとして政府に雇われるほどの強い超能力を持つ3人は、その能力ゆえに周囲の人間がまともに相手してくれない環境にあり、同じ思いを共有する3人で肩を寄せ合いながら好き放題やっている状態でした。そんな3人に対して1ヶ月以上「ただの子供」として接し、心から訴えかけた水元の姿から、私は『本気でぶつからないと人の心は動かせないんだ』というメッセージを聞いた気がしました。この作品の肝はこの部分にあると感じました。3人の能力を恐れて避けるか機嫌を取るかくらいしかしない周囲の人間と、一貫して普通に接し続けた水元との決定的な違いは、3人を「超能力がなければただの子供」とする局長と、「超能力があってもただの子供」とする水元の考え方の相異に集約されています。
 また、アンチエスパーの存在もさることながら、それに対するアンチ・アンチエスパーという反則技を出してくるところが実に効果的でした。最強レベルのエスパーにとっては鬼に金棒となるこの存在、ますます彼女たちには水元が必要であることが暗に示されていて趣深く感じました。
 人間として一歩成長した彼女たちの今後が非常に気になるところです。


零式といっしょ。

 この作品は犬の性質を効果的に使って構成されていると思いました。10年前に事故で死んだゼロが軍用サイボーグ犬として復活、でも中身はバカ犬のまま…という展開の中で、犬の性質や犬を飼うために必要なことを組み込むことで、ゼロがバカ犬になった理由等を説明することに成功しています。
 また、軍事関連のパロディも盛り込まれていて、それらが全部理解できれば二度おいしい、椎名作品の典型的なパターンを踏襲している作品だと思いました。実際、いくつかのパロディで笑わせてもらいましたし、本当にパロディの使い方がうまいなぁ…と感じました。
 帰ってきたゼロの暴走を止めるべく奮闘する千鶴の姿には、ゼロを死なせてしまったことを後悔していた彼女の10年とともに、飼い主と飼い犬の間に存在する強い絆が篭められていました。そこに『中途半端な覚悟で犬を飼ってはならない』というメッセージを感じました。
 最後に、ゼロが帰ってきたことで余計に前途多難な状況になってしまった愛すべきバカこと中島くんを密かに応援したいと思いました。


破壊僧ジョドー

 般若心経を背景にした戦闘シーンのインパクトがとにかくスゴくて、それがすべてを表していると言っても過言ではないくらいの存在感がありました。作中でも語られているように、般若心経とはそれ自体が意味を持つ釈迦の教えであり、仏教徒でなくても軽く扱うことが非常に憚られると思われるものなのですが、それをあえて呪文代わりに戦闘シーンに持ってくる行為が私には非常に斬新に感じられました。
 ストーリーとしては荒れ果てた未来で西遊記っぽいものをやっているわけですが、悟りを得るために旅をしているはずのジョドーが生臭街道一直線で、僧侶という立場からは程遠いのがポイントで、これぞ椎名作品の醍醐味だと思いました。
 妖怪の類が普通に出てきて、機械の身体では妖怪を倒せない世界の中で、生身の身体を持った人工知能を悟りの境地に到達させるというこの作品のテーマは非常に興味深いものですが、仏教の概念を扱わなければいけない分、コレで連載をやるのはしんどそうな気がしました(余計なお世話)。


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2003/ 9/16

 阪神タイガース、18年ぶりのセントラル・リーグ優勝!(挨拶)

 昨日は阪神の試合をサンテレビで観戦した後、ヤクルトの負け待ちの中、ヤクルト劣勢という状況を受けて、サンテレビによる優勝決定時の生中継を楽しみにしていました。ヤクルトの敗戦が決まった瞬間、甲子園のマウンド付近に飛び出していく選手の姿が映し出され、そこから歓喜の胴上げ・優勝セレモニーと十二分に堪能しました。少なくとも阪神ファンとして92年の優勝を逃したシーズンを経験しているだけに、低迷期を経ての今回の優勝に感慨深いものを感じました。すでにサヨナラ勝ちのシーンで涙が出ていた私は、その後の優勝セレモニーの時にも感極まって目が潤んでしまう状態でした。
 サンテレビの優勝特番が始まる頃には少し落ちつき、ビールかけの中継などは意外と冷静に見られました。この特番が終わるまで、阪神の優勝を堪能した感じがします。その後、よみうりテレビで優勝特番が始まりましたが、そちらの方は時折道頓堀などからの中継が入るものの、基本的にゲストに呼ばれている芸人が騒いでいるだけという雰囲気で、見てて非常につまらなく感じたので、途中で見るのをやめました。サンテレビの優勝特番でお腹一杯だったこともありましたが、自分が騒ぎたい時に他人が騒いでいるところを見るのは何かムカつくものがありました。

 ということでまあ、夜が明けても興奮冷めやらぬ様子がニュースで取り上げられていたりしていますが、私としては気持ちがひと段落しました。次は日本シリーズ制覇に向けて応援するのみであります。

 優勝おめでとう! そしてありがとう! 阪神タイガース!


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2003/ 7/ 4

 今年のプロ野球オールスターは 阪神 vs パ・リーグ ですか?(挨拶)

 2003年のプロ野球オールスターファン投票において、セ・リーグでは中継ぎと抑え以外の9部門で阪神勢が独占するという珍事が現実のものとなりました。今年はいわゆる『川崎祭り』などでファン投票のあり方が問われる側面もありましたが、今年のセ界のチーム成績が示す通り、ファン選出された阪神勢はいずれもレベル的には充分出場資格を得ているものと思っております。ファン投票で選ばれすぎているため、監督推薦で阪神勢がどのくらい出て来られるかが多少不安ですが、他球団の素晴らしい選手たちの中で阪神勢がどのような活躍を見せてくれるのか、今からオールスター戦が楽しみです。

 今年はパ・リーグでも近鉄が頑張っているので、秋の日本シリーズでは是非 阪神 vs 近鉄 という関西勢対決を見たいものです。昨年みたいに日本シリーズで盛り上がっているのは関東だけということがしばしばあるように感じるので、たまには関西だけで盛り上がらせて下さいな(暴論)。


 さて、今回は昨年4月に始まった土曜早朝少女アニメ群について、今年3月に終了した満月をさがして東京ミュウミュウの感想などを述べたいと思います。
 ネタとしては3ヶ月前にやっておくべきことでアレですが、例によって各作品の内容を知らないと意味がわからないので、必要に応じて読み飛ばして下さい。

満月をさがして

 開始当初はどのようになるのか不安視していたこの作品ですが、最終的にはご都合主義ではあったものの、非常に後味のよい締め方だったと思います。

 特に圧巻だったのは42話『エターナル スノー』から1ヵ月にわたって繰り広げられた鬱展開でした。
 自分の気持ちを伝えられないまま離れ離れになってしまった英知くんに会うためにアメリカに渡った満月が、そこで英知くんの死を知り、生きる希望を失ってしまったのが42話『エターナル スノー』。当時のED曲『ETERNAL SNOW』と同じサブタイトルをつけられたこの回は、まさにこの曲のために作られた話にさえ思えました。次の週からED曲が変更されたことから考えても、制作側にもそういう意図があったのかもしれません。そして、歌う意味・生きる意味を見失ってしまった満月が再びそれを見出す46話までは、悲しみと絶望感に打ちひしがれた主人公の姿がそこにありました。
 この間、見ているだけでこちらまで鬱になってくるような徹底した暗さが話全体を覆っていました。朝7時30分という放送枠、そして少女漫画原作のアニメであれほど暗い展開に持っていくとは思いもしなかったので、その分だけ深く印象に残っています。

 そんな鬱展開から今度はタクトの幽霊化問題に発展していきます。その中で、開始当初から終始タクトのために行動しつづけてきためろこが、タクトを救うために髪を切って自分の力を分け与える姿は凄まじいものがありました。最終的にそういう姿が認められて天使となるわけですが、ご都合主義であるはずのタクト蘇生・めろこ天使化に妙な説得力を持たせることに成功した瞬間でもあったと思います。めろこが満月に協力する時にはいつもタクトの影がありましたが、めろこと満月の利害関係を一致させることで、フルムーンに変身できない状態からの脱却にも成功しました。
 そんなピンチの連続だったラストライブでは、前座として円が登場し、観客には満月のクラスメイトや初期の頃のキーとなったゲストキャラを配置するなど、キャラを大事にしながらうまく使ってくる手法にも、個人的には非常に好感が持てる部分でした。

 最後は、ご都合主義の結果、「あと1年の命」という運命を覆し、喉の病気を克服した満月が、人間として人生をやり直すことになったタクトと再開し声を取り戻すという場面を、空の上から天使となっためろこが見守るという円満終了の形となりました。しかし、最初に述べたように、ご都合主義をただのご都合主義と思わせないような演出が、すべてのツッコミどころを覆い隠し、視聴後の爽快感を醸し出す結果となったのだと思います。

 すべてが終わった時、私はこの作品を最後まで視聴して本当によかったと思いました。


東京ミュウミュウ

 満月をさがしてとは逆に、これからもまだ物語は続いていくという終わり方だったため、30分前の感動から一転、拍子抜けしてしまったというのが正直な感想でした。

 この作品を語る上で外せないのが作画の不安定さでした。ある回では根本的にバランスから何から狂っているかと思えば、別の回ではバンクを超えるクオリティの作画があったりして、そこがある意味では楽しみな部分でした。極上の作画は『神作画』、思いっきりダメな作画は『邪神作画』と呼ばれていますが、邪神の存在が神の存在をより一層引き立てているのは疑う余地もありません。
 もっとも、作画の良し悪しであまりにも盛り上がるような状態は、アニメ作品としてはあまり好ましくないと思いますが、作画の波を最低限にまとめられなかった段階でそれもやむを得ないところだったと思います。

 ストーリーの観点からしても、設定部分を活かしきれていなかったり、いちごと青山くんのラブラブっぷりが前面に出すぎていてミュウプロジェクトの深刻さが削がれていたりと、もったいない部分が割とあったように思います。
 例えば、藤原ざくろ。彼女は、人気・実力を兼ね備えたスタイル抜群のタレントで、6ヶ国語を操ることができ、ミュウミュウとしては他の4人を寄せつけないほどの戦闘能力を持っているという設定、すなわち万能キャラであるわけです。他の4人とは明らかに異なる位置に存在するため、このキャラをうまく使えば、この作品に隠された環境問題などのテーマにも切り込めた可能性があります。しかし、実際にはその万能さゆえに出て来ない回もかなりあり、その圧倒的な戦闘能力もほとんど見られずじまいでした。結局、彼女は自覚のない4人のミュウミュウに自覚と信念を持たせるため、ヒール役を買って出る結果になったくらいで、より深いテーマの開拓などには至りませんでした。
 「地球を守る」という設定がいつの間にか「東京を守る」とローカライズしてしまったところから考えても、新たなテーマを掘り下げるような余地は制作側にはなかったと考えるのが妥当なのでしょうか?

 最終決戦は、結局いちごの愛がすべてを超越するという、ある意味この手の作品のお約束的な結末を迎えました。それによって結果的に被害を無にして終わらせたわけですが、エイリアン側にまでミュウミュウをかばわせて死なせておいて、結局この戦いで何が言いたかったのかが今ひとつわかりませんでした。
 アレだけの戦いをやらかしておいて、円満解決めでたしめでたしかと思いきや、新たな敵が登場してミュウミュウが復活するという終わり方をします。この作品に深い意味を求めるだけ酷なのかもしれませんが、ミュウミュウの5人が、1年間何がやりたかったのか明確にならなかった戦いを再び強いられるのは、ある意味同情を禁じ得ません。せめてもう少しでも「環境問題」というテーマを掘り下げた上で話を進めていれば、同じ終わり方をしても違った感想を持ったかもしれないと思うと、やはりもったいない気がします。

 とりあえず1年間、それなりには楽しめたものの、それ以上のものは特になかったような気がします。まあ、それが東京ミュウミュウという作品らしいと言えばそれまでなんですが。


 各作品の出来を如実に表すような感想になりましたが、とりあえずはこんなところです。
 あえて付け加えるとするならば、満月をさがしてで4曲をEDとしてタイアップされた Changin' My Life(通称:チェンジマ)が、CMやドラマのタイアップをゲットしていたのを確認しました。チェンジマ、売れてよかったね!(コレだけ)

 次いってみよー!(訳:それでは更新情報です。)


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2003/ 5/30

 本日をもちましてサイト開設4周年となりました。
 この1年に関しては、特に『椎名作品二次創作小説投稿広場』の開設に伴い、当サイトへのアクセス数が私の予想を上回るようになってきたことは間違いありません。この1年で、改めて自分の力だけではサイト運営はできないことを実感しました。
 当サイトにアクセスして下さっているすべての方に感謝しつつ、自分のペースで更新していく次第ですので、これからも当サイトをよろしくお願い申し上げます。(挨拶)

 ところで、先日掲示板のCGIを修正した時に、掲示板の過去ログを最初から読んでみたんですが、これが結構面白く感じました。というのも、その当時の自分の姿が、文体や内容などからある程度感じられるんですよ。当時の投稿を読んで、「あの時はあんなことやってたんやな〜」とか「(今とは違う)こんな考え方してたんやな〜」とか思い、今の自分とは異なる自分が確かに存在したことを感じさせてくれました。
 普通に生活していると、自分の中で起こった内面の変化に気づかないこともあるかと思います。しかし、サイトを持ってそこで文章を書いていると、その時の自分の姿を少しでも残すことができます。そこから過去の自分に触れることができるかもしれません。サイトを運営していると、そういう楽しさもあるんだと感じた瞬間でした。

 なんにせよ、可能な限りはサイト運営を続けていきたいと思います。


 さて、最近は追えていないとはいえ、少年サンデー派の私としては、4月から放送開始したアニメ・金色のガッシュベル!!について語らねばならないと思います(勝手に)。
 そういうことで、簡単ではありますが、雑感を述べたいと思います。

 少年サンデーのアニメと言えば、日本テレビ系列で犬夜叉名探偵コナンが数年にわたって安定して放送されている他に、2002年4月から2003年3月の間にはテレビ東京系列の深夜枠で天使な小生意気が放送されていました。個人的には、天こな終了後にフジテレビ系列で少年漫画の王道を踏襲した作品である金色のガッシュ!!のアニメ化ができたというのは、少年サンデーにとっては非常にいいことだと思います。原作を読んでいても一定レベルの面白さはある作品ですし、この作品のキャラがどのように動くのか、非常に楽しみでした。

 そして、関東地方から遅れること2週間弱で迎えた初回放送。視聴し終わって普通に面白かったです。各キャラの声については、最近の少女漫画原作アニメに見られる素人同然(あるいは素人そのもの)の声優の起用などがなかったため、安定して視聴することができましたし、すべてを拒絶していた清麿と、彼を更生させるべくやってきたガッシュとの掛け合いは、見ていて非常によかったです。
 回が進むにつれて、物語の核心に触れるようになってきても、アニメとしての出来は最低でも普通に面白いと感じるものですし、個人的には今のところツッコミを入れるような部分は見当たりません。はっきり言って面白いので、このまま続けてくれれば文句ないと言えます。
 現在は物語的には「序章」の部分ですが、もう少し進んでイギリス編あたりになるとさらにヒートアップしてくること間違いないので、今からそれが楽しみでなりません。さらに、個人的な楽しみとしては、恵&ティオの登場や、シェリー役の折笠富美子氏の演技などが挙げられます。シェリーが自分の過去を語った時の折笠氏の演技はグッと来ましたよ。最近は一本調子の演技しかできない声優が耳につくので、折笠氏のような実力のある人がしっかり演技しているのを見ていると、非常に落ちつきますよ。悪役がこなせてこそ役者としてはホンモノだと思うのですがどうか?(脱線しすぎ)

 そんな具合に、金色のガッシュベル!!の視聴を非常に楽しみにしています。


 さて、今回はこのあたりで切り上げます。
 語るべきネタとしては、3月で終了した土曜早朝少女アニメ作品に関する所感や、4月から開始したアニメに関する感想などがありますが、それはまた次回以降に語りたいと思います。

 今日はほとんどやっつけ更新で大変申し訳ないです。


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2003/ 5/29

 3月中にもう一度更新作業を行うつもりだったのが、どこを更新したかったのか忘れてしまい、月が変わってから今まで放置してしまった、という相変わらずのダメっぷりを露呈しました。(挨拶)
 とりあえず、気を取り直して今回も更新することにします。

 前回更新時には、イラク戦争の開始と重なるタイミングで、ほぼ思いつきでネタにしてしまいましたが、あれから3週間ほどで一応の決着を見ることとなり、とりあえずはよかったと思います。
 ただ、やはり爆撃の際に起こり得る誤爆による一般市民への被害や、米英軍の無神経な行動、また、米英軍兵士とイラク民衆との今回の戦争に対する認識のズレなどが問題になっていたのは事実であるようです。「イラクの解放」を謳った米軍が、制圧した建物に星条旗を掲げる場面が報道されていましたが、それは「解放」ではなく「占領」にあたる行為であるそうです。それによって米英軍がイラク民衆から冷ややかな視線を浴びていたことなどからすると、どうしても米英軍の無神経さを疑いたくもなります。一方では、ゲリラ戦で負傷した米軍兵士が「自分たちはいいことをしているだけなのに何故反撃を受けるんだ?」などとコメントしていたという記事を見ると、今回の戦争はアメリカが主張する「正義」の押し付けではないかとも思えてきます。
 戦争ともなると、いろんな面でただでは済みませんし、今回のような戦争が頻発するようなことがあれば、それは軍事大国による「正義」のための軍事力濫用につながり、国際社会の均衡を壊す原因になると思います。現在の国際社会の関心は北朝鮮問題に移りつつありますが、できることなら平和的に解決されることを願うばかりです。

 とりあえず、イラク戦争関係のフォローはこのくらいにして、次の話題へ移行したいと思います。
 ということで、前回に言っていた少年向け玩具販促アニメの話題をします。


 私が現在最も注目しているアニメのひとつに、爆転シュートベイブレード Gレボリューションがあります。これは、2001年1月からテレビ東京系で放送されているベイブレードの販促アニメのシリーズ第3作です。
 私が初めてベイブレードのアニメを見たのは、2001年の春ごろのことです。当時は「なんか濃い絵柄で熱いことやってるな〜」という感じだったんですが、その熱さが妙にツボにハマり、次第に毎週楽しみに見るようになりました。

 2001年版(以下無印)は、キャラクターデザインが下膨れかつ筋肉質であり、作画も決していいとは言えませんでしたが、私にとってはベイバトルの熱さが作画の乱れや脚本面での矛盾を覆い隠してしまうほどの勢いを感じさせ、そこが見ていて一番楽しい部分でした。ベイバトルの熱さがあるから、細かいところにツッコミ入れてても楽しいものでした。最後のロシア編ではベイブレードで亜空間を生み出すというとんでもないことをやらかしてくれましたが、それすらも熱さと勢いで押し切り、最高潮の盛り上がりで無印は終了しました。

 そして2002年に入り、続編の2002がスタートしました。キャラクターデザインが一新され、絵的に萌え要素がアップし、私の期待も膨らむばかりでした。しかし、フタを開けてみると、最大の特徴であった「熱さ」が感じられませんでした。無印ではセル画で作られていたベイバトルの場面がCG化され、変にリアルになったばかりか、セル画でのベイバトルシーンが苦しかったがために無印後半で多用された聖獣バトルをメインに据えられていたため、ベイバトルになったら聖獣呼び出して終了という安直なパターンができてしまい、見ていてわくわくするような要素がなくなっていました。肝心のベイバトルでそんな状況なので、今度はストーリー的な部分でのツッコミが楽しくなくなってしまいました。結局そんな展開が最後まで続き、最終回の最後のカットはオヤジのドアップという、なんとも納得のいかない終わり方をしてしまいました。2002はファンにとっては間違いなく暗黒の時代だったと思います。

 そして2003年になって新シリーズGレボリューションが始まりました。今回もキャラクターデザインが変更され、よりカッコよくなった印象があり、ベイバトルの熱さも戻り、見ていてツッコミ入れてても非常に楽しい時間を過ごせるようになりました。今回のストーリーは、これまで同じチームを組んできた4人の主人公格のキャラが、別々のチームに散って世界大会で対戦するという、ファンとしても非常に夢のある展開になっています。現在、その世界大会も大詰めのところへと進みつつありますが、ここまで見てきた感じでは、やはり最低でも普通に面白いですし、世界戦でどういう決着が待っているのか、非常に楽しみな部分です。

 語り足りないところが多いですが、これまでの流れを追ってきて言えるのは「今の販促アニメとしてのベイブレードは面白い」ということです。いい意味での熱さや馬鹿さを兼ね備えたアニメであると思います。一時期の勢いがなくなっていると言われている玩具ベイブレードの売れ行きに、このアニメで熱風を吹き込めるか、といったところでしょうか?


 一方、クラッシュギアの販促アニメとして、現在クラッシュギアNitroが放送されています。これは、2002年10月〜2003年1月に放送されていた激闘!クラッシュギアTURBOの後枠として、クラッシュギアの販促を担っています。
 こちらの方については、私は2001年10月の放送開始から欠かさず視聴しています。

 TURBOの方は、キャラクターデザインに目立った部分がないものの、逆にそれを感じさせないキャラクターやストーリー展開を誇り、ギアバトルの熱さとともに一部のアニメファン(主に2ch住人)から名作と呼ばれるほどの勢いがありました。主人公をはじめ、各キャラがそれぞれ内面的な問題を抱えているのですが、それをストーリーの核を崩さずに少しずつ解決していく展開には、人物ドラマとしても見るべきところがあったと思います。何かしら問題を抱えたキャラと熱いギアバトル、その両方がクラッシュギアTURBOの世界と言って間違いないと思います。そして、最終回はそう頻繁にはお目にかかれないような熱い展開を見せ、大盛況のうちに終了しました。これについては、今まで見てきて本当によかったと思いました。

 一方、新シリーズNitroの方ですが、こちらの方はキャラクターデザインがやや萌え方向にシフトしたと同時に、ギアバトルでの迫力がなくなり、その分、熱さの点ではパワーダウンしたと言わざるを得ません。逆にこれまでほとんどなかった学校での話などが増え、より身近な世界で話が展開するようになっています。しかし、それよりもこの作品にはいくつかの問題が見受けられます。
 最初に、TURBONitroの世界に共通点がほとんど見られないことです。NitroTURBOの少し先の未来という設定ですが、その割には両作品の関連が薄いような気がします。TURBOの主人公ギアであるガルダフェニックスが出てきた以外、NitroにはTURBOとの繋がりを感じさせる要素がないのです。この部分については、最初からガルダフェニックスなど出さずに、別世界の話として出した方がよかったような気がします。私はTURBOの続編ではなく別物である、と割り切ってNitroを視聴しています。
 次に、クラッシュギアの販促アニメなのに、ギアバトルの扱いがおざなりになっている部分が見受けられることです。例えば、「ギア甲子園」という、ギアバトル中心でいくなら何週も引っ張れそうな題材を、学園もののストーリーの添え物として扱ってみたりする様には、スポンサーから苦情が来ないのかなどと余計な心配をしてしまう状況です。そのうちギアバトルメインの展開はあるのか、そこは目が離せません。
 こんなふうに、気になる部分や不安要素はありますが、最終的にどのような展開になるのか、あるいはどこに面白さを見出すかといった部分の方が重要なので、今しばらくは静観の構えをとった方がよさそうな気がしています。


 販促アニメとしての「ベイブレvsクラギ」を考えてみると、

 恐らくこういう図式が成り立つものと思います。これは、やはり玩具の魅力を伝えないと売れないでしょうし、それぞれのアニメにおけるバトルの描写の熱さを考えると、個人的にはこの図式で問題ないのではないかと思います。
 アニメの出来がすべて玩具の売れ行きに反映されるとは思えませんが一応。


 今回は駆け足だったので、多少説明不足の部分があるかと思われますが、基本的に楽しくアニメを視聴しているので、少々悪いことが書いてあっても目をつぶっていただけると幸いです(ぉ

 そんな感じで更新情報へ。


更新情報


2003/ 3/21

 今ごろ「あけましておめでとうございます」なんて言えないよなぁ…
 などと思いながら、2003年最初の更新を今ごろしようとしているダメ管理人たる私・溶解ほたりぃHGが、今回もお送り致します。(挨拶)

 ということで、何とか年度が変わる前に更新すべく、更新箇所を考えていたのですが、一度に更新するのが厳しい分量になったので、できれば今月中にもう一度更新作業を行なう予定です。

 さて、最近は世界情勢が不安定になりつつあり、ついに国連を振り切る形でアメリカによるイラク攻撃が開始されました。
 そんな中、世論の反戦ムードを一蹴して、国民に対する説明もなしにアメリカ支持を決め込んだ日本政府。アメリカを支持して戦争となれば、恐らく軍資金を出させられることになるでしょう。それは国民の血税によって賄われるわけですが、国民の多くは反戦を支持しています。今回の件と株価の暴落等に投影される経済政策の失敗を理由として、今後国民の内閣に対する不信感が爆発する恐れがあると思われます。長引く不況と政局の混乱、また世界情勢の不安定化が、これから先どのような影を落としていくのか。これは日本に住んでいる以上は何らかの影響を及ぼしてくるものであり、非常に憂うべき問題であると私は思っています。
 私としては、『フセインの排除のためには民衆の血が流れるのも止むなし』という見解には賛同しかねます。日本が戦争支持の立場を明確にするということは、戦争放棄を謳った憲法を持つ国としての役割を放棄するとともに、反戦ムードの強まっている国際社会における日本の立場を危うくするものであると思います。もちろん、日本政府のアメリカ支持の背景には、北朝鮮問題でアメリカの協力を取りつけたいという、政府の思惑が絡んでいるであろうことは想像に難くないわけですが、国際社会における日本の本来の役割は、今の日本政府がしているようなことではないと思います。

 とまあ、いろいろ言ってきましたが、結局のところは平和じゃないとアニメ視聴どころじゃないということです(ダメ)。
 もちろん、スポーツのイベントが延期されたりするのも残念ではありますが。
 ということで、アニメに関する話題に移りたいと思います(結局コレ)。


 今年1月、4年間続いてきたおジャ魔女どれみシリーズに終止符が打たれました。その最終回の後には、ファン(主に大きなお友達)の間で卒業イベントが開催されるほど、ファンに愛された作品であったことは、私が今更改めて言う必要がないほどであると思います。

 そんなおジャ魔女シリーズを締めくくる最終回、物語は小学校を卒業したくないどれみが、卒業式をボイコットすべくMAHO堂に立てこもるところから始まります。これは、おジャ魔女たちの進路がバラバラで、小学校を卒業したら全員散り散りになるという事実があり、それを受けて「小学校を卒業しなければみんなとお別れしなくても済む」と考えたどれみがとった行動です。私は、このどれみの姿を、おジャ魔女シリーズとお別れしたくないファンの投影であると解釈しました。
 物語は他のおジャ魔女メンバーやクラスメイトたちに「どれみのいない卒業式は意味がない。卒業するならどれみと一緒でなければ自分たちも式に出ない!」と説得を受け、最後は円満に卒業式を終えることになります。これは、最長で4年間視聴しつづけたファンに対する、スタッフからの感謝とお別れのメッセージであると私は解釈しました。各自それぞれの思いがあるだろうけど最後は笑って「卒業」しようというメッセージ。その精神は、2月中旬に開催されたファンによる卒業イベントに受け継がれたのではないかと憶測しています。

 実は、私はおジャ魔女シリーズの全話を見ているわけではありません。それこそ、おジャ魔女系サイトで知り合った方々に申し訳が立たないくらい、抜けている部分が多かったりします。そういうわけで、この作品を語るには少し材料が足りない気もするのですが、ここで簡単におジャ魔女シリーズ各作品に対する感想を述べていきたいと思います。

 私は、スタッフがこのシリーズでやりたかったことは、基本的に1作目(以下無印)でやり尽くしたのではないかと思っています。以降のストーリーは、私の観点とはズレた部分も少なからずありました。それは、魔女界と魔法使い界との争いだったり、先々代の女王様の呪い関連のことだったりします。その理由として、基本的に「争い」という要素はこのシリーズの世界観にはそぐわないと感じたからです。
 それはそれとして、ストーリーの中で脇を固めるキャラにもスポットを当て、それぞれが抱える問題を解決していくエピソードが多かったのは、好感が持てる部分であり、またこのシリーズを名作たらしめている要素ではないかと思います。それは、各作品ごとに1年ずつを費やすことができた部分が大きいと思います。脇キャラ(主にクラスメイト)メインの話を作ることができる放送スケジュールの余裕と、スタッフの熱意に恵まれた結果であると思います。
 主要キャラであるおジャ魔女の数は、1年経つごとに1人ずつ増えていったわけですが、主要キャラの人数が増えれば増えるほど、各キャラの役回りがかぶったりして活躍の機会が奪われたりする傾向が見受けられました。新キャラを出せば、やはり新キャラに対する描写が増えますし、かといって続編をやるのに新キャラを出さないとマンネリ化しますし、その辺の兼ね合いは難しいものがあります。主要キャラの数としては、までは無難でしたが、それ以降は多すぎた印象でした。ただ、その中でうまく話を作っていたのは確かだと思います。
 作品テーマについては、無印時代で一通り終わっているのではないかと思います。無印時代のテーマは「魔法を役立てること」でしたが、それがでは「子育て」、も〜っとでは「お菓子作り」、ドッカ〜ンでは「子守」と、何か違う方向に行ってしまった気がしなくもありません。年を経るにしたがって懐古主義者の粘着叩きが見られるようになったらしいですが、それはテーマの迷走に原因があるのかもしれない気がします。まあ、4年もやっていたら叩きのひとつくらいはあって当然だと思いますし、それはしかたがない部分ではありますが。

 こんな感じに、いろいろと思うところはありますが、私はおジャ魔女シリーズが好きでしたし、良作であると思います。
 ただ、未見の話が割と多いので、その分だけ全話視聴してきた方々と比べると愛着がない方かと思います。それが逆に、後番組である明日のナージャにすんなり入れた原因でもあると思っています。
 未見部分については、死ぬまでに是非見たいと思います。いや、死んでも見るぞ!(無茶)


 おジャ魔女シリーズが完結し、次に始まったのが明日のナージャです。
 実は、私は当初、おジャ魔女の後番組を視聴するつもりはまったくありませんでした。ところが、それは明日のナージャの番宣で見事に覆されることとなりました。番宣の短い時間の中で動き回る絵、そしてその絵柄、そのひとつひとつに惹きつけられてしまったのです。
 そんなわけで、私はこの作品に大きな期待を抱きながら視聴することを決めたのです。

 第一印象で最も強く残ったのは、キャラクターデザインです。一目見て何故かあゆみゆい氏の名前が脳裏をよぎりました。あゆみゆい氏は私の印象では極めてスタンダードな画風の少女漫画家であり、「なかよし」で活躍されていることから、もしかしたら何か係わりがあるのではないかと思いました。その時には明日のナージャに関する情報を何一つ持っていなかったので、とりあえずwebで調べてみると、きっちりあゆみゆい氏の名前が出てきました。漫画版を担当されるとのことで、なかよし編集部の力の入れ具合がなんとなく伝わってきました。おジャ魔女どれみの漫画版においては、主に絵柄面であまりいいとは思いませんでしたが、あゆみゆい氏なら明日のナージャの漫画版に間違いはないだろうと直感しました。コレを読まずには死ねませんよ!(鼻息荒く)

 そんな大きな期待を持って視聴した初回。
 まず、本田美奈子氏の歌とともに動き回るOPアニメに感動しました。それは、同じ日に始まったクラッシュギアN(ニトロ)のOPとの違いがあまりにも大きかったということもあります。
 その本編も、「いいものを作ろう」というスタッフの意志が感じられるものであり、この作品はマークしておかなければならないと心から思いました。私は普段、ヘタレアニメを見ることの方が多いので、どうしても質のいいアニメを見たいという心理がはたらいてしまう傾向にありますが、その欲求に応えてくれそうな雰囲気を感じ取りました。
 そしてEDは、ナージャ役の新人・小清水亜美氏が歌うという、タイアップ色の強い昨今のアニメと違った方向で、これまた好感が持てました。
 この瞬間、私はこの作品の視聴を本格的に決めました。とりあえずこの作品が終わるまでついていく覚悟を完了しました。

 ストーリーについては、赤ん坊の頃から孤児院で育った主人公・ナージャが、死んだと思っていた母親が生きていることを知り、母親探しの旅に出るというものです。母親が貴族であったことから、跡目争いに巻き込まれるわけですが、それがきっかけで旅芸人の一座に加わることになり、この作品の煽り文句である「今、運命の扉が開く!」状態に至ったという展開を見せます。
 私としては、ナージャの言動が、いわゆる正統派の作品のヒロインを思わせるところに注目しています。それは恐らく、スタッフが正統派の名作を目標にしているであろうこととも関係してくると思われるのですが、こういう作品においては、ヒロインが適度にドリーム入ってないとダメだと思うんですよ。そこに注目してみると、例えばナージャが最初にピンチを救われた貴族・フランシスを「星の瞳のナイト」と勝手に命名したりするところなどは、非常にらしい部分であると思います。
 ダンスのシーンなどで使われるCGがやや違和感を感じさせる部分や、多少の作画の乱れなどの細かい部分については、見過ごせないレベルでなければ軽く受け流しつつ、話を純粋に楽しもうという方向で視聴していきたいと思っています。

 第7話までの感想ですが、非常にスタンダードな作りをしているのが印象的です。この種の作品における王道パターンに今のところは乗っていると思います。ここまでは私の期待通りの展開であると言えます。
 これからの見どころとしては、ナージャの母親探しを中心に、ダンデライオン一座の各キャラメインのエピソードや、ナージャが怪盗黒バラの正体にどのように迫っていくのかなど、今の時点で気になる部分はそれなりにあります。

 私は、明日のナージャのこれからを温かく見守っていく所存であります。


 ということで、今回のところは終わっておきます。
 今回は少女向けアニメの話題でしたが、次回は少年向け玩具販促アニメの話題をできれば…と思っています。

 このようなことを書いている間にも、アメリカによるイラク侵攻が着々と進められている模様です。
 何と言っても平和が一番です。今回の戦争による犠牲者ができるだけ少なく済むことを祈ります。


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