What's Old


2002/12/14

 今年も早いもので、もう12月になってしまいました。
 この1年を振り返ると、私自身はもはや鬱にしかならないのですが、皆様方におかれましては、その辺いかがでしょうか?(無難な挨拶)

 さて、今回は例の土曜早朝少女アニメ群について、これまでに私が受けた印象や雑感を簡単に述べていきたいと思います。
 いずれも4月から始まっているので、現段階で放送開始から36話が経過しています。本来ならせめて2クール(26話=折り返し時点)あたりでやっておかなければならないと思っていたのですが、私自身が5月の時点でリアルタイム視聴から遅れ始め、6月になる頃には1ヶ月遅れで録画分を視聴するというヘタレっぷりを発揮していたので、当初の構想とは大幅に遅れることになってしまいました。先日、ちゃんと36話まで視聴しましたので、今のタイミングでやっておきたいと思います。
 前提として、私はこのアニメ3作品をビデオ録画する際、120分テープ1本で上書き録画しているので、1話あたり1〜2回しか観ていません。その中での印象であり雑感なので、何度も観ている方々とは視点が異なるかもしれませんが、そこはそれとして解釈して頂きたいと思います。あと、今回は思いっきりネタバレを含みますので、必要に応じて読み飛ばして頂いて構いません。


満月をさがして

 まず、全体的な印象では、最初は不安な滑り出しだったものの、徐々によくなっていって、それなりに安定感が出てきたというところです。当初の不安要素であった「主人公・満月の声(演技)」が解消していったことが大きいと思います。最初は「トーンが低い上に棒読み」と感じられていたのが、時間が経つにしたがって徐々に改善していったように思われます。もちろん、慣れの部分もあるとは思いますが、今では満月役のmyco氏もだいぶこなれてきた感じで、その頑張りも感じられます。それは、番宣の時と半年経った時点での満月の声では、印象が全く違う(当然、段違いによくなっている)ことが証明していると思います。

 ストーリーの方では、最初はやや強引さが目についた部分がありましたが、ある程度話が軌道に乗ってくると、それなりに説得力を持たせた形での展開が増えてきた印象があります。
 この作品の基本的なパターンとしては、チャンスにいつも尻込みしてしまう満月を周りがサポートすることで、結果的にいい方向に転がっていく、という印象があります。そのサポートが、時にはめろこの強行手段だったり、タクトの説得だったり、大重さんや若王子先生の言動だったりするわけです。どの話でも、だいたいはこのパターンを崩さずに来ていると思います。そんなわけで、最近では観る時にはたいてい「いつ」「誰が」「どこで」「どんな形で」タイムリーを放つのか、という部分に着目しています。

 さて、ストーリーの核をなす一角であるキャラクターですが、個人的には若松 円その人に注目していました。このキャラが出てきた時には、とにかく「そこまでやるか」と思わせるほどの私怨っぷりを発揮していました。何故そこまでフルムーン(=満月)を目の敵にするのか、その理由づけをきちんとフォローしなければ、ただの憎まれ役で終わってしまうと思いました。この作品を単なるサクセスストーリーとしないためには、円は必要なキャラであるのは事実であって、それゆえに円がアレほどの性格になった背景の描写が絶対に必要であると思いました。結局のところは、32話においてその部分の描写がなされたので、個人的には満足なのですが、これから先、フルムーンを心から認めた円の活躍があるかは微妙な雰囲気であり、もしあそこで御役御免だとすれば、少しもったいないなぁ…と思います。

 OP・EDについては、予定通りの変更だと思います。この作品の場合、もともとタイアップの色が強かったので、「やっぱり変わったか」という感じでした。そりゃあ、満月役のmyco氏が所属する、ED担当のChangin'My Lifeはともかく、OP担当のTHE★SCANTYまで作中に何度も出すくらいに徹底されてますから、私としてももう何とも言えませんわい(^^;
 OPアニメについては、変更前のケツ振りがなくなった代わりに、満月の学校生活をフォローする作りになっています。曲がバラード調になったために、変更前の元気のよさが消えてしまいましたが、歌詞自体はこれからの展開に合うと思いますし、これはこれで…という感じです。
 EDアニメについては、もともと本編からの流れで入っていく形式は変わっておらず、変更されたからといって特に違和感はありません。テーマが一貫していていいと思います。


東京ミュウミュウ

 放映前の評判や知名度は群を抜いていたので、そこからして当然アニメには力を入れてくると思ってましたが、裏切られたという思いを抱いている人が多いのではないでしょうか?
 私としては、アレでナニな方向での期待は特にしていませんでした。ただ、普通に面白ければそれでいいと思っていました。しかし、フタを開けてみると、アニメ制作という点では、3作品の中で最もおざなりではないかと思われる作品でした。全体的にはそんな印象です。
 普通に楽しめないのであれば、悪いところですら楽しんでしまおうというのが私のスタンスなので、今はそれなりに楽しみにしています。これまで視聴してきた愛着もありますし、「嫌いか?」と問われれば答えは「No」です。
 最も印象的だったのが「作画の乱れ」です。私はどちらかというと作画の良し悪しについてはわからない方なのですが、その私が見ても「コレはひどい!」と思ってしまう部分が度々ありました。逆に、他とはまったく違う、異様に綺麗な作画を誇っている話もあったりとかして、そのギャップを楽しむしかない状態です。

 ストーリーの印象としては、まあ無難にやってるかな…というところです。バトルものとしては、「敵が出てきて戦ってやっつける」という基本的な流れが必要であり、そちらの方をメインにしなければならないので、他の部分の描写はどうしてもやりにくくなるはずだと思います。主要なターゲットはあくまで「小学生くらいの女の子」なので、その辺の年齢層にわかりやすくする必要があり、そのことを考えると、良し悪しは別として、今やっているような感じになるのは自然だと思われます。
 とはいうものの、いちご以外の主要キャラの掘り下げ方がもうひとつだったり、初登場時には他を寄せ付けない戦闘力を誇っていたミュウザクロが、それから何話か後には敵に容易くやられてみたりと、今ひとつバランスがとれていないような印象を受けるのも事実です。アレではれたすがかわいそうすぎる!(端的な説明)
 それでも、流れとしてはそろそろ大詰めを迎えていく方向に転がり始めているので、どのような展開になっていくのかを楽しみにしています。

 キャラクターとしては、先ほども触れましたが、いちご以外の主要キャラが弱い気がします。そんな中でも強烈な個性を放っているのがざくろ。与えられるセリフは極端に少なくても、そこにいるだけで異様な存在感があり、なおかつ口を開けばおよそ中学生とは思えない思考で言葉を発する、あのざくろ姐さんです。ミュウミュウ5人の中で恐らく最も強力なキャラであるがゆえに、時には仕事などの名目で退場させられることもあります。35話では独り舞台を演じましたが、私としてはざくろ姐さんの活躍をもっと見たいところです。
 あと、個人的に気になるのがキッシュのズボンが徐々に下がってきているように思われるところです。あのままだと最終回間際には下半身モロ出しで「変態様」の名を欲しいままにしそうな勢いです。誰か何とかして下さい(無理)。

 OP・EDについては、意外にも変更なしで来ています。「大きなお友達」も多いだけに、歌をコロコロ変えればそれなりに売れると思うのですが、敢えて変更無しで貫き通す姿勢は見事だと思います。


わがまま☆フェアリー ミルモでポン!

 恐らく誰もマークしていなかった中で、予想外の好スタートを切った作品だと思います。ただ、最高の滑り出しだったことで、視聴者の目が厳しくなった部分はあると思います。私としては、途中でグッズを売ろうとしているのが見えてきたあたりから、当初期待していた展開とはズレてきて残念に思う部分があります。
 全体を通した印象としては、少し重たい話の時はそれ自体に違和感があり、マイク入手後の妖精界中心の話には少し乗りにくいです。初期の方にあったパワーを感じさせる回と、そうでない回が出てきましたが、それでも充分に面白いです。今のところはそれが揺らぐことはありません。

 ストーリーについては、「楓と結木を中心とした恋のバトル」というのが当初のメインだったはずなんですが、楓がマイクを手に入れてからというもの、その構図が見えにくくなってしまいました。妖精界を舞台にした話はマイク登場前にもありましたが、マイク登場後は楓の妖精界行きが義務付けられてしまったので、自ずと妖精界を舞台にした話が増え、人間界を舞台とした話が減ってしまうわけです。そうすると、例の四角関係を中心としたせめぎ合いを目にする回数が減り、それこそを期待している私にとっては見所の少ない状況になってしまうわけです。
 ただ、この作品のもうひとつの見所として「人間の目では下らないことに映る、妖精界の常識を楽しむ」ことが挙げられると思います。楓をはじめ、視聴者すら「何をつまらんことやってるの?」と思わせることを、妖精たちに当然のようにさせることで笑いを誘っている部分を素直に楽しむことが、この作品を楽しむもうひとつの方法だと私は思います。それはそれで私も楽しんでますが、妖精界での話になると、ほぼそれ一辺倒になるので、「人間とのギャップ」という意味合いでは楽しめなくなる傾向があります。
 個人的な感想はともかくとして、スタッフが楽しんで作っている雰囲気を感じるので、そういう点では見ていて楽しいです。今後、そういう雰囲気のまま、どのようにして終わらせるのかが楽しみです。

 キャラクターとして注目すべきは、やはり安純でしょう。その強烈なキャラクターは楓ら他のキャラをも食ってしまうほどのパワーがあります。しかし、残念なことに登場回数がかなり制限されている上に、魔王と形容されるほど怒る場面ばかりで、私が日高安純というキャラに対して感じている魅力があまり出ていない観があります。その点では、33話でヤシチがいなくなった日高様は、個人的にポイントが高かったです。状況に応じてコロッと態度を変えられる設定から、目的のためなら手段を選ばない部分ばかりが描写されていた感じがしていましたが、もともと美人である設定と、あまり描かれていなかった人間らしい情を描写することで、日高様のかわいい部分を表現することもできることが実証されたと思います。私としては日高安純を、実力で安純役を勝ち取ったひと美氏の演技力がもっと活かされるようなキャラにしてもらいたいと思います。ギャップの激しい日高様が見たいです。

 OP・EDについてですが、残念なことに、29話という中途半端な時期から変更になってしまいました。前のOPとEDは、ミルモ世界で喩えるなら最大級のサリア嵐に匹敵するほどのパワーを持っている曲だと思います。スタッフとしても、当然1年間それで通す予定だったと思われます。しかし、最初の段階でCD化するレコード会社が決まっていなかったため、CD化をとりつける際に、CD化したレコード会社から「ミルモ」をタイアップに使うことを条件とされた…という噂があります。その真偽はともかくとして、テーマ曲やサントラをCD化するレコード会社を事前に決めておかなかったことが、テーマ曲変更という残念な結果に結びついたかと思うと、本当に残念でなりません。
 そうして変更されたOPアニメとEDアニメですが、これは「ミルモ」は「妖精」など、何かこの作品を連想させる単語がまったく入っていない曲の歌詞に、強引に合わせたと思われるOPアニメが、見ていて非常に腹立たしかったです。最近ではもう慣れたので怒りもマシになりましたが。また、EDアニメの方は「とにかく妖精たちを詰め込んでおけばいいや」という感じがします。
 とにかく、「最高の主題歌が変更されてしまった」という事実が、私の心に重くのしかかっている結果には違いありません。これについては今更どうしようもありませんが、とにかく無念であるということを重ねて表する次第です。


 ここまでいろいろと書いてきましたが、3作品とも楽しんで観ていることは確かです。
 この先の展開を楽しみにしながら、更新情報に移ります。

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2002/ 8/ 1

 恋のマジカル大分県!(挨拶)

 こちらは、FLASHアニメ・別府鉄輪地獄変を6月に初めて見て以来、密かに地獄変.comを応援している溶解ほたりぃHGです。
 「別府鉄輪地獄変」は、多少グロテスクな描写が目につきますが、そこさえ受け入れられれば、充分に楽しめるFLASHアニメです。
 個性的で魅力的なキャラ、毎回「お約束」を踏まえたストーリーに加え、番外編や一部のアフレコ版もあり、そういった内容の豊富さが私のハートをがっちりキャッチしました。
 あと、このFLASHアニメの特筆すべきは、見事なまでの大分ローカルネタっぷりであり、大分に縁のある人はもちろん、私のような大分についてほとんど知らない人にまで好評を得ている模様です。

 実は、私が最初に見たのは、作中に出てくる「恋はマジカル大分県」という歌のプロモーションFLASHアニメでした。
 このFLASHアニメ作品は、どこかのFLASHムービーコンテストか何かに出され、見事に大賞を受賞されましたが、私がいくつか見た他の作品と比較すると、確かに大賞に相応しい作品でした。インパクトが違うよ!

 個人的にオススメなので、興味を惹かれた方は是非。


 他のネタは後日に取っておきたいので、今日はここまでです。

 …本当にこんな文章と姿勢でいいのだろうか?(訊くな)


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2002/ 5/30

 おかげさまでサイト開設3周年♪(挨拶)

 というか、今日でもう3年になるというのに、更新回数は両手で足りる程度という無様な管理人ですが、これからもひとつよろしくお願い申し上げます。

 こういうのは、割と熱を込めてやると、その分早く燃え尽きてしまい、その後はまるで氷河期のような冷めっぷりの中で続けざるを得ない状況になったりすることもあるそうです(ソースがない上に喩えが胡散臭いが)。そのことからすると、私がこのサイトを運営してきたスタンスは非常に生温いので、燃え尽きるようなこともなくここまでやってこれたのではないか…と思います。
 どこかの統計では、個人サイトの大半は開設して2年以内に閉鎖されてしまうそうです。サイト管理者が自分のサイトを閉鎖する理由はいろいろ考えられますが、このケースだとやはり「飽き」が最も多いような気がします。
 ページ作成やサイト管理が面白く感じられるのは最初のうちだけで、時間が経つにしたがってその作業がだんだんと重荷になってきます。そうした時に「サイト閉鎖しようか」という気持ちが出てくるのもしかたなく、その誘惑に負けた人から順番にサイト閉鎖への階段を上っていくというわけです。
 もちろん、「更新が遅くて来てくれる人たちに申し訳ないから」という理由でサイト閉鎖を決意された方を何人も見てきているので、「飽き」が閉鎖理由のすべてだとは言いません。

 さて、こういった話を私に当てはめてみたいと思います。
 私のサイト運営スタイルは、基本的には「放置」でした。このサイトにおいて、長期更新停止期間が存在したことが何よりの証拠です。
 私がこのサイトを運営している理由としては、やはり自分の思ったことを少しでも多くの人に見てもらいたい(実際にはかなり限定されていると思いますが)というのが最も大きいです(といっても、たいていがアニメ方面の話題になってしまうのですが(^^;)。さらに、このサイトでやりたいことは他にもいろいろあります。そこに「飽き」という感情は生まれません。
 面倒だと思うことこそすれ、飽きることのないサイト運営を、私はそう簡単にやめたくありません。最低限、このスペースさえ持っていれば、きっと何かができると思っています。
 以上の理由により、私によほどのことがない限りは、このサイトを閉鎖することはありません。それだけはここで宣言しておきたいと思います。

 実際には、更新が止まったり掲示板のレスが異常に遅れたりしていますが、そんな状態でも今までこういった気持ちがなくなったことはありません。
 そんな私ではありますが、これからも自分のペースでサイト更新していく心積もりでおりますので、「少々更新が止まっているサイトがいい」などという物好きな方がおられましたら、生温かい目で見守って頂きたいと思います。


 3周年記念日ということで無理矢理更新かけたので、ここの文章も行き当たりばったりで、何かよくわからんことを語ってしまいましたが、とりあえず形にはなったので自己満足しておきます(ぉ

 本当はもうちょっとマシな更新がしたかったのになぁ…(−−;


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2002/ 4/18

 土曜早朝の少女漫画原作アニメ群は少女アニメ大好き人間の心のオアシス!(挨拶)

 前回更新から3ヶ月、ようやく重い腰を上げたと思ったら、更新理由が土曜早朝の少女アニメ群という、いかにもアレらしい私こと溶解ほたりぃHGですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
 私? 私はねぇ…え〜っと……(-_-)

 さて(話題転換)、この4月よりテレビ東京系列で少女漫画を原作とする3本のアニメが放送開始されました。しかも土曜の早朝に3本連続で、満月(フルムーン)をさがして東京ミュウミュウわがまま☆フェアリー ミルモでポン!の順に放送されています。
 実はこの3本のアニメ作品、実に微妙な関係のもとにあります。代表的なものとして掲載誌におけるりぼんvsなかよしvsちゃおが挙げられます。そこに玩具メーカーアニメ製作会社などの戦いも加わって、その観点からも目が離せない状況を生み出しています。

 私は、この3本のアニメが連続した時間帯で放映されるのを知った時に、まず最初に思い浮かんだのが雑誌・出版社同士の戦いでした。低年齢向け少女誌の3強が、その威信をかけて各々のアニメ化作品をぶつける、まさにそんな構図が頭を駆け巡り、非常に興味をそそられました。雑誌を売るにはやはりメディア戦略が必要であり、その中心に据えられたのが今回アニメ化された作品たちなのです。そういう点では、アニメを見ればどの雑誌が一番面白いかがわかると言ってもいいと思います。とある都合により、少女誌3誌の購読を停止した私としては、各雑誌が送り出したアニメ作品を見ることで、各雑誌の現状を見極めようとする方向の楽しみ方をも視野に入れました。

 そんな私がもうひとつ注目したのが各作品の原作者です。何と言いますか、私の中ではもうどいつもこいつもって感じなんですよ。少なくとも私の中ではあまり印象のよくない作家ばっかしなので、いったいどんなものが出てくるのか、逆に気になった次第です。
 もちろん、事前に各作品の情報は流れてきますし、各作家の前の作品もある程度知っていたりして、それらの情報からあまりいい印象を持っていないということであり、特別嫌いだとかいうことではないので念のため。

 そんなわけで、これほどまでに惹かれる要素が豊富にあるこのアニメ群を、そう簡単に見逃すわけにはいきません。仮にも少女漫画好きを公言する人間としては、これらを見逃すということが少女漫画好きを名乗る資格を問われることにもつながりかねない…と勝手に思ってみたりしながら、私は不退転の決意で視聴しようという姿勢でおります(大袈裟)。

 早速ですが、ここで各作品の第1話を視聴した後の感想を述べていきたいと思います。なお、これを書くために先週放送された第2話は録画未見にしています。第一印象って大事だからね!(w


満月をさがして

 『喉を病んでいるが歌手になることを夢見る主人公(12歳女子)が、ひょんなことから自分の余命があと1年であることを知り、歌手デビューを目指すべくオーディションを受けようとするが、16歳以上でないと受けられなくてヘコんでいたところ、自分を呼びに来た死神に身体を16歳に、そして16歳になっている間は喉の病気も治っている状態にしてもらったことで、本当なら出来レースだったオーディションに見事合格して次回へ』というストーリーなのですが、要所での強引な展開とキャラの自己中心的思考が気になりました。原作者がもともとこういう話を作る人なので、「らしい」と言えばそれまでなのですが、視聴終了後に2chアニメ板の当該スレッドを覗いてみると、原作よりもかなり毒を抜いてあるとのことで、まだ読んでいない原作がどうなっているのか非常に気になりました。この作品は原作が連載開始して間もないのに急にアニメ化が決まったらしく、まだコミックスが出ていないという状況下にあるので、ある意味アニメの出来不出来が今後発売されるコミックスの売れ行きにも影響してくるのではないかと思われます。

 話が横道に逸れてしまいましたが、この他に特筆すべきは主人公の声です。劇中の歌の部分を強調するためか、歌手の人が主人公役を演じているのですが、歌以外の部分、要するに普通にしゃべっている部分が非常にヘタレてるんです。少なくとも私にはそんなふうに聞こえました。「こんな声のかすれた12歳女子はいねぇ!」と思わずツッコミを入れてしまいました。私が持つアニメにおける12歳女子の声のイメージとはあまりにもかけ離れていたため、このように感じたのでしょうが、これはちょっと気になってしまいました。まあ、人間の適応力は素晴らしいので、次回にはもう慣れてしまっていることでしょう。

 OP・EDについては、映像はともかく歌がちょっとなぁ…と思いました。OPは端的に言うとロックナンバーに主人公のケツ振りですが、歌自体がヘタクソに聞こえてしまってケツ振りが霞んでしまいました。EDは主人公役の歌手が歌っているのですが、こちらももうひとつ悪い部分が気になって萎えました。歌声自体は今の流行りの声で悪くはないんですが、私の感覚で音を外していると思われる部分がどうしても気になって印象を悪くしました。配役としては製作者側の意図するところはつかめましたが、下手するとプロモーションアニメと受け取られかねないのが危険な気がします。

東京ミュウミュウ

 なかよしがカードキャプターさくらなどで掴んだヲタク層を引き止めるために連載を開始したのがこの作品だと想定されているのは今更言及する必要もないこととは思いますが、制作がテレビ愛知なのは「あまりにも内容がアレで、いわゆるテレ東規制に引っかかる」からではないかと推測するのは行き過ぎでしょうか?(訊くな)

 と、アホな前振りはさて置き、第一印象としては「逝き過ぎ」です。
 もともとヲタ狙いなのが明らかに見え見えなのですが、それをここまでストレートに、しかも朝っぱらからやられるとさすがに退いてしまいます。私の場合はそれはそれとして楽しむことができますが、こういう路線に耐性のない人は間違いなく拒絶反応を起こすだろうことは想像に難くありません。ある意味最も視聴者を選ぶ作品だと思います。

 ストーリー的には『主人公とイリオモテヤマネコとの合体』とその前後での変化云々というところなんですが、私が最も気になったのは変身後の決めゼリフ「お礼にたっぷりご奉仕するにゃん♪ではなくイリオモテヤマネコと普通のネコを混同していないかということです。私は以前(小中学生くらいの時)、「イリオモテヤマネコは普通のネコとは進化の過程が異なる」というようなことを聞いたことがあり、「イリオモテヤマネコは普通のネコとは根本的に性質が違う」との固定観念があり、合体後の仕草が普通のネコみたいだったところに疑問を感じました。まあ、イリオモテヤマネコについてちゃんと調べたりしていないので、このくらいのことしか言えないんですけどね(ヘボ)。

 OP・EDについては、アニソンらしくてよかったです。OPはドキドキ感が伝わってきて、EDはキャラクターソングで歌詞表示がキャラによって色別になっていたりして、好感が持てる作りだったと思います。アニメの主題歌ってのはやっぱりそのアニメ作品の「顔」にならなあかんよな!(結論)
 余談ですが、グッズのCMに出ている女の子が別段かわいくないのは、かわいい子を起用すると犯罪に走るヲタ野郎どもが急増する可能性を考慮してのことでしょうか?(妄想)
 というか、あの辺の年頃の女の子がそこら中であんな変身グッズを身につけて、ポージングしながら「ご奉仕するにゃ〜ん♪」などと連発しているところを目撃した日にゃ、日本の終焉を感じずにはいられないと思うのですがどうか?

わがまま☆フェアリー ミルモでポン!

 「わがまま☆フェアリー」の部分はアニメ化にあたって付け加えられた部分です。原作については、まず読み切りが掲載されて、それが好評だったらしくて連載作品になったという経緯から、話の内容についてはそれなりに評価されているものと思われます。
 なお、こちらはアニメ化に合わせてコミックス1巻発売という、商売的にもいい売り出し方をされています。ちゃお編集部め、侮れぬわ!←商売の基本と言えばそうかもしれんが(w

 ストーリーとしては、『妖精の国の王子・ミルモが修行のために人間界へ行くことになり、ある女の子と出会うが、自分の魔法を頼りにして片想いの相手にモーションをかけようとする彼女にミルモがキレ、反省した彼女に対して結局はミルモが魔法で助けてやる(でもそこがいろんな意味でスタート)』という、ベタですが堅実な構成の物語です。これに、安定した作画が加わって、総合的にも非常に高いところにある出来映えだったと思います。3作品の中では恐らく最も注目されてなかったのが、フタを開けてみると予想外の出来のよさにビックリした人が多いみたいです。
 実は、私は原作の読み切りを読んでおり、今回のアニメのストーリーは、その読み切りの内容に連載作品としての設定を付け加えたような感じの話になっていました。

 OP・EDについては、他の2作品よりも個人的に上でした。OPの冒頭、「ミル♪ ミル♪ ミルモでポン♪」でいきなりサク越えしました。ここまでやられるともう勝てません。この部分だけでいきなり大差がつきました。それほどまでに大きかったこの掛け声の存在に、私はなす術なく崩れ去りました。そしてED。ドタバタ劇が終了した後に耳に飛び込んできたのはしっとり系の曲。おジャ魔女シリーズが採っているこの方式にまた、脆くも崩れ去る私。作品全体を通して最も丁寧に作られている感じがしました。

 あと、だぁ!だぁ!だぁ!のスタッフが関わっているとのことで、そちらの方面からも注目かと思います。


 ここで、各雑誌の連載作品で上記3作品の前にアニメ化されていた作品について述べておきます。
 超GALS!寿蘭@りぼん・だぁ!だぁ!だぁ!@なかよし・Dr.リンにきいてみて!@ちゃおの3作品がそれに該当するのですが、各作品に対する私の印象としては以下に示す通りです。

 この3作品を個人的に比較すると、内容が安定しているのがわかっているがためにあまり見なくなってしまった『だぁ!だぁ!だぁ!』よりも、最後の最後まで目が離せなくなってしまった『Dr.リン』の方が上回ってました。また、『GALS』については、頭が寝ている時に視聴すると作中のテンションの高さについていけなくなることを除けば、普通に楽しめる作品でした。しかし、他の2作品ほど目立った点がないために評価としては3番手が妥当なところだと判断しました。

 他の視点から見ると、いろいろな評価ができるでしょうが、今回については作品としての純粋な評価を個人的に出したところで終わっておきます。


 最後に、今回放送されている冒頭3作品の現段階での評価を、期待度も交えて述べておきます。

 まず、『ミルモ』が総合的にブッチギリでリード。次に、大きく離されたところで『ミュウ』が『満月』を0.5ゲーム差でリードしている感覚です。
 今後の展望としては、『ミルモ』は恐らく安定して楽しめると思われます。『ミュウ』はキャラ萌え以外のところに楽しみを見出さないと、はっきり言って見る価値がありません。キャラ萌えオンリー作品はおなかいっぱいなので。『満月』については、3作品の中では最も未知数な作品であり、今後の展開次第ではDr.リンのように大化けする可能性もあります。そう言った意味では最も注目している作品と言えるかもしれません。
 とまあ、ここまで書いてきましたが、私が3作品ともに注目しているのは間違いないです。テレビでこれほどの注目すべき要素が揃った時間帯もそうそうあるものではないと思います。毎週土曜7時30分〜9時はテレビ東京系列から目が放せないぞ! 刮目せよ!(と煽ってみる)


 さて、言いたいこともぶちまけたし、心置きなく更新情報へと移行します。
 大した更新は一切していないのがアレですが…(ヘボ)


更新情報


今後の更新予定

 最低限、このくらいのことはやりたいと構想しています。


2002/ 1/ 8

 遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。(新年挨拶)

 前回更新から7ヶ月ちょっと、さらに2002年になってからすでに1週間が経過しましたが、今回ようやく更新という有様で、非常に申し訳ない限りです。そう頻繁にアクセスしてくれる人がいるかどうかはわかりませんが。

 さて、2002年になったということで、ちょっとだけ2001年を振り返りたいと思います。
 2001年を語るのに外せないのが『アメリカ同時多発テロ』でしょう。私が最初にビルに飛行機が突っ込んだニュースを知った時、何者かが故意に引き起こしたものだと直感しました。事件発生地がニューヨークということで、「新庄は大丈夫か」とかいろいろと思ったものですが、さすがに「ジャバウォックが発動したかと思った」などという、ある種においておいしいジョークは思いつきもしませんでした(爆)。まだまだ私も甘いということを実感しました。
 それに対するアメリカの報復攻撃も、我々にとっては衝撃的な出来事だったかと思います。テロ直後のアメリカでは、報復攻撃を断行する演説を行なったブッシュ大統領が国民から喝采を浴びる中、報復に反対する国内の声が情報操作によりかき消されるといった恐ろしい状況までも産み出しました。テロ根絶の大義名分で、アフガニスタン・タリバン政権に対して激しい攻撃が繰り広げられましたが、非常に楽観的な日本人という立場にある私から見れば、軍事マニアの血沸き肉踊る出来事だったというほかありません。政治的なところなどでは意見できる立場になく、またそれだけの知識もありません。コメントするならば前述のようになるわけですが、当事者の方々からすれば不謹慎極まりないと思うと何だか申し訳ない気もします。
 その他にもいろいろありましたが、テロ関連の事件と比較すると、どれも取るに足らないような気がするので、割愛することとします。更新頻度が高かったりすれば、そういうところからでもリアルタイムに近い形でネタにできるわけですが、結果として昨年はできませんでした。今年は努力したいと思いますが、期待しないで下さい。これほどの大事件が頻繁に起こってもらっては困ります
 さて、私自身の2001年ですが、現在の段階ではあまり振り返りたくないのが実情です。これについては後日ネタにすることもあるかもしれませんが、とりあえず一言で表現するなら自己嫌悪の4文字に尽きると思います。


 自分の思ったことを文章にするというのは非常に難しいもので、私の場合は書き終えてから「この内容を入れ忘れた」などと思うことが多いです。というか、そう思わなかったことはないと言っても過言ではないと思います。
 今回のここの文章については、今これを書いている時点で私が書きたいと思っていることの最低限にとどめているのですが、それでも多分抜け落ちている内容もあるでしょう。本来なら漫画ネタとかアニメネタあたりで暴走気味に書く方がいいのですが、それはまた次回以降ということにしておきます。
 最後に今年の目標をひとつ掲げておきます。といっても、昨年を振り返らずに今年の目標を発表するのもおかしいことですが。

 今年の目標:自分が思い描いた最低限のことはやり遂げる

 昨年の私のことを考えるとそう簡単なことではありませんが、この方針でいろいろと頑張っていきたいと思います。
 それでは、NONSENSEともども今年もよしなに。


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