What's Old


2022/12/31

 今年はロシアによるウクライナ軍事侵攻によって世界中が大きな影響を被った年でした。
 ロシアはこの年の瀬にもウクライナの都市にミサイル攻撃を加え、インフラを破壊することでウクライナ国民を苦しめて抗戦の心を折りにきていますが、ゼレンスキー大統領を中心にしたウクライナ国民の結束は変わっていないように見受けられます。ゼレンスキー大統領の掲げる「クリミア半島やドンバス地域を含めた国土の完全回復」が成るのか、停戦の落としどころがどこになるのかわかりませんが、NATOや西側諸国の支援が続く限りはウクライナは目的を達成するまで戦いをやめないでしょうし、力による現状変更を許さないという点でウクライナの要求が通る形の停戦が望ましいと思います。
 一方、今年は中国の台湾に対する領土的野心が強まった年でもあります。台湾有事は尖閣有事に繋がり、沖縄有事に繋がるため、日本にとっても他人事ではありません。数年内に起こるとも言われる台湾有事について、中国の動きを見ておく必要があります。
 3年前にここで2010年代と1930年代の世界情勢の類似性を記しましたが、ロシア・ウクライナ戦争が起きた今になって振り返ってみればそれがまさに誤りではなかったことが証明されてしまいました。21世紀になって戦争が起きるとは誰もが思っていなかったはずですが、ロシアの手によってそれが崩された今、「歴史は繰り返す」という言葉の意味を噛み締めることとなりました。ロシアはソ連であり、帝政ロシアであり、ロシアの本質は変わっていなかったということです。ロシア革命の際に民主化できなかったロシアと一度民主化したものの内戦を経て社会主義国となった中国が2020年代が戦争の年代になるかどうかを握っています。


 FIFAワールドカップカタール2022はアルゼンチンが36年ぶりの優勝を手にしました。
 達成すれば60年ぶりとなる大会連覇を狙ったフランスは準優勝に終わった他、モロッコがアフリカ勢初のベスト4に進出するなど見どころの多い大会でした。
 日本はグループステージ第3節でスペインに対し2-1で勝利し、グループ1位でグループステージを突破しましたが、決勝トーナメント1回戦で前回準優勝のクロアチア相手に延長戦を戦い1-1で終え、PK戦で1-3と力及ばず敗退しました。目標のベスト8進出は次回以降に持ち越しとなりました。
 振り返れば、ドイツ戦とスペイン戦では前半に先制され、前半を0-1で折り返して後半開始から選手交代によって攻撃的布陣を敷いて2得点を奪って逆転する展開で勝利を収めましたが、コスタリカ戦やクロアチア戦では自分たちでボールを持った時にうまく攻撃できず、流れの中から得点できなかったのが致命的でした。前半終了間際にコーナーキックから先制点を奪ったクロアチア戦では後半開始時に効果的な選手交代ができませんでした。今大会ではリードされて折り返した方がうまくいっていたことを考えると、クロアチア戦での先制は逆に不運だったのかもしれませんが、今後のことを考えるとボールを持った時にも効果的に攻撃できるようにならないとこれ以上の結果は望めないのかなと思います。
 大会終了後、年内に森保一監督の続投が決定し、就任会見で今度は自分たちでボールを持って展開するサッカーをしたい旨の内容を語っていました。代表監督がワールドカップ後に続投するのは日本では例がなく、今後の4年間が楽しみな面はありますが、まずは2年契約の間に継続的に強化を進めながら契約更新に繋げていってもらいたいと思います。
 特別サッカーファンではありませんが、ワールドカップでの成功を願っています。

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2022/11/30

 ロシアによるウクライナ軍事侵攻において今月、ウクライナ南部ヘルソン州のドニエプル川西岸地域からロシア軍が撤退した一方、ロシア軍のミサイル攻撃がウクライナ全域に繰り返されている影響でインフラを破壊されたウクライナが電力不足に陥り、ウクライナ国民の防寒対策が困難になっています。
 今後、戦局がどう動くのかはわかりませんが、ウクライナの人々が無事に冬を越せることを願います。


 現在、FIFAワールドカップカタール2022が開催されています。
 グループEを戦う日本はドイツ・コスタリカ・スペインと同組となっていますが、初戦のドイツ戦に1-0で勝ち、第2節のコスタリカ戦に0-1で負け、最終節スペイン戦にグループリーグ突破を懸ける状況となっています。
 ドイツ戦では前半に押し込まれて先制を許しましたが、後半に4バックから3バック(5バック)にシステム変更し、攻撃的な選手を入れて攻勢に出て2得点して逆転、そのまま守り切って勝利を収めました。ドイツのコンディション調整がうまくいっていなかった影響で選手の動きが悪かったとも言われていますが、優勝を狙うような強豪国はコンディションのピークを決勝トーナメントに持っていくので、ドイツとしてはコンディションが悪くても勝ち点を取らなければならない試合でした。それをひっくり返す勝利を挙げられたのは非常に大きいことだと思います。
 続くコスタリカ戦ではターンオーバーで前節から5人を入れ替えて臨みましたが、開始直後は攻撃的に戦ったものの相手の5バックに対して有効な攻撃を見せられず、後半36分に先制されてそのまま試合終了しました。この試合では開始時の4バックでも前半途中から採用した3バックでも有効な攻め方ができず、後半になってからは勝ちにいきたい攻撃の選手と引き分けでもいいとする守備の選手とで意識の乖離があったとのことで、まずはこの意識の統一が図れていなかったのが最大の敗因だったように思います。その他にも前節からスタメンを5人入れ替えていたチームはなく、この日のメンバーでこの相手に有効な戦術を準備していたのかと思いきや、蓋を開けてみると大した戦術がなかったように見受けられたことが残念でした。スペイン戦が最初から厳しいことが予想されているため、この試合を全力で勝ちにいって勝ち点6とし、スペイン戦でターンオーバーすればよかったとする意見を多く見かけましたが、これもまた経験として日本サッカー界に刻まれることになりそうです。
 残るスペイン戦、グループリーグ突破にはほぼ勝利が必要になり、勝ちにいく采配が求められます。勝ちにいって最悪引き分けた結果、得失点差などでグループリーグ突破できればいいですが、この試合は本当に勝ちにいく姿勢を選手にも監督にも見せてもらいたいと思います。結果はどうあれ、この姿勢が見られたかどうかでこの試合の評価は変わるので、次に繋がる試合を期待しています。

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2022/10/31

 ロシアによるウクライナ軍事侵攻はウクライナ軍の反転攻勢が続いています。
 対するロシアはウクライナの主要都市のインフラに対してミサイルやドローンによる攻撃を加えたり、ウクライナ側が汚い爆弾(ダーティー・ボム;放射性物質を拡散する爆弾)を準備していると主張しつつ核兵器の使用に言及したり、ウクライナ産の穀物輸出合意の履行を一方的に停止しつつ食糧難が懸念される地域に対する食糧支援を仄めかしたりと、エネルギーや食糧を武器に国際社会に圧力を掛けています。
 ロシアの狙いはウクライナをはじめとした西側諸国、あるいは世界中の民衆を苦しめ、各国国内や地域の分断を図り、ウクライナ支援の動きを緩めることでしょう。実際にインフレ率の高い国では自国ファーストのデモが行われていますし、天然ガスを巡る欧州域内での論争や欧州に対する新興国の不満などが表れてきています。
 国際社会がロシアの要求を通さないためにはこれからが踏ん張りどころでしょう。


 プロ野球は全日程を終え、パ・リーグ優勝のオリックスがセ・リーグ優勝のヤクルトを4勝2敗1分けで破り、26年ぶり5回目の日本一に輝きました。
 オリックスは昨年の日本シリーズで敗れたヤクルトに対して雪辱を果たした結果となり、『バファローズ』として初の日本一ということにもなりました。
 今年の日本シリーズも昨年と同じく接戦続きの名勝負となり、昨年同様いつまででも見ていたいと思わせるシリーズでした。昨年と違って全試合が接戦と言える点差にはなりませんでしたが、大差のついた試合でも終盤まで息の詰まる接戦が展開されていました。シリーズの分かれ目は第4戦で、第3戦までヤクルトの勢いを止められなかったオリックスが思い切った継投で1-0の勝利を挙げたことです。これによってヤクルトの勢いが止まり、以降は勝負どころで打てなくなりました。逆にオリックスは勝負どころでの一打が出るようになり、第5戦のサヨナラホームランで一気に勢いがつきました。野球ファンとしては過去1度しかない第8戦が見たい気持ちもありましたが、オリックスの勢いがそれを許しませんでした。
 オリックスもヤクルトも若い選手が多く、来年もリーグの優勝候補本命として挙げられるでしょうし、それに対して他チームがどう戦うのかが今から楽しみです。

 阪神はレギュラーシーズンを68勝71敗4分けの3位で終え、CSファーストステージではDeNAを2勝1敗で破りましたが、CSファイナルステージではヤクルトに3連敗で敗退しました。
 CSを見ているとDeNA戦では経験の差で勝ちましたが、ヤクルト戦ではより高い経験の差で負けた印象がありました。昨年日本一になったヤクルトの方が落ち着いていて、追い込まれた阪神にミスが出て流れを失うといった場面が見られ、特にヤクルトとの第3戦の8回裏は矢野監督時代を象徴する守備の乱れが噴出したイニングとなりました。

 阪神の全日程終了を受けて、今季での退任が決まっていた矢野燿大監督の後任として岡田彰布新監督の15年ぶりの就任が発表されました。
 岡田監督はオリックスの監督を退任してから10年経っており、この間の野球の変化に対応しながら勝ちにいく采配が求められます。早くも主力選手の守備位置の固定などの方針を打ち出すなど、これから腰を据えてチーム作りに着手することになりますが、就任会見での優勝を指す言葉「アレ」が球界全体に波及するなど早くもその影響力を示していて、いろんな意味で楽しみです。
 アレを期待するって? そらそうよ。

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2022/ 9/30

 ロシアによるウクライナ軍事侵攻は7ヶ月を過ぎて急展開を見せています。
 今月になってウクライナ軍が東部ハルキウ州のほぼ全土をロシア軍から奪還するとともに、南部ヘルソン州の要衝も奪還しました。それを受けてロシアはウクライナ東部と南部の占領地域4州のロシア併合を強行しました。東部ドネツク州とルハンシク州は2014年に親ロシア派が一方的にそれぞれ『ドネツク人民共和国』『ルガンスク人民共和国』として独立を宣言し、それを今年2月にロシアが承認するという『手続き』を踏んでいますが、残るザポリージャ州とヘルソン州に関しては『人民共和国』という形を経ずに直接併合するという、2014年のクリミア併合でも用いられた「住民投票による『独立』を経ての『併合』」という流れを踏襲していないやり方で『併合』に持っていきました。テレビ番組の解説では、今回はあくまで国内向けにその正当性をアピールすることに終始しており、国際社会に対する理解を得ることは最初から考えていない(軍事侵攻した時点で国際社会の理解を得られていないため)とのことですが、これによって理論的にはロシアの核使用のハードルが下がるなど、今後の展開に大きく影響することであり、来月の動向に注目せざるを得ない状況になっています。
 なお、ロシアは4州併合の直前のタイミングで部分動員令を発令、30万人の動員を発表し、それを受けて動員の対象となるロシア国民が国外に逃げるという出来事がありましたが、個人的にはその逃げたロシア人が将来的に現地で親ロシア派になる可能性を考えると迷惑な話だと思います。今回逃げたロシア人にはむしろ現地の親ロシア派と戦ってほしいと思いますが、まずは自分の身を守るので精一杯でしょうから期待薄です。
 ウクライナの領地奪還が進むことを祈ります。


 プロ野球はペナントレースの大半を終え、セ・リーグはヤクルトが連覇を達成、パ・リーグはソフトバンクがマジックナンパーを1としています。
 クライマックスシリーズ(CS)争いはパ・リーグは2位オリックス、3位西武がすでに出場を決めており、セ・リーグは4位巨人が3位阪神を勝率で上回ることができなければ阪神のCS出場が決定します。

 阪神は今月を8勝10敗1分けと負け越し、優勝争いから後退し2位の可能性もなくなりました。
 特に残り8試合になってからの4連敗が痛かったですが、その後3連勝してライバルの巨人と広島に対して優位に立って最終戦を迎えることになりました。
 広島のCS進出可能性が消え、競争相手が巨人に絞られた今、1日の巨人の試合を見届けながら2日の最終戦の応援をしたいと思います。
 勝率5割に届いていないチームがCSに出ても厳しいとは思いますが、ポストシーズンの緊張感を経験しておくことは大事だと思いますので、是非とも頑張ってもらいたいです。

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2022/ 8/31

 ロシアによるウクライナ軍事侵攻は開始から半年を経過しました。
 現在はロシア軍に占拠されたザポリージャ原発を巡る応酬が特に取り沙汰されています。ウクライナ軍が西側から供与された高軌道ロケット砲システムHIMARSを使ってロシア軍の軍事拠点を破壊していますが、それに対してロシア軍がヨーロッパ最大の原発であるザポリージャ原発をいわば『人質』に取って軍事拠点化やウクライナへの送電をロシア側に切り替えることを目論んでいるのではないかと言われています。
 ザポリージャ原発には繰り返し砲撃が行われており、双方が「互いの攻撃」と言い合う状況を受けて、国際原子力機関(IAEA)が原発の安全性を調査するために専門家チームを現地に派遣する事態になっています。まずは安全性が確保されていることを願うとともに、砲撃による事故が起きないことを祈ります。
 一方、南部ヘルソン州ではウクライナ軍がロシア軍支配地域において攻勢を強めており、本格的な奪還作戦に繋がるか注目されています。ウクライナ側は当初から軍事侵攻前の2月24日時点の境界線に戻すことを主張してきましたが、ここに来て2014年にロシアに併合されたクリミア半島の奪還までを求めるようになっており、その足掛かりとしてヘルソン奪還は重要な作戦となります。
 ウクライナ情勢はまだまだ予断を許さないようです。


 プロ野球はこれから勝負の1ヶ月を迎えます。
 セ・リーグはコロナの影響が残る首位ヤクルトに対し、本拠地17連勝の球団新記録を樹立したDeNAが4ゲーム差まで迫って首位ヤクルト戦に臨みましたが、3連敗でゲーム差を7に広げられ、半歩詰めて6.5ゲーム差で9月の30日間で27試合という近年類を見ない過密日程を迎えます。
 パ・リーグは首位西武から4位楽天まで4ゲーム差となっており、現実的にここまでが優勝争い圏内と思われます。5位ロッテは首位から5.5ゲーム差、3位オリックスから4ゲーム差とクライマックスシリーズ(CS)進出は厳しい状況で、CS争いは3位から2.5ゲーム差の4位楽天までが現実的かと思います。

 阪神は今月を12勝14敗で乗り切り、通算60勝61敗2分けの3位につけています。
 途中、コロナで主力選手が抜けた影響で8連敗を喫したことを考えれば、夏の長期ロードを10勝14敗の後、甲子園に戻って連勝というのはかなり健闘した方だと思います。一方、先述の8連敗で優勝争いからは大きく後退し、現実的にCS進出を目指す戦いに臨むことになります。
 上を見れば首位ヤクルトと11.5ゲーム差、2位DeNAと5ゲーム差、下を見れば4位巨人および5位広島と3.5ゲーム差、最下位中日と5.5ゲーム差となっており、中日が意外と食らいついてきていて要注意な印象です。
 残り試合は阪神と広島が最も少なく20試合で、巨人の21試合を含めて意外と少ない試合数で決まるので負けられない戦いになります。一方、元ヤクルトの宮本慎也氏がテレビの解説で述べていた「3位争いは結構負けるもの」という言葉を考慮すると、『残り20試合で10勝10敗をベースとしてどこまで勝ちを増やせるか』というのが3位争いの視点になります。2位になるには5.5ゲーム差を20試合で逆転する必要があり、相当なペースで勝ち続けながらDeNAの失速を待つしかないので、やはり3位争いが現実的なところでしょう。
 10月には試合が組まれていないので、中止がなければ9月で結果が出ることになります。
 どこのチームもコロナの影響を受けていますが、これ以上受けないことを祈りつつ、CS進出を期待したいと思います。

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2022/ 7/31

 ロシアのウクライナ軍事侵攻はロシア軍がウクライナ東部ルハンシク州を制圧し、ドネツク州に対する攻勢を強めています。
 ウクライナ側にとってはルハンシク州からは戦略的撤退の様相が強く、ロシア軍が東部ドンバス地方の制圧に注力している間に南部ヘルソン州に対する攻勢を強めるなど、新たな動きを見せています。
 ウクライナに対して供与された西側大型兵器が徐々に戦地投入されており、特にHIMARS(高軌道ロケット砲システム,High Mobility Artillery Rocket System)による戦果が報道されています。ウクライナは東側兵器を運用してきたため、西側兵器を運用するには訓練が必要なのですが、西側兵器が正しく運用されればHIMARSのように戦果は挙げられるので、ウクライナ側にとっては西側兵器の十分な数の供与が待たれるところです。
 一方、ロシアについてはウクライナの穀物輸出再開をウクライナと合意した翌日にウクライナの防衛拠点オデーサ港を攻撃するなど、相変わらず独善的な振る舞いを続けています。これまで比較的反対派が多いとされていた30代以下の若年層の中にも、自国に勝ってもらわなければ将来的に困るという観点から賛成派に回る人たちが増えてきたそうなので、しばらくの間はこのまま戦争が続きそうな気配です。


 プロ野球はオールスター明けの後半戦に突入しています。
 今月は新型コロナウイルスが球界でも猛威を振るい、特に巨人は19日以降81人が感染し22日以降試合が中止になっています。また、ヤクルトもクラスターを起こし3試合の中止を挟んだ後の13試合で4勝9敗と苦しんでいます。
 そんな中、セ・リーグは阪神が5割復帰を果たし貯金1で首位ヤクルトに10ゲーム差まで詰め、3位広島とは2ゲーム差、3位以下の4チームは借金を抱え3ゲーム差以内に集まっています。
 パ・リーグは西武が首位に立ち、5位ロッテまで3.5ゲーム差と優勝争いに絡むことができる展開になっています。

 阪神は今月を14勝6敗と好調を維持し、オールスター前最後の試合で最大16あった借金を完済し5割に復帰しました。
 後半戦2勝1敗スタートで貯金を持って8月を迎えられるので、この勢いのまま進んでいってもらいたいところです。
 気がかりは2軍でコロナ陽性者がちょくちょく出てきているところです。これが1軍に波及して主力選手が多く抜けるとしばらく影響が続くので厳しい戦いになります。
 やはり最大の敵はコロナということです。

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2022/ 6/30

 ロシアのウクライナ軍事侵攻はまだまだ収まる気配を見せません。
 物資の困窮などからウクライナ軍の戦略的撤退が見られるようになり、一時的にはロシア優勢のように見えるものの、これから本格的に西側の兵器が運用されるようになると形勢が一気に変わる可能性があります。
 ロシアは外貨建て国債の利払い猶予期限を迎えた26日に債務不履行(デフォルト)状態に陥ったとの報道があり、西側諸国による経済制裁の影響が少しずつ表れてきている中、ロシア側もウクライナ側も長期戦に持ち込み、お互いに相手のギブアップを狙う方針のようですが、この負けられない根比べに勝つのはどちらになるのでしょうか。
 間接的には物価高に見舞われる我々の忍耐力も試されるところです。


 プロ野球は交流戦を終え、リーグ戦が再開しています。
 交流戦はセ・リーグが55勝53敗と2年連続で勝ち越し、ヤクルトと阪神が1位・2位になりましたが、下位3チームもセ・リーグのチームと両極端の結果になりました。
 セ・リーグが2年連続で勝ち越したことで力の差はほぼなくなったと思いますが、来年以降も「セ・リーグがパ・リーグにどこまで太刀打ちできるか」という見方になるとも思います。

 阪神は5月を11勝13敗とどん底の状態からは立て直し、6月を14勝8敗1分けと勝ち越して借金7として6月を終えました。
 交流戦では12勝6敗の2位で終えましたが、リーグ戦再開後はこの時の好調からは少しずつチーム状態が落ち始め、一時は3位・借金4まで到達したところを5位・借金7と逆戻りしてしまいました。
 投打の噛み合わせが悪くなり、勝てそうな試合を落としたりと、これからさらに悪くなりそうな気配がありますが、何とかもう一度立て直して前半戦を5割で折り返せれば後半戦の楽しみも増えます。

 何よりも怖いのは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で、ソフトバンクが現在コロナ陽性者を18人出していて試合が行えない状況になっています。
 とにかくコロナの影響がないことを祈るばかりです。

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2022/ 5/30

 本日、当サイトは開設23周年を迎えました。  コロナや国際情勢の緊迫化でいろいろ大変ですが、今後ともよろしくお願い申し上げます。

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2022/ 5/ 1

 ロシアのウクライナ侵攻は新たな局面を迎えています。
 首都キーウの制圧を一旦諦めたロシア軍ですが、今月9日の対独戦勝記念日に行われる式典で発表するための成果を挙げるべく、ウクライナ東部と南部の制圧に注力しているところです。
 ドネツク州マリウポリの包囲戦に関する報道では、ロシア軍による非人道的および無差別的な都市に対する攻撃が日々取り上げられており、ロシアのやり口を知らしめることとなっています。
 南部ヘルソン州まで掌握したロシア軍の次なる狙いは港町オデーサの掌握、さらに西進しウクライナの隣国モルドバの東端に陣取る親ロシア派支配地域『沿ドニエストル共和国』の駐留ロシア軍との合流といったところでしょう。すでに沿ドニエストルでは破壊工作が仕掛けられ、ウクライナ沿岸部の切り取りが完了すればモルドバにも侵攻しそうな臭いがします。
 停戦交渉がうまくいかない中、ウクライナに対する武器支援が歩兵装備など小型のものだけでなく戦車など大型の兵器も供与されるようになってきたので、耐えていれば兵器の補充のできないロシア軍を押し戻すチャンスが出てくるのではないかと思います。
 ともかくウクライナの要求が通る形での停戦を祈っています。


 プロ野球は開幕から1ヶ月強が過ぎました。
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で一部の試合が中止になりましたが、セ・リーグは巨人が、パ・リーグは楽天が首位に立っています。

 阪神は開幕9連敗スタートとなり、4月14日時点での成績(1勝15敗1分け、勝率.063)はNPB史上最低勝率(開幕からの連敗による勝率.000を除く)や17試合消化時点での最低勝利数など、まさに記録に残る負けっぷりでしたが、下旬に入って投打が噛み合うようになり5連勝で4月を終えました。
 4月終了時点で9勝20敗1分けで5位DeNAと3ゲーム差の最下位ではあるものの、一時期のどん底の状態と比べれば大きく期待の持てるチーム状態になってきました。昨年の29試合終了時点での成績(20勝9敗)と勝敗がまったく逆になっているのは何の因果かわかりませんが、ここからまずは勝率5割を目指して1つずつ借金を減らしていきたいところです。
 COVID-19の影響もありましたが、チームの形がようやく固まってきたところなので、期待して見ることにします。

 ただ、コロナの影響はほどほどにしてください


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2022/ 3/31

 ロシアのウクライナ侵攻は今月に入りますますエスカレートしています。
 最近ではウクライナが一時の押し込まれた状況から反撃に転じている旨の報道もありますが、市街地を攻撃し、原子力発電所を占拠し、病院や幼稚園にすら爆撃するロシア軍はただただ悪逆非道を尽くしています。
 すでに国際的に孤立しているロシアはこれから経済制裁による経済の悪化と莫大な戦費の捻出に苦しみ、戦う理由を感じられない兵士の士気の低下は免れません。
 一方、ウクライナには欧米を中心とした経済的・軍事的支援があり、未だにキーウ(キエフ)に留まるゼレンスキー大統領の存在もあって依然として高い士気を保っています。
 一部の評論家諸氏から「ウクライナはロシアに降伏しろ」という趣旨の意見が聞かれますが、ウクライナはロシアに酷い目に遭わされてきた歴史があり、ソ連時代にもホロドモール(1932~1933年にかけてウクライナ地域で起きた人為的な大飢饉・死者500万人とも)など搾取されてきた記憶から、絶対にソ連(ロシア)に戻りたくないはずです。その人たちに「降伏しろ」とはおこがましく、ウクライナの行く末を決める権利はウクライナ国民にのみあるので、他ならぬウクライナ国民が戦う選択をするなら、我々はただ祈り、支援するのみです。  また、「NATOはもっと積極的に軍事的支援をしろ」という意見に関しては、直接的にNATO軍や米軍と戦うことになると第三次世界大戦になるため、これを避けたい欧米各国としては派兵以外の支援を選択することになります。そして、それはかなりのレベルで実行されています。ウクライナは戦闘機などの供与やNATOに対して自国上空の飛行禁止区域設定などを求めていますが、これらについては第三次世界大戦になりかねないので受け入れられていません。
 各陣営の目的が異なっているこの軍事侵攻の終わりはまだ見えていません。ロシアの目的はウクライナの実質的な属国化であり、ウクライナは2014年にロシアに奪われたクリミア半島やドンバス地方(ドネツク・ルガンスク)を含めた侵攻前の領土に対する主権回復が目的となります。そして欧米の西側民主主義国家は現在の国際秩序の維持を目的としており、平時であれば最優先となる「人命保護」が後回しにされる状況になっています。ロシアは目的のためなら一般市民であっても平気で殺しますし、ウクライナは国民の命よりも国を守ることを優先せざるを得ない状況で、欧米は第三次世界大戦の回避が第一なので一般市民の保護目的であっても派兵することができず、ただただ無力感が募ります。
 ある程度行き着くところまで行くしかない状況ですが、少しでも犠牲者が少なくなるように、ウクライナが停戦交渉で少しでもいい条件を通せる状況になるように(無論本来はロシアに1ミクロンも譲歩する必要はないが)祈っています。


 さて、プロ野球が開幕しました。
 今季は延長12回までとなり、昨季の9回打ち切りのような9回から逆算して継投することができなくなったことで昨季と野球が変わるので、昨季とは異なる展開になるのが特に楽しみです。

 阪神は開幕から6連敗スタートとなり、早くも暗雲が立ち込めています。
 矢野燿大監督のキャンプイン前日の今季限りでの辞任発表が、ここまではすべて悪い方に出てしまっているように感じます。
 開幕戦を8-1から逆転負けして以来、リードしていても逆転されて負ける悪循環に陥ってしまっていますが、まず1つ勝つことから始めるしかありません。
 現状、チームには問題点が多いので、それを1つずつ改善していってチームを立て直していってほしいですし、その過程を楽しみにしたいと思います。
 今季は最悪一度も勝率5割に到達しないまま終わっても不思議ではない雰囲気を感じます。


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2022/ 2/28

 今月は北京オリンピックが開催されました。
 日本選手団のメダル獲得数は合計18個(金3・銀6・銅9)と、前回の平昌大会で記録した日本の冬季オリンピック史上最多メダル獲得数を更新しました。
 今回は採点種目の採点基準やスキージャンプのスーツ規定違反における基準など、ジャッジの判定基準の部分が問題になりました。
 判定基準をどう明確にしていくかは各競技団体に委ねられますが、レジェンド選手に対する忖度に思える採点をしたり、事前に周知することなく失格を判定する測定方法を変更したりといった問題は、そこのポジションに就いている人の感情の見え隠れする問題でした。
 次回のミラノ・コルティナ大会ではそこの部分がどうなっているか、覚えていたら注目したいところです。


 北京オリンピック終了後の今月24日、ロシアのウクライナ侵攻が始まりました。
 ロシア・ウクライナ危機については複雑な事情があるようですが、直接的にはNATO加盟に向けて動くウクライナに対し、自国の安全が脅かされるとみたロシアが西側国家との緩衝地帯としてウクライナに傀儡国家を作ろうとしたものだと思います。
 この21世紀にこのような戦争が起こるとは思っていませんでしたが、独裁者(事実上も含む)が一度戦争する方向に取り憑かれてしまうと内部からでは止められないことが今回よくわかりました。
 しかし、今回は侵攻前に全ロシア将校協会なる団体がプーチン大統領に辞任要求したという話もありますし、侵攻後の反戦デモの広がりなどを見るとプーチン大統領の暴走とみるのがいいかもしれません。
 すでに多くの血が流れてしまっている中、本日に停戦交渉が行われ、持ち帰りとなったようです。
 ロシア(プーチン大統領)も引かないでしょうし、ウクライナとしても主権を取り上げられる要求は吞めないでしょうから、今後どのようになるかはわかりません。
 まずはこれ以上の血が流れないようになればと願っています。


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2022/ 1/31

 全世界で感染爆発を引き起こしている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ですが、オミクロン株の登場によって日本でも第6波が到来しています。
 日本全国において昨夏の第5波のピーク時の新規感染者数と比べて3倍ほどの新規感染者数を記録しており、1週間前の2.5倍ほどのペースで新規感染者数が増え続けています。
 急激な感染者数の増加により医療が逼迫しており、これを緩和するために様々な策が講じられていますが、34都道府県に対して出されている蔓延防止等重点措置の実施期間が明けるまでにどれほどの変化があるか、ピークアウトがいつ来るのかが気がかりです。
 その感染力と毒性からみてオミクロン株はCOVID-19が『普通のインフルエンザ』になっていく過程のものと思いますが、来月末にここに「トンネルの出口が見えた」などと書けるような状況になることを祈るばかりです。
 当然ながら、基本的な感染防止策は(罹患する時はどうやっても罹患するとしても)継続すべきですし、改めて引き締め直したいところです。


 さて、プロ野球は明日からキャンプインを迎えます。
 球界にもコロナ感染のニュースがちょくちょく流れていますが、何とか無事にキャンプを終えてもらいたいところです。
 なお、阪神の矢野燿大監督が今季限りでの退任を発表しており、退路を断った矢野監督の集大成のシーズンを楽しみにします。


 あと、忘れがちになりますが、北京オリンピックが来月4日から始まります。
 コロナ禍の最中の大会でいろいろと大変だと思いますが、選手の皆さんの活躍を願っています。


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2022/ 1/ 3

 新年あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願い申し上げます。


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