むろう再発見
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阿弥陀如来立像磨崖仏(上笠間)
 大字上笠間、東里診療所近くの県道脇にこの石仏があります。高さ1m60cm、両脇に菩薩像を携えたこの石仏は室町時代中期に彫られ、以後明治時代まで伊勢街道を旅する人々の道中の安全祈願の場となっていたようです。ここは、約700年経った今でも、昔と変わらぬ風情が感じられる場所です。自然や素朴な風景を楽しもうと、この隠れた名所を訪れる人もいるそうです。
金比羅山(上笠間)
 旧笠間小学校の裏には古墳形の小丘があり、そこは南帝皇后の塚であるという伝説が残されています。今から約670年前、国は南朝北朝に分かれて争っていました。その時、南朝の後醍醐天皇は笠置の城が落城したため、吉野に向かって移動していましたが、皇后は道に迷って笠間の里(今の上笠間)に落ち延びたそうです。しかし、皇后はここで病にかかり、当時の里人は金比羅山を皇后の行宮として奉迎し、数年間食物や医薬を運びました。その甲斐なく皇后は崩御されましたが、里人は小丘をつくって葬りました。それが今の金比羅山であるといわれています。今なお、頂上には祠が祀られ、その名残をみることができます。
新宮神社(上笠間)
旧上笠間小学校の近く、下笠間に向かう道中、美しい田園風景を越えた山裾にこの神社はあります。本来は旧名張街道の岩ノ山の頂上に祀られていたということです。この神社の由来は春日神社の一神である武麓槌命笠間峠を通った時、大雨のためこの地で留まられたそうです。その時置かれていった神鏡を祀ったといわれています。その後、山頂は峻険なため今の場所に移されたのだそうです。はっきりとした年代は不明ですが室町時代らしき様式があるそうです。またこの神社の特徴は『狛犬』にあります。普通の狛犬は座って外を向いているのに対し、ここの狛犬はなぜか、向かい合ってお尻を上げています。その理由は不明ですが、大変珍しく、このあたりでもあまり見られないものだそうです。
九頭神社(下笠間)
その昔、この地域には上ノ宮という社があり、そこにはヒヒ猿の鬼がいて、地域では毎年うら若い娘を人身御供にさし出させていたといわれています。あるとき、村の人々がザクロの実が人間の肉の味に似ているのを知り、人身御供の代わりにザクロをさしあげたという伝説が残っています。そしてその事がきっかけで、上ノ宮を分祀したこの九頭神社へ、ザクロとキュウリを供えるようになったという話が残っています。この神社は、広い境内に巨樹が林立していることから鎮座が古く室町時代の前期頃の創立ともいわれています。
永仁磨崖仏(下笠間)
 下笠間の村はずれを川沿いに登ると、大きな岩に半肉彫りされた阿弥陀立像に出会います。この石仏の特徴は、線刻で後光を表しているところが、とても印象的です。像の右脇の銘文から、鎌倉時代の永仁2年5月1日に造立されたことがわかります。みなさんも、素朴な石仏に、一度立ち寄られてみてはいかがですか。
春覚寺〈地蔵石仏〉(下笠間)
 小高いところのコンクリート詰めの石段を登ると、名号碑、背光五輪碑や地蔵石仏などが並んでいます。登りつめた左右に、方形の石をくりぬいて水を溜めている石があり、塔の四方には梵字が刻まれています。これは古い五輪塔の地輪部です。境内のあちらこちらに石塔各部の残欠が目につきますが、室町時代から江戸初期頃のものが多くあります。また、正面の本堂が新しく建て替えられていますが、左手に古い堂があり、内部にたくさんの仏像が安置されています。春覚寺の本尊は阿弥陀如来で、もと境内にあった地蔵堂本尊の地蔵堂菩薩も今は本堂に祀られています。
神明神社(深野)
深野は奈良時代の昔より、天皇の名代として伊勢神宮に奉仕する皇女の経路として重要な役割を果たしてきました。この神社は室町時代に創建されたと考えられており、元は熊野系の十二所権現で明治時代以降にこの名前になったそうです。境内には古く貴重な碑等があり、特に本殿右下にある石造十三重塔は室町中期の層塔として貴重とされています。また本殿の両壁の壁画は美しく彩色されておいます。特にこの神社から眺望できる田んぼや集落、山々の景色は大変美しく、興味が尽きることはありません。区画整備された田から、この神社と鎮守の森を見上げた景色も素朴ながら大変すばらしく、残しておきたい風景でもあります。
笠塔婆(小原)
 小原のツチンド内に、二基の笠塔婆が立っています。石柱には、両方とも正面と両側面に陰刻銘があります。この笠塔婆造立は永仁7年(1299)、また両方ともに祐盛の名がみえるがおそらくこの人が造立本願であろうと思われます。 笠塔婆には非母往生浄殺のためとあり、彼の母の菩提をとむらうために造立したものと思われます。元来、こうした古い笠塔婆の遺例は少ないので、今は村の貴重な文化財となっています。
極楽寺枝垂れ桜(小原)
集落のほぼ中心、小高いところに石垣に覆い被さるように大きな枝垂れ桜があります。樹齢約200年余りといわれ、むかし大正年間の火災で寺が焼失した時も燃えずに残り、毎年美しい花を咲かせています。境内には五輪塔をはじめ寺の名残がいくつか残っており、それらから室町(戦国)時代の頃からこの寺があったことがわかります。この桜の石垣から張り出した桜の姿は大変優雅で、晴れた時もきれいですが、もやがかかった時は一層美しく、趣深いものがあります。地元の人たちは例年、桜の季節がやって来るのを心待ちにしているそうです。
小原滝(小原)
 滝の尾橋から歩いて3分位、県道のガードレールから下を見下ろすと、水の流れる音がします。恐々ながらもガードレールの切れ目から少し下に降りていくと、幾段にも流れる音がします。この滝は、その昔、小原に長者がいて黄金を箕にすくい、毎日この滝壺に投げて貧乏になることを祈ったそうです。そのために、この滝壺は黄金壺ともいわれています。この場所は、少し危険な場所にあります。見に行かれる場合は、足元に注意してください。
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