ACC NEWS 2006. 6 NEWS page-1
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【はじめに】
うっとうしい梅雨の季節もようやく去り、これから夏本番というところです。コレクターの皆さまいかがお過ごしでしょうか?すでに旧聞となりますが、5月3、4日に大和郡山市で開催されたカタログ展についてご報告いたします。両日とも好天に恵まれ、3日に奈良テレビの取材を受け、当日のニュースで放映されたこともあって、予想以上の来場者があり、この種のイベントとしては、大成功といえる内容でした。カタログ展の設営や受付、撤去などで多くの会員のお力添えをいただき、本当にありがとうございました。当日の詳しい模様は、SPECIALのページで特集しましたので、是非ご覧ください。それから、カタログコレクターにとって悲しいニュースをふたつ。ひとつは、GMの業績不振のため、日本でのオペルの販売がまもなく中止・撤退になること。販売終了の時期は、現在の日本国内の在庫を販売終了した時点とのこと。最後のオペル日本版カタログは、是非入手しておきたいものです。もうひとつは、日本において「クーペ」という種が絶滅の危機にあることです。4月のトヨタ・セリカの販売終了に続き、夏にはホンダ・インテグラが生産を打ち切られるそうです。あと国産で残っているクーペといえば、スカイラインとソアラ、失礼レクサスSC、コペンくらいでしょうか?私が免許を取り、初めてのクルマを買った頃は、セリカやスカイラインHT、ギャランGTO、サニー・クーペ、サバンナ・クーペ等が若者の憧れのクルマであり、競ってそれらのクルマを乗り回していたものでした。と、いくら昔の話をしても仕方ありませんが、現在の日本車の販売の傾向は、あきらかにいびつなものを感じます。戦後61年、国産メーカーはもはや欧米に優るとも劣らない実力を持ち、ユーザーのクルマを選ぶ目は、多くの情報と経験でより確かなものになっているはずです。なのに、なぜクーペやセダンには目もくれず、ミニバンしか売れないのか?これには、色々複合的な理由が考えられますが、この話は、交歓会で皆さまにお会いした時に、改めて討議したいと思います。新着カタログ紹介では、このところ国産新型車のリリース、フルモデルチェンジが少ないため、新着海外カタログの方を多く紹介しました。
【NEWS】
6月2日、細野会員が地元三重県津市において、氏のかねてからの念願であったミニカー・ショップをオープンしました。ショップ名は、会社名でもある「東海オートモービル企画」。ショップの外観は、アパートの一角に張り出した形の黒い建物に、真っ赤な縁取りのドアが印象的です。が、一見外から見ても何屋かさっぱり分かりません。ドアを開けて、すぐ目の前に現れるのが、ミニ・クラシックの現車のディスプレイです。
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店内の壁や床などは木目を活かした板張りで、入って手前のコーナーには、同じく板張りの椅子とテーブルが設けられ、ショップというよりまるでコテージのリビングルームのようです。「単に物を売るだけのショップではなく、クルマの好きな仲間達と、ここでゆっくり歓談できるスペースを作りたかった」と、細野氏が語るように、実に心地良い空間です。そして、ミニカーの陳列というと、どこのショップも所狭しと山積みにしているのが常ですが、このショップでは実に整然とショーケースの中に並べられていて、売り物でなくコレクションの陳列?と思わせるような趣です。
さて、ミニカー以外にカタログは?と探すと、店の奥にありました。レジカウンターとその横の棚に海外版カタログの販売コーナーがあり、さらにその横にはスチール・キャビネットが置かれていて、メーカー別
に整理されたカタログを拝見することができます。ただしこのキャビネット内のカタログは、基本的に細野氏のコレクションで、売り物ではないそうです。お店の営業時間は、午後2時から6時まで。休業日は不定なので、来店前には連絡をとのこと。
〒514-0103 三重県津市栗真中山町59-2(下沢荘100号)
東海オートモービル企画 TEL&FAX: 059-231-5635
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