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【新着輸入車・海外カタログ紹介】
●アルファロメオ・ブレラ、159
 
 
  2002年のジュネーブ・ショーに登場したブレラが生産型として販売されることになった。個性的・かつ流麗なスタイリングはジウジアーロデザイン。特に斜め後方から見た姿は実にカッコイイ。ブレラが今後のアルファのイメージリーダー役を担うクルマであることは間違いない。日本で販売されるグレードは3種類で、2.2リッター直4搭載の2.2JTS、それにパノラマルーフを装備したSky Window 2.2JTS、3.2リッターV6とフルタイム4WD、パノラマルーフ装備のSky Window 3.2JTS Q4。個人的な不満を挙げるとしたら、フロントのデザインやインパネのデザインが159とほとんど区別 がつかないこと。159のクーペ版という成り立ちがあるにしろ、よりプレミアムなクルマなんだから、もう少し差別 化が欲しかった。カタログは日本語版、ブレラがA4サイズ横開き32P。159がA4サイズ横開き28P。
●ジャガー・XKクーペ/コンバーティブル
 
  ようやく日本にも上陸を果たし、先日はホテルでも発表会が行われていたXK。同じ高級車のホテル発表会でも、ポルシェの時のそれとはずいぶん温度差があった。例えばケイマンの発表会の時は、来場者の数も異常なほど多く、会場内は熱気でムンムンしていた。ひやかしではなく本当に買う気で見に来た客が相当数居たように思えたが、XKの方は、客が遠巻きにクルマを見ているだけで、「いいクルマだと思うけど、値段がね〜」という冷ややかな空気が漂っていた。日本版本カタログは私もまだ手にしていないので、英国版最初期配布大判カタログを紹介。カタログサイズ375x297mm52P。さすがに気品と豪華さが伝わってくる、車格に見合ったカタログだ。
●プジョー1007
 
  1007が登場してからだいぶ経つが、試乗した印象を伝えたいので、取り上げる。コンパクトなサイズに大きな開口部を持つスライドドアを採用するコンセプトは、日本車でいえばトヨタ・ポルテが近い。フランス車らしいお洒落なエクステリア、インテリアにおおいに期待して試乗に望んだところ・・・はっきりいって私がこの数年間に乗ったクルマの中でもこれほど酷いクルマは無かった。何がどう良くないのかと言うと、「2トロニック」ギアボックスが最悪なのだ。とにかく発進加速がトロい。トロいだけでなく、走行中もギアのつながりに違和感があり、気分が悪い。シーケンシャルで手動操作しても、きびきびとした走りを望むのは無理だ。このクルマを試乗してみて、買う気になる客はまずいないだろう。こんな出来損ないのギアボックスしか開発できないのなら、なぜ普通 のATを採用しないのか、理解に苦しむ。初期ロットモデルだけが酷くて、その後ギアボックスが改善されているのなら良いのだが。カタログサイズ260x210mm28P。
●プジョー207
 
  7月にはプジョー407クーペが国内でも発売される。新型207の日本導入は秋口あたりか。206から207へのモデルチェンジは正常進化と言えるもので、全長、全幅共拡大されているものの、ドラスチックな変更は無い。これは206の累計生産台数が550万台を超えるという、最大のヒット作であり、モデルチェンジするにあたり、あえて冒険をする必要が無かったと言える。欧州でのパワーユニットは、ガソリン、ディーゼル共1.4リッターと1.6リッター。9月にはBMWがプジョーとミニのために新設計した1.6リッターユニットが加わる。日本仕様はこの新エンジンが搭載されるのではなかろうか。カタログはドイツ版、サイズ260x210mm36P。
●BMW・Z4/Z4Mクーペ、Z4Mロードスター
 
   
  Z4ロードスターがマイナーチェンジを行うと共に、Z4クーペを追加発売。Z4Mクーペ、Z4Mロードスターも同時に発表。いよいよ出たか、という感のあるZ4クーペ。先代のMクーペの評判は決して良いものではなかったが、今度のクーペはなかなか良くまとまったデザインだと思う。そして何よりクローズドボディの高い剛性は走行面 で大きなアドバンテージとなる。これでBMWのポルシェに対する迎撃体制は整った。特にケイマンSに対するMクーペ、ボクスターSに対するMロードスターのポテンシャルは互角以上と思われる。機会があれば私も早く試乗したいところだ。カタログは共に日本版、Z4がサイズ290x230mm68P。Z4Mクーペ、Z4Mロードスターが44P。
●メルセデス・ベンツ・Rクラス
 
  「特選外車情報」7月号にて、Rクラスについて福野礼一郎氏がゴミだとか、史上最低のベンツだとか、あまりにもボロクソに言いたい放題だったのには笑ってしまった。本当にそこまで酷いクルマなのかどうかはともかく、国内ではBクラスに続き、好調に売れているらしい。この全長5m近い(それでも日本導入はショート版)、896万円(R500)もする巨大ミニバンの購買層とは、一体どんな客なのだろうか?想像するに、まず考えられるのが、ベンツ一辺倒というかベンツ信者で、3列シートのベンツが出るのを今まで待っていた人。次に、あまり出来の良くなかった旧型Mクラスや使い勝手の良くないGクラスからの買い替え組み。3番目は、SクラスやSLクラスに乗っている人のセカンドカーの買い替えか?だんだん想像するのもばかばかしくなってきた。日本版カタログは、A4サイズ横開き40P。
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