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「お兄ちゃん、お父さんの部屋で何してるの?」 「写真でもないかなぁと思って」 「写真?」 「ほら、和田さんが言ってたこと忘れたのか?」 父さんに兄弟がいるなんて話、聞いたことないだろ。 だから、昔の写真でもないかなと思って」 「ふーん、それじゃあ私はお風呂に入るから。 お兄ちゃんも後で来てね」 「え?」
それだけ言うと舞はさっさと行ってしまった。
(舞が僕を誘っているのか?)
「お兄ちゃん、待ってたよ。 私が洗ってあげるから、そこに座って」
圭が座ると、舞は石鹸を泡立て、圭の背中を洗う。
「前も洗ってくれるよね」 「う、うん…」
背中を洗い終わると、圭は前を向く。 腕、胸、腹、そして熱く膨張したモノに舞の手が触れる。
「なんで体を洗ってるだけで、こんなに熱くなってるの……」 「舞に洗ってもらってるからだよ」
舞の手が触れる度、圭のそこはますます熱くなってゆく。
泡を洗い流すと圭が言う。
「ねえ、口でしてよ。 まだちゃんとしてもらったことなかったよね」
そう言いながら、彼は座っている舞の顔に自身を近づける。
「もう、強引なんだから」
圭の先端に暖かくねっとりとしたものが触れる。 舞はそれを口に含むと、舌で裏側を舐めながら、同時に肉棒の部分を指で優しくしごいた。
「お兄ちゃん、私よく分からないんだけど、気持ちいい?」 「…うん、すごく気持ちいい……頭を動かしてみて…」
舞は圭の言葉に従い、口全体で圭のモノをしごき始める。
「……んっ…んっ…んっ…んっ……」 「舞…もう駄目だ…出る……」
舞は肉棒をくわえたまま、圭を見上げる。
「う…ううっ……!」
圭は舞の口の中に迸りを放出する。 舞は少し迷ってから、その全てを飲み干した。 そんな舞の様子に圭は髪を指で梳いてやる。
「お兄ちゃん、私も……」
恥じらいながら、目を潤ませる彼女を、圭はこんなに愛おしい存在だと思ったことはなかった。 何も言わず、圭は舞の肩を手繰り寄せ、そして唇を重ねる。 歯の先が僅かに触れる度に、圭は抱きしめる力を込め、そして舞は立つ力を失いすがりつく。 彼女の小さな舌を味わいながら、圭はゆっくりと指を這わせ、その美しい膨らみを手のひらに収める。 溶けて消えてしまいそうに柔らかな感触をひとしきり愉しみ、彼は言い聞かせるようにいう。
「舞……ほら…これが欲しかったんだろ…」
舞に後ろを向かせると、美しい臀部が露わになる。 圭は彼女を壁に寄りかからせ、そして既に固くなった男性をその谷間に押し込んだ。
「あ……ぁ、お兄ちゃん……そんな……」
長いキスと、そして優しい愛撫に、舞の秘唇はしっとりと湿り気を帯びていた。 しかし、それにしても突然の行為には違いなかった。 圭の熱い先端は彼女のそこを求め、そして一気に肉壷に押し入れられる。
「は…あぁ……や…あぁ…っ!」
押し殺すような声を上げ、舞はみずからの乳房を掴んで離さない彼の手を握りしめる。 圭は構わず自身を押し込み、その強い抵抗に逆らうように何度も腰を打ちつける。
「あっ…あっ…やぁ…あっ……あ…あん……お兄…ちゃん……ああ…あ…」
その動きに合わせ、舞は声にならないうめきをあげ続ける。 程なく彼女のそこはじっとりとした分泌で、圭の動きを潤滑にしてゆく。 彼は更に動きを強める。 舞の漏らす声は、いつしか艶を帯びるようになっていた。
「舞……だめだよ……僕が言ってないのに…あんな事言っちゃ…」 「…あ……あっ……お兄ちゃん……はぁ……ごめんなさい……お兄ちゃん……」
二人は交わり続けた。 圭が高まりを迎え、襞の奥に精を放つと、舞はそこをわななかせて応える。 しかしそれで収まろう筈もなく、二人は離れることなく、また獣のように腰を蠢かし始める。 圭が突き上げる度に、肉の繋がりからは淫猥な音が漏れ、白濁の残滓と官能の証が混ざり合い、二人の下肢に溢れて伝う。
「いい…いいの……お兄ちゃん……わたし……また……いっちゃう……あぁ…っ!」
ちぎれんばかりに乳房を揉みしだかれる荒々しさを、壁に寄りかかって堪えながら、舞は絶頂にがくがくと下肢を震わせる。 止むことのない彼の律動は、やがてまた新たな官能を呼び覚まし、舞は無上の快楽に幾度となく我を忘れ、意味にならない言葉を圭に投げかける。
いつまでも……このままいつまでも…… 舞は朦朧とした意識の中で、それだけを望み続けた。 誰でもなく、自分だけを愛する、彼がここにいる…… 欲深い女だと罵られても構わなかった。 離されたくない……離れたくない…… 何の為に、自分はあるのか……舞の中で、そこに彼の姿があることをはっきりを感じていた。
圭はまた父親の部屋で探していた。
「お兄ちゃん、まだ探してるの?」 「うん、やっぱり気になるんだ」 「じゃあ、私も探してみようかな」
「ねえ、お兄ちゃん、これって日記かな?」
圭は舞の持ってきたものを開く。
「そうみたいだな……これってもっと古いのあるかな?」
圭はまとめて置いてある日記の中で最も古いものを開く。
「ねぇ、何が書いてあるの?」 「…え?うん、母さんは実は……」 「えぇ!うそ……」
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