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圭が舞の部屋の前を通るとドアが少し開いていた。 何気なく中を覗いてみると舞がワインを飲んでいた。
「何やってんだ、舞」 「あっ、お兄ちゃん、これは……」 「おまえはまだ未成年だろ」 「まあまあ堅いことは言わないで……お兄ちゃんも飲も」
頬がうっすらと朱に染まった舞に、少し潤んだような瞳で見つめられると、圭はそれ以上強く言えなくなってしまった。
「しょうがないな。少しだけだぞ」
しばらく二人で話していると、舞があまりしゃべらなくなってきた。
「大丈夫か、舞。飲み過ぎだぞ」
圭が舞のグラスを取り上げ、テーブルの上に置く。 舞の方を見ると、下着姿の舞が立っていた。
「ま、舞、何を……」
そのまま舞が圭に抱きついてくる。
「舞……」
名前を呼ぶと反応するので、意識ははっきりしているようだ。 圭は舞の肩を抱き、ベッドへと押し倒す。 舞が嫌がる素振りを少しでも見せたなら、すぐにやめる心構えはできていた。 小さく薄い彼女の唇を奪いながら、肌着の下へ手を滑らせる。 白く、しっとりとした感触を味わいながら、手を上がらせていくと、柔らかな膨らみへと差し掛かり、圭はそこを手のひらで包み込むように収め、ゆっくりと動かし始める。
舞は何も言わず、圭のなすがままにされていた。 重ねた唇を、圭の舌が割ってはいるようになぞると、彼女は舌先をそって触れ合わせて彼を迎える。 舞の口腔にもぐり込み、小さく生えそろった歯や小動物を思わせる舌を丹念に舐りながら、圭は舞に対する情欲を募らせてゆく。 肌着を脱がせ、露わになった幼い乳房を、圭はまたおもむろに愛撫し始める。 まだ実り始めたばかりのような、しかし美しい造形を描く少女の胸は、瑞々しい不思議な弾力があり、柔らかさの中に芯があるような感触があった。 先端にひっそりと盛り上がる部分は硬くしこって、押すと柔らかな乳房にもぐろうとする。
「舞…気持ちいい?」 「………うん…お兄ちゃん」
圭の問いに、舞は少し間の置いて返答する。
「舞はどんな風にして欲しいの?」
彼女は一瞬、戸惑ったような間を見せ、そして答える。
「……お兄ちゃんの好きなようにして」
舞の言葉は、彼女が圭の性的な欲求を満たすためだけにここにいるかのような、そんな風に聞こえるのだった。 幼い乳房をまんべんなく舐めあげ、身体中を愛撫し、唾液で濡らしていく。 そして今まで取っておいたように、圭が下腹部を包む下穿きに手を掛ける頃には、舞はうっすらと肌を上気させ、甘い吐息を漏らし始めていた。 深い割れ目に指を挿し入れ、指を奥へ潜らせてゆくと、湿った粘膜が指を包み込み、なぞるうちに粘液が染み出してくる。
「…舞…いい?」 「…うん……気持ちいい…お兄ちゃん…」
小さな手が彼の服を掴み、それまで表情のなかった目が、何かを訴えるように彼を見つめている。 秘部を弄る指を早め、手探りで窄まった孔に圧し込んでゆくと、舞は小さな声を上げる。
「…あ……んぁ…あ…」 「…舞…いいんだね…もっとしてあげるよ」
彼女を仰向けに寝かせ、細い脚を開くと、じっとりとした秘唇が露わになる。 圭はそこに口を付け、啜り上げるように吸い上げる。
「…い…あっ…あぁ……」
舞の切なげな喘ぎを聞きながら、圭は襞の一つ一つを確かめるように舌先を這わせる。 小さな窄まりに舌を押し込み掻き回すと、そのたびに彼女はもだえて見せるのだった。 舞の感情的な姿に、圭は高揚感を覚え、どこまでも彼女を乱れさせようと激しく愛撫する。
「……お兄ちゃん…お兄ちゃん…」
か細い声が、圭の耳に入る。 彼が顔を上げると、目を潤ませ、顔を紅潮させた彼女が何事か言おうとしていた。
「…なに…舞……」 「…私のここに……お兄ちゃんのを頂戴……お願い……」 「う、うん……待って…」
急かされるように、圭は服の下で憤っていた男性を引き出す。 舞は圭をベッドに横たわらせ、そして彼に背中を向けてまたがった。
「舞…どうするの……」
彼女はかがみ込むようにして、彼のそり返ったものの上に腰を下ろしていく。 片手で圭の肉茎を導くように支え、もう片方の手は陰唇を押し開き、やがて窄まりに先端が触れると舞はそのまままっすぐに腰を沈める。 自分のものが、舞の女性器に呑み込まれてゆく様を、圭はただ興奮しながら見守った。
「……お兄ちゃん…いい?…」
舞はそう言うと、ゆっくりと腰を蠢かし始める。 うねるような快感に、圭の意識は遠のきそうになる。 彼はそれに堪え、上体を起こし彼女を抱く。
「…舞…僕がしてあげるから……」
壊れそうな細い身体を後ろから抱き、圭は自分から腰を動かす。 細い膣道は彼を容赦なく締め付け、蠢くような奥の感覚に、圭は早くものぼり詰めようとしていた。
「…舞…舞……」
うわごとのように妹の名を呟きながら、圭は欲望のまま乱暴に腰を波打たせる。 そして彼女を抱きしめ、幼い乳房をまさぐり、しこった先端を弄る。 舞もまた、彼の動きに併せて悦びの声を漏らし、それは次第に強まってゆく。
「……お兄ちゃん…ああ……お兄ちゃんが…わたしを……」 「……もう…だめだ…ごめん…舞……っ!」
熱い迸りが彼の先端から噴き出し、舞の膣内に奔流となって押し寄せる。 必死に最後の抽送を続けるその隙間から、白いものが漏れだしベッドに幾つもの染みをつくる。 頭が空白になってしまったような感覚の中で、圭は舞を抱きしめ続けていた。
……それから幾度か、愛し合い、そして果てた。 圭の激しい情欲に、舞は少しも拒むこと無く応え続け、今の二人は疲れ果てた体を寄せるように横たえていた。 胸の中でじっと動かない妹に、圭は声をかける。
「…舞……大丈夫…?」 「…うん…お兄ちゃん」
それだけ言うと、彼女はまた静かに圭に抱かれていた。 自分の妹を、本能のおもむくままに弄び、辱めたことを思うと、圭の心は痛む。
「…ごめん……僕……」
言葉を探してそのまま黙ってしまった彼に、舞はふと顔を上げて言う。
「……私はお兄ちゃんに抱かれると幸せな気分になれる…」
圭はこんな事を言う舞を改めて可愛く思う。 ふと我に返ると、小さな寝息が圭の胸をくすぐるように撫でていた。
次の朝、圭が舞に尋ねる。
「なんで昨日はワインなんか飲んでいたんだ?」 「えっ…実は昨日……ある人から告白されたの…」 「ええっ!で、どう返事したんだ?」 「返事は待ってもらったの」 「…………」 「私ね、告白されたときすぐにお兄ちゃんのこと考えた。 でも、私とお兄ちゃんの関係は決して人に認められるものじゃない…… 私、このままでいいのか不安だったの…」 「……舞…」 「でも…でもね、昨日お兄ちゃんに抱かれて思ったの、例え人に認められなくても やっぱり私はお兄ちゃんのことが好き……………………なんか恥ずかしいな」 「舞……ありがとう」
これは圭の素直な気持ちだった。 一方的に想っていた頃には考えもしなかったが、舞が自分のことをこんなにも想ってくれているとは……
「私はもう行くからね……それと…告白は断ってくるから…」
一人残された圭は思う。 妹の想いにどう答えるか……
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