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「お兄ちゃん……お兄ちゃん…起きてよ!」 「……うーん、何だよ。今日は休みなんだから寝かせてくれよ」 「朝御飯がさめちゃうよ。せっかく作ったんだから食べてよ」 「舞が作ったのか?なんで?」 「もう、寝ぼけてるの?今日はお父さんもお母さんもいないから、私が作ったの」 「ふーん」
そう言いながらも、圭は起きようとしない。
「お兄ちゃん!」 「じゃあ、おはようのキス」 「朝からバカなこと言ってないで、早く起きてよ」
そう言って立ち去ろうとする舞の手を圭は引っ張り、ベットの上に倒す。 そして、舞の唇を強引に奪う。
「……う…ん…お兄…ちゃん…」 「さてキスもしたし、起きるか…どうしたんだ?顔が赤いぞ」 「もう!!」
朝食を食べ終わった後、圭が舞に話しかける。
「なあ、舞ってエプロン似合うな」 「な、なによ、突然」 「いや、こういうのっていいなぁと思って。
洗いものをしている後ろ姿を見てると、なんか新婚夫婦みたいだな」
「そうかなぁ?」 「そうだよ。そう言えば今日は舞が家事をするのか?」 「そうなるわね」
食器を洗い終わった舞が食卓の方に来て、答える。
「じゃあ、今日一日僕の侍女やってよ」 「侍女?」 「そう、僕の言うことを何でも聞いてくれる侍女」 「うーん、どうしようかなぁ……無理なこと言わない?」 「言わないよ」 「うーん…しょうがないなぁ」 「それじゃあ、僕のこと圭様って呼んでね。 それと侍女っぽい格好もして欲しいなぁ」 「調子に乗らないの」
この言葉に反して、圭の部屋に現れた舞は白いブラウス、深緑のスカートにエプロンという姿だった。
隅に置かれていたソファーに舞を座らせると、圭はその前に立って小さく言った。
「脚をひらいて」
舞はゆっくりと、言われた通りにする。
「…もっとだよ……そう」
白い太股が、少しづつ露わになる様子を、圭はじっと見詰めていた。 舞の脚がそれ以上開かなくなると、圭は床に手をついて、彼女の膝に肩を割り込ませるようにする。
「…裾をあげて」
何も考えないようにして、舞は言葉にしたがった。 やがて白い下着が、肉付きのよい下肢の付け根とともに晒される。 圭はゆっくりとそこに顔を埋め、小さく盛り上がった丘の部分に口をつける。 舞は思わず身体を強張らせ、脚を閉じようとするが、圭を悪戯に挟み付けるだけで、一層の羞恥をかきたてるだけだった。 圭は舌の先で、薄い布地の奥に刻まれた窪みにそって這わせていく。 無意識に逃れようと彼女が動くたびに、その腰は浅くなり、圭はその分だけ口を奥へと潜らせることが出来るようになる。 圭は舌を這わせ続け、舞の下着は縦にじっとりと湿って、その向こうに潜むものの形がおぼろげに判るようになっていた。
ようやく彼は口をそこから離し、舞に尋ねる。
「……こんなに濡れてるよ…いけない侍女だね」 「……そん…な…」
その細長い染みが、彼の唾液だけでそんな風になってしまったのかと言われれば、舞には自身がなかった。 執拗な程に口で愛され、舞は恥ずかしさの中に違うものを感じていたことは確かだった。
「じゃあ、これを脱いで」
舞は恥ずかしさに息苦しさを覚えたが、しかし彼の望むままにしたいという葛藤があり、やがて羞恥心はその気持ちに押し隠されてしまう。
そして圭の言うままに立ち上がろうとする彼女だったが、彼はそれを許さなかった。 仕方なく舞は腰を浮かせ、だらしない姿で下穿きを下ろしてゆく。 圭はその様子を、興奮混じりの視線でじっと見詰めるのだった。 舞の片足からくるまった布地が外れると、圭はまた彼女に脚を開かせる。 その付け根に小さく開いた薄桃色の花弁を彼はさっきと同じように口を使って弄び、そして彼女が切なげな吐息を漏らし始めるまでただそれを続けた。
もう、彼女が言い逃れできないほどに潤った秘部から下を抜き取ると、圭は舞に言う。
「……気持ちいい?」
小さく間をおいて、舞はかすかに頷く。 圭は彼女に、いつもするように自分で慰めるように命じた。 おずおずと、細い指が陰唇を伝い、爪の先が緩んだ秘孔へと掻き入れられる。 肉襞の立てる淫らな音を聞きながら、圭は舞のブラウスのボタンに手を掛ける。 少しづつ、自分の胸をさらけ出される中で、舞は不思議な官能とともに指を潜らせ続けた。
形のよい乳房がこぼれ出すと、圭はすぐにそれを手の中に収め、いとおしそうに愛撫する。 二つの膨らみを比べるようにして、その先端を口に含み。 吸い上げる彼の仕草に併せて、舞もまたかすれるような声を漏らす。 いつしか彼もまた、もどかしく脈打つ彼の男性をさらけ出し、彼女と同じようにみずから慰め始めていた。
「もっと…拡げてよ……奥まで見せて…」
彼の言葉のままに、舞は柔肉をかき拡げ、陰核を剥き出し、そして慰め続けた。 じゅくじゅくと染み出すものに濡らついた襞や、孔の奥でわななく肉壁を前にして、圭も何かに憑かれたように自身を扱き続けた。 やがて圭は上擦った声で、舞の名を呼び、そして彼女の腰の上をまたぐように覆い重なる。 柔らかな乳房で茎を挟み込み、幾度か腰を動かした彼は、そのまま高まりを迎えた。 目の前の異性から、生き物のように飛び出す白濁を顔中に受け止め、舞もまた、下肢を何度か震わせ、押し殺すような声を漏らしながら果てていた。
「……舞……まだだよ……もっとしたいんだ…」
圭の求めに力なく頷き、戯れのような性交に応じる中で、舞は自分のどこかが満たされた気持ちでいることを感じ取っていた。 兄の言葉に従いたいという気持ち、兄の望むままに愛されたいという気持ち、それはもはやごまかしのきかない舞の気持ちだった。
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