前回に引き続き、磐座探訪の旅。大きいことは良いことだ。
信仰の対象というのは色々ありますが、定番といえば岩。それも大きくて形に特徴があるもの。日本各地にこうした神社は存在しますが、生駒市内なら[1]何といってもここ、稲蔵神社の烏帽子岩でしょう。
国道から続く長くゆるやかな坂道をずんずん上っていくと、いくつもの鳥居[2]。くぐると木陰に入ったこともあり、ひんやりとした空気が。小明の鎮守として知られるこの神社の中心に鎮座するのは、高さ6mの大岩。割と住宅地の一角のはずなのですが、そんな雰囲気は微塵もなく。神社自体がやや高台にあることもあって、荘厳な構図です[3]。
由緒を見ると、物部氏の祖ともいわれる饒速日(ニギハヤヒ)命[4]ゆかりの神社で、「(饒速日)命とともに天降りになった生魂、大宮能御膳神の二柱の神がこの烏帽子石に宿られた」とのこと。たしかにこの大きさと形は何か宿ってそうなオーラ的なものを感じます。周囲もうっそうとした森になっており、さらに各地から勧請されたらしき多くの神仏の名が刻まれた石がずらりと並んでいます。良い意味で異空間状態。まとめて拝んでおくとお得感がありますね。
なお、この神社の敷地内には「七森姫小明龍王」と書かれた石碑があります。これは小明の七森の一つなのだそうで、本来は別の場所にあったのですが、諸事情によりここに遷座されたとのこと。七森の多くが開発などによって消滅してしまっている中、こうして残されているのを見るとほっと一安心です。
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