椋ヶ嶺の古道をてくてくと

たまにはモノ以外からもエントリー。今回のお題は「道」。有名な暗峠を歩いてきましたよ。

作成
2011-11-03
更新
2011-11-03
執筆
任那伽耶
分類
,

この記事の話題の対象

国道と呼ばれる時代でもここは今でも石畳。古き街道の匂い漂う暗峠。

名称
暗峠
場所
34.66574;135.67131
地図

古代から河内と大和をつなぐ暗越奈良街道は、現在でも国道308号線がほぼそれに相当する道として利用されています。往々にしてよくある地元民の「知ってはいるけど行ったことのない場所」。当方にとってはこの暗峠がそれ。というわけで某月某日。爽やかな青空の下、ふと思いたち歩いてみることにしました。

生駒側から歩き出すと、国道とはいえ、モータリゼーションな世の中に反発するがごときくねくねと曲がるいかにもな道(別名:酷道)の端々には今でも古い道標や石仏が点在しており、昔を偲ばせます[1]。偲ばせますが。

……いや、きついわ。これ。

山がちな地形には慣れているつもりですが、延々と続く坂は堪えます。景色が良いのが救い[2]

峠の付近まで来ると当然ながら生駒山の背骨部分。生駒側を振り返って見れば生駒名物の棚田と山々、そして麓の平野が。大阪側を見下ろせば、今度は一面のビルの海[3]。まったく見事な絶景です。峠自体も、旧家が立ち並び石畳で舗装された、いかにもな街道景色となっています。疲労で膝が笑ってなければもっと風流だったでしょう。昔の人はすごいなあ。

ともあれ、この絶景は一度生で見ておくに越したことはない、と思いました。皆様もぜひ。大阪側からでも生駒側からでもいいからチャレンジしてみましょう。……体力に余裕のある時に。

しかし、かつて日向から瀬戸内海を渡ってやってきた神武天皇御一行はこの暗越を上回るルナティックコース「日下越」で大和攻略を試みたそうですが、そりゃ敗けるわな、ということを実感しました。戦いどころじゃないよこれ。

  1. このあたりには七森のうちのいくつかがあるはずなのですが、残念ながら発見できず。 ^

  2. 歩いていると同じく山歩きな方々と頻繁に出くわすので、やはり生駒ではトップ10に入る名所なのでしょう。 ^

  3. かつて大阪平野は海(というより浅瀬でしょうか)だったそうですが、それはそれで対照的ですね。 ^

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任那伽耶の徒然日記 in 2011年

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