市尾宮塚古墳を訪ねて。事前情報を得ずに突撃すると痛い目にあうという話。
仕事の関係で奈良の南のほうにいく機会があったので、以前から少し気になっていた市尾の古墳を見て回ってきました。(明日香のほうは比較的何度も行ってるのですが、高取は地理的に微妙で……。)
さて市尾の古墳というと、近鉄市尾駅からもその威容を拝める市尾墓山古墳がインパクト大なのですが、今回は諸事情からその近くにある市尾宮塚古墳を取り上げてみます。
市尾宮塚古墳は市尾駅から北西に5分ほど歩いたところにある前方後円墳。天満神社の境内にある上、案内板もあったので比較的探しやすかったです。境内に入ると、いかにもそれっぽい丘が目に入るので、楽勝ムードで墳丘のまわりをぐるぐるまわりながら石室を探すと、深く開口した横穴式の石室が目に入ります。うっそうとした森の中にあることもあり実に厳か。石室入口は鉄格子で塞がれており、奥のほうは暗くて中がよく分からない。解説によれば石棺に朱が塗られていたそうなのですが……。
そこでカメラのフラッシュでも使えば見れるかな、と何となしに近づいてみたらいきなりピカリ、と石室内部に灯りが。思わずうひゃあとか情けない声をあげるもうじき三十路の小男がそこにいた。
……センサーで照明がつく仕組みになっていたようなのですが、案内板にも解説にも説明がなかったのでびっくりしました。ありがたいギミックとはいえ、小心者な当方にとってはこれは相当心臓に悪い。よもやこのような場所でエレクトリックパワーの加護があるとは普通思わないだろうし、改善を要求したいところです。……まあ、とりあえず、ホント誰も近くにいなくて良かった。(あとでここを取り上げたブログを見たら割と有名な話だった模様。事前情報のチェックは大事ですね。)
ともあれ、交通の便が今ひとつ(20~30分に一本しか電車がない)とはいえ駅の近くにあり、比較的容易に訪ねられる古墳としてはオススメです。くれぐれも照明のことだけは忘れないようにすれば、ですが。
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