またしても生駒の風景を探索するぶらり旅。今回はお寺の横の森。
東生駒駅から国道168号線に沿って北に進んでいくと、西側の尾根は開発が進んでマンションが立ち並んでいます。今回はそこに今も残るモリを探しに行ってみました。「生駒谷の七森信仰」によると、「大慈寺の森」という名前で呼ばれています。
森の名前の由来にもなっている大慈寺は東生駒と生駒を隔てる丘陵の上に立っているため、お寺のすぐ横は崖のようになっており、鬱蒼と茂る森が目立ちます。マンションに挟まれた階段を登ると、残暑厳しい今年の日差しを遮ってくれる、小さいながらも立派な森がありました。
ひとまず目に見えぬ偉い方にご挨拶ののち周囲をぐるぐる回ってみると、どうやらモリの主体は大慈寺ではなく脇にあるお社のようで、そこを中心に高い木々が囲むように植わっています。おそらく開発で徐々に縮小していったのだと思いますが、高く茂った木は今でもモリと呼ぶにふさわしい存在感が残っています。また、ヤカタの足元には瓦や石塔の破片がごろごろと積み重なっています。大慈寺の遺物なのか、他の場所から持ち込まれたものなのかは良く分かりませんが、かなり立派。
よくモリに関する土地の方のお話では「怖くてなかなか近づけなかった」とありますが、確かにこれは畏ろしい。何だかわかりませんが何かがおられるような、そういう雰囲気が漂っています。頭下げ下げ写真を取る伽耶でした。
ちなみにあまりに綺麗なためお賽銭こそ入れたものの割とスルーしてしまいましたが、すっくと立っておられる仏様は江戸期(享保10年=西暦1725年)のものだそうで。……いやはや失礼いたしました。
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