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自習室

ここには一般の方がご自分で勉強をされるのに役立つ図書の紹介や関連サイトへのリンクを載せています。 専門家向けではなく、ご本人(当事者)、保護者、経験の浅い支援者の方にとってわかりやすい 内容が中心です。また参考までに私の研修参加記録の一部もご紹介します。

図書の紹介

画像書名・著者名
出版情報・内容紹介
LDの子がみつけたこんな勉強法
野口晃菜・田中裕一:編著
・合同出版、2023年 1800円+税
 LDをラーニング・ディファレンスと捉えて、当事者や保護者が実践したさまざまな勉強法を紹介している。
 「学び方」は一つじゃない! 自分にあった方法を探す手がかりになる。 発達障害だけでなく、聞こえにくさや見えにくさのある人にも役立つ。
聴覚障害×当事者研究
松崎 丈:編著
・金剛出版、2023年 3400円+税
 ずっと一人で抱えてきた聞こえに関する「困りごと」を自己との対話・仲間との対話で研究しよう!
当事者研究は自分の困りごとを自分自身で「研究」し、対処いくのと同時に、仲間と繋がることでそれを深めていきます。
よりよいコミュニケーションのための 聞こえのワークブック
監修:南 修司郎  編著:中川尚志
・梓書院 初版:2022年 発売:2023年 1980円
難聴の当事者が記入するワークブック形式。自分自身の聞こえにくさを場面ごとに整理し、 それを周囲の人にも伝えてコミュニケーションをとりやすくすることを目標としている。
令和2-4年度日本医療研究開発機構(AMED)研究 聴覚障害者の社会参加を促進するための手法に関する研究班 の成果。
片耳難聴 Q&A
聞こえ方はいろいろ 岡野由実
・学苑社、2023年 1760円  最初の片耳難聴に関する書籍。
著者自身が突発性難聴で片耳難聴となり、それがきっかけで現在は言語聴覚士(ST)として活躍している。
2010年代まで片耳難聴は生活に支障がないというのが常識だった。しかし、場面によってはかなり聞き取りにくい。 著者はインターネット上で片耳難聴のためのサイト「きこいろ」を立ち上げ、 この本でも医学的な解説のほか、実用的な対処法を数多く紹介している。
感覚過敏の僕が感じる世界
加藤路瑛
・日本実業出版社、2022年 1540円
  当事者・保護者・支援者・一般向き。
感覚過敏で困ることと、その対応を語る 筆者は16歳。
幼いころから食べられるものが少ない、うるさい場所が苦手など感覚過敏の症状があり、中二で登校できなくなってフリースクールに転校した。
しかし13歳で親子起業して、現在は感覚過敏研究所を所長として、感覚過敏を和らげる商品を企画している。
難聴者と中途失聴者の心理学
難聴者の心理的問題を考える会:編
・かもがわ出版、2020年 2000円+税 出版社による紹介
 難聴のテーマとする研究者・難聴当事者である研究者10人の共同執筆。
 難聴者は潜在的には1000万人と言われるほど多いのだが、難聴者の心理を研究する人は多くない。 臨床心理学、社会心理学、発達心理学、などさまざまの立場の研究者が難聴について語る貴重な本。
マンガ APD/LiD って何!?: 聞こえているのに聞き取れない私たち
合同出版
著:きょこ、監修:小渕千絵、佐々木香緒里
・合同出版 2022年 1500円+税(紙、Kindle)
当事者・保護者・一般向き
耳がキャッチした音を、脳が上手に認知できない「APD=聴覚情報処理障害/LiD=聞き取り困難」。 聴力検査では異常がないのに、場面によってとても聞き取りにくい。APDまたはLiDは、 最近注目されるようになった新しい聞こえの障害(困難)である。著者はその当事者。 どんな場面でどのような困難があり、どう対処するか。具体的でわかりやすい。
自閉症の僕が飛び跳ねる理由   東田直樹:著
・角川文庫 (2007年)、2016年 605円
当事者・保護者・支援者・一般向き。
著者は重度の自閉症で、言葉を話すことはできないが、パソコンの文字盤に向かうと次々と言葉が湧き出てくる。 この本は著者13歳の時の作品で、言葉を話せない自閉症の人の心の声を語った書物として世界的なベストセラーになった。 現在は文庫本が普及している。著者はその後も自らの体験を元に数冊の書物を出している。
あたし研究 自閉症スペクトラム~小道モコの場合  小道モコ:著
・クリエイツかもがわ 2009年 1,944円
当事者・保護者・支援者・一般向き。
自閉症スペクトラムの当事者が「ありのままにその人らしく生きられる」社会の実現を願って、著者が自らの経験を 語っている。自閉症の人によくある感覚の特性(過敏、鈍麻)を可愛いイラストで説明しており、とてもわかりやすい。 続編の「あたし研究2」(2013年)もある。
視覚シンボルで楽々コミュニケーション 障害者の暮らしに役立つシンボル1000 
ドロップレット・プロジェクト:著
・エンパワメント研究所 2010年 1650円
保護者・支援者向き
絵カードを使ったコミュニケーションは今や学校・家庭・その他の療育の場で広く使われています。 特にまだ音声言語が十分発達していない子どもにとっては非常に重要なコミュニケーション・ツールとなります。
CDに使用頻度が高い1000のイラストが収められており、簡単に絵カードが作成できます。
叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本」   奥田健次:著
・やまと書房 2011年 827円
保護者・支援者向き
著者はテレビなどでも紹介されている著名な臨床家。
障害のあるこどもの家庭での子育てを支援し、大きな成果をあげている。「叱りゼロ」はいつもほめるという 意味ではなく、「してはいけないこと」は決してさせない指導でもある。一見ユニークな方法だが、その基本には 行動分析学がある。著者が時に極端な論調を取るため賛否両論があるが、この書籍と「拝啓アスペルガー先生」 (2014年、飛鳥新社)は分かり易い実践報告としてお勧めしたい。
メリットの法則 行動分析学・実践編   奥田健次:著
・集英社新書 2012年 902円
本人・保護者・支援者向き
行動分析学は障害のあるこどもへの療育の分野で高い評価を受けている心理学的支援法である。しかし、その基本は ダイエット、恋愛、不安障害といった人間のあらゆる行動に通じる、メリットがあるからその行動が定着するという シンプルな考え方である。本書は行動分析学の入門書としてたいへん分かりやすい。
ふしぎなともだち   たじまゆきひこ:著
・くもん出版 2014年 1620円
一般向き。こども(小学生以上)~大人
自閉症を理解するための第一歩として、読み聞かせにぴったりの本。
島の小学校に転校してきたぼく、ゆうすけは同級生のやっくんと知り合う。やっくんは自閉症で、ぼくは初めどう 接したらよいのか分からなかった。長い年月をかけ、心が通じるともだちとして成長する二人を描く。 第20回日本絵本大賞受賞作。
発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由   栗原 類:著
・KADOKAWA 2016年 1320円
当事者・保護者・一般向き
著者は小学校時代に米国で発達障害と診断され、 日本でもそれを隠さずに芸能人として活躍している。NHKの発達障害の特集番組にたびたび当事者として登場し、 発達障害に対する理解を広めるのに貢献した。発達障害を自然な形でサポートする米国での教育、青年期の困りごとなどを 周囲の人、特に母親の語りも含めて率直に表現している。
こどものためのマインドフルネス   キラ・ウィリー:著
・創元社 2018年 1980円
当事者、保護者、支援者、一般向き
マインドフルネス(mindfulness)は瞑想法と訳されます。元々は仏教の思想で、根源的には日本の座禅やインドのヨガと共通です。 「今、ここで、あるがままの自分を感じる」ことにより、ストレスを軽減したり、集中力を高めることができます。 さまざまな手法がありますが、この本ではこどもが実践できるやさしい方法を紹介しています。
保護者と先生のための応用行動分析入門ハンドブック
  三田地真実、岡村彰司:著 井上雅彦:監修
・金剛出版 2019年 2860円
保護者、支援者向き
「指示に従わない」「パニックになって物を投げる」、こうした行動はなぜ起きるのでしょうか。「発達特性」によるものとして指導をあきらめる のではなく、その行動を観察して機能(意味)を考察し、それに代わる行動を育てる指導計画を立てる。特に大人の接し方を含めた「環境面」に 注目して、その子に適した療育・教育を実践する。応用行動分析の考え方を実践するための良い参考書です。家庭でもできますし、大人が自らの行動を 振り返る時にも役に立ちます。
教師と学校が変わる学校コンサルテーション(ハンディシリーズ発達障害支援・特別新教育ナビ)
奥田健次:編著
・金子書房 2018年 1430円
支援者向き
奥田健次・島宗 理など行動分析学の著名な研究者・実践家が説く学校コンサルテーションの勧め。支援者を支援する高度な活動だが、 内容は分かりやすい。学校全体に広く児童生徒の好ましい行動を育てるSchool-wide Positive Behavior Support(SWPBS)もあれば、 個人の課題に焦点をあてたコンサルテーションもある。後半の事例では強度行動障害のある生徒への支援も取り上げられている。
特別支援教育すきまスキル 高等学校編  青山新吾、堀 裕嗣:編
・明治図書 2020年 1870円
支援者(特に高校教員)向き
高校の特別支援教育に関する書籍はまだ少数です。この書籍では困った行動や困っている個人だけに焦点を当てるのではなく、 背景となる集団全体を考える必要を繰り返し説いています。学校でおこりやすい具体的な場面で、「個と集団」を意識しながら、どう指導・支援するかという スキルをまとめています。「すきまスキル」シリーズには小学校下学年編、小学校上学年・中学校編もあります。
教室でできる気になる子への認知行動療法  松浦直己:著
・中央法規 2018年 2200円
支援者(教員)向き
「僕ばっかり叱られる!」と否定的な発言を繰り返し、不適切な行動を繰り返すこどもたちがいます。極端な考え方なのですが、 彼らは本当にそう思っています。「認知の歪み」と言います。認知行動療法はこの「認知の歪み」を修正し、よりよい行動へ導く 心理療法です。学校で使える基本的な技法が、イラストとともに説明されていて、とても分かりやすい本です。
APD「音は聞こえているのに 聞きとれない」人たち
―聴覚情報処理障害(APD)とうまくつきあう方法
著:小渕千絵
・さくら舎、2020年、Kindle版1560円、単行本1760円
当事者、支援者向き
聴覚情報処理障害(APD)は聴力に異常は無いのに、会話が聞き取りにくい、よく聞き間違えるという症状である。 この症状を持つ人は少なくないことが分かり、注目されている。発達障害と重なることも多い。
APD(聴覚情報処理障害)がわかる本 聞きとる力の高め方
健康ライブラリーイラスト版
監修:小渕千絵
・講談社、2021年、Kindle版1001円、単行本1540円
当事者、支援者向き
聴覚情報処理障害(APD)は「話を聞く気がない」「無視している」と言った誤解を受けやすい。 この本は症状の特徴、原因や背景、支援方法をイラスト図解でわかりやすく紹介している。
発達障害・知的障害のための合理的配慮ハンドブック
編:土橋圭子・渡辺慶一郎
・有斐閣、2020年、2860円
支援者向き
合理的配慮を実現するには何が必要か?豊富な事例を、法律、医療・心理、教育の3つの視点で解説する。
自閉っ子サンちゃんのライフスキルトレーニング  
著:たなかれもん 監修:平岩幹男
・合同出版 2021年 1650円
保護者・支援者向き
著者たなかれもん氏は自閉っ子サンちゃんのお母さん。うさぎ先生(監修の平岩幹男氏)の助言を受けて、おうちでトレーニングを始めます。
やさしいタッチの漫画でとても分かりやすいです。
ビジュアルブック∞ 障害のある人とともに生きる② 
 耳の不自由な人を良く知る本
監修:大沼直紀 編著:障害のある人とともに生きる本編集委員会
・合同出版 2022年 4180円(紙、Kindle共通)
こどもを含む一般向き
フルカラーの大型本で、イラストや写真が豊富。漢字には読みがながあり、こどもでも読めます。 内容は非常に豊富で、最新の情報が満載です。初等教育段階のさまざまな教育法、将来を描くための働く先輩の姿なども紹介されています。 聴覚障害を知るための第一歩として学校などに備えてほしい本です。
「障害」のある人の「きょうだい」としての私 
岩波ブックレット No.1062
著:藤木和子
・岩波書店 2022年 620円(紙、Kindle共通)
当事者・支援者・一般向き
著者は聞こえない弟がいる「きょうだい」(姉)。このような立場の人をSODA(ソーダ)と言う。著者はSODAの会の代表。 「障害」のある弟と著者の関係、大人の期待、進路問題、恋愛・結婚など実体験を率直に語っている。 さまざまな「障害」のある人の「きょうだい」、またヤングケアラーにも共通する内容となっている。

関連サイトへのリンク

発達支援に関する情報が多いサイトをご紹介します。

文部科学省
特別支援教育
文部科学省のサイトの中で、 特別支援教育に関する部分の入り口(ポータル)。
厚生労働省
障害者福祉
厚生労働省のサイトの中で障害者福祉分野の入口(ポータル)。
国立特別支援教育総合研究所 (独立行政法人)国立特別支援教育総合研究所のサイト。 多くの研究資料や関連サイトへのリンクがあり、専門家引必見のサイトだが、現場の支援者にとっても役立つ教材などが紹介されている。
LITALICO(リタリコ)発達ナビ (株)リタリコは就労支援、幼児教室・学習教室などの教育サービスを提供する会社。 発達ナビは主に発達障害が気になるお子さんの保護者に向けた情報提供サイトで、親同士の意見交流も盛ん。
発達障害ナビポータル 発達障害ナビポータルは、国の4つの機関が共同で提供する発達障害に特化したポータルサイト。 発達障害に関する信頼のおける情報を提供している。
ご本人・ご家族、教育、医療・保険、福祉、労働の4つの分野に分けて、分かりやすいものから専門的なものまで多くの情報がある。

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