ルネのきままなアトリエ
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サラサドウダンは山頂で見かけただけだった・・・

奈良県・標高1800m
 2005年6月25日(土) 
晴れ時々曇り
 夫と
コース
 7:40 峠の登山口(太尾登山口)
 9:14 古田の森
 9:49 千丈平
10:15 奥駈道出合い
10:24〜11:30 山頂
13:49 登山口
左上:山頂のサラサドウダン
左下:古田の森付近を行く
山に登るまで・・・ま、どうでもいいようなこと・・・
(気の向いた方はクリック・・・但し退屈・・・ホントに・・・)



R168の十津川村旭橋を左折し林道に入る。
旭の貯水場を過ぎ、道はずんずん細くなる。急峻な山の斜面に付けられた林道。

予想通り、林道はやはり大きいもので拳ぐらいの落石がかなりあった。障害物レースのごとく、右に左に落ちている石をよけながら何とか通行。(帰途には、後から上ってきた車のお陰で石が弾き飛ばされてかなり走りやすくなっていた)
夫の反応は、やはり予想した通りだったけれど、これも想定内。

林道は、下の登山口(不動小屋登山口)を過ぎてからの方がむしろ広く、整備されているように思う。



感謝です、トイレ
向こうには釈迦ガ岳への稜線が・・・
クマザサをかき分け・・・
潅木の茂みを登る
峠の登山口駐車場には既に10台ほどの車が止まっていた。
駐車場の側には、木の香もまだぷんぷんしている立派なトイレが建てられている。感謝。

向こうを見ると、爽やかに晴れた空に釈迦ガ岳への稜線が美しいスカイラインを描いている。
出発の準備をしている間に、修験者姿の男性三人が登っていかれる。一人は20歳そこそこと思われる青年。
話の様子から、どうやら、どこかの寺で修行をされているようだ。

彼らの後に続いて出発。
20段ほどの階段を登り、後は潅木の茂みの中をゆるやかに登っていく。

青空に新緑が映えて・・・
天上の散策路の始まり
バイケイソウの傍らを行く
20分も行くとブナなどの大木も現われてくる。
広く明るい尾根の緩やかな登りが続く。
バイケイソウの群落が現われる。
今日明日にでも開花しそう。
群落はこの先断続的に、ずっと釈迦ガ岳近くまで続いている。

修験者が行く
大きなザックの修験者
おじさんも行く 釈迦ガ岳が見えてくる
3人の修験者の方とは、抜きつ抜かれつ・・・。 30分程で下からの登山道と合流。
尚も緩やかに登っていく。
右手前方に釈迦ガ岳が見えてくる。
ピラミダルな山容は人を惹きつける
大日岳
緩やかに起伏を繰り返し・・・
広く明るい稜線を行く
釈迦ガ岳の右手には、大日岳のピラミダルな山容。 広く明るく緩やかな尾根歩き。正面に釈迦ガ岳を見据えながら・・・。
さながら天上の散策路という趣。

その岩の上はもっと眺めがいいかも・・・
古田の森
次第に釈迦ガ岳が近づいてきます
釈迦ガ岳が少しずつ近づいてくる
ゆっくり歩いて1時間半、左手に古田の森の標識が。


釈迦ガ岳が迫ってくる。
登山道を埋め尽くすバイケイソウの群落の中を小さなアップダウンを繰り返しながら登っていく。

命は永遠に続く・・・ いいところです
雷にでも打たれたのだろうか・・・。
やがて、朽ちて倒れ、土に還り、また新しい命が芽生える・・・。
千丈平。
ここにもバイケイソウの群落。
美味しい水もたっぷり湧き出ているし、天上のサイト適地。
こんな所で満天の星を眺めながらのテント泊。・・・いいだろうなあ・・・。
でも、この膝では、そんな荷物は持てない。無理。

巨木の合間を縫って・・・ ブナの巨木。
足元にはバイケイソウの群落。
下のものより蕾は固い。
開花まで4,5日はかかりそう。

まぶしい!
オオイタヤメイゲツ(多分・・)の見事な木が林立している

命は輝く!
山頂はもうすぐ!
明るい陽射しがふりそそぐ。

(ハウチワカエデより葉柄が長く、オオイタヤメイゲツだと思うのですが・・・)
奥駈道に出る。(画像は上からふり返ったところ)

山頂へはここから10分ほど。
登山口より2時間40分で山頂着。
ゆっくり休憩しながら、超スローペースでの天上散策だった。

着きました!合掌!
山頂には釈迦如来像。
29年前と同じお姿で遥か西方の地を眺めていらっしゃる。

他に登山者の姿は見えない。

ふと、傍らに目をやれば・・・サラサドウダンが・・・
釈迦如来像とともに出迎えてくれたのは、満開のサラサドウダン

弥山の小屋の屋根が見えます
延々と北に連なる大峰奥駈道

いつか登れる日がやってくるでしょうか・・・
正面には七面山
・・・いつか登ろう・・・

29年経てば、おばさんになるのです・・・万物は流転する・・・ おばさんとおじさんです おじさんです
山頂にて・・・あ、弥山の小屋の屋根が見える・・・

山頂で一時間余り、素晴らしい眺めとサラサドウダンを愛でる。
下山の準備をしている頃になって、やっと登山者の姿が見えてきた。


それにしても見事な・・・ オオイタヤメイゲツ?イタヤカエデ?ハウチワカエデ????
またしてもバイケイソウの間を縫って下りていく。
カエデの花が鮮やか
野生の鹿です そういえば、皮の剥がれた木もいくつかありました・・・鹿の食害でしょうか?
あっ!夫の指差す方を見ると、鹿が・・・。
こちらの様子を窺っている。

名残惜しいです
釈迦ガ岳が次第に遠ざかっていく。大日の岩峰も・・・。

おじさんも名残惜しいのでしょうか・ さようなら・・・
振り返りつつ・・・。 名残を惜しみつつ・・・。
今日の暖かさで開花しました 質素ですが、気品があります
不動小屋登山口への分岐辺りでは、バイケイソウが開花していた。

朝は蕾だったのに・・・。
派手さのない地味な花だけれど、一つ一つの花は、可憐な姿をしている。

いっせいに開花するところは、すごいだろうな・・・。

来し方を振り返ります あんな上まで林道をつけてくれた方にも感謝
山頂から2時間余り、登山口に戻ってきた。
ゆっくり時間を掛けて休憩し、超スローペースで景色を楽しみつつ・・・。

来し方を振り返ると、稜線の向こうには夏の雲が湧き上がっていた。

峠の登山道への林道を振り返る。
山の斜面を引っ掻くように道が付いている。


バイケイソウ (ハゲ太郎さん提供)


帰路、古田の森近くで下から上がってくる5人パーティの一人が話しかけてこられた。

「バイケイソウ、すごいですね」
「後、一週間ぐらいですかね」
と言いながら、3人目の女性を見てびっくり。昨年5月、古光山で出会った方だった。

後古光山から古光山南峰までご一緒した。その時も5人パーティで、皆さん健脚ぞろい。次週は鉄山から弥山に登るとおっしゃっていた。

「去年、古光山でお会いしましたね!」と声を掛けると、その方もびっくり。
しばし言葉を交わし、差し出された手をしっかり握り返し別れを告げた。

山での思いがけない出会い。
こうした小さな出来事の一つ一つが、山の一日を思い出深いものにしてくれる。

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