一ヶ月も経たないうちに、再び土小屋にやってくることになるとは!
前回、登山口の土小屋にやってきたのが9月の下旬。
四国のてっぺんからの眺めを見てみたい、と思った。
だが、あいにくの悪天候。登山口で天候の回復を待ち粘ってみたものの、いまいち気力が湧いてこない。
しっかり雨具をつけ意気盛んに雨の中を出発していく中高年のパーティを横目で見ながら、すごすごと引き上げてきたのだった。
でも、やはり登りたい。出来るならば山が鮮やかに色づくこの季節に。
絢爛豪華に装った秋の弥山山頂から天狗岳の写真を見るにつけその思いが高まっていった。
いったん何かに夢中になると、どうにもブレーキがかからなくなる難儀な性格。
夫に持ちかけると、あっさりと同意してくれた。
再び石鎚山をめざすことになった。
しかし、今回もやはり太陽は姿を見せてはくれなかった。
けれど、乳白色の霧に包まれた幻想的なブナ林、色づく木々の間を秋を満喫しながらの山歩き。
山頂は昨夜からの雪で、積雪5センチ。早朝は霧氷が見られたらしい。
眺望は望めなかっためれど、ガスの中に「四国のてっぺん」を感じた。 |