石鎚山系のカエデ類

石鎚山系のやや標高の高いところでは、いくつかの特徴的なカエデ類が見られるようになります。
この付近では、アサノハカエデ、ナンゴクミネカエデ、コミネカエデ、コハウチワカエデ、ヒナウチワカエデ、イタやカエデなどが見られます。
それぞれの葉には特徴があります。それらの特徴を覚えてみましょう。

(登山道にあった標識より 四国森林管理局 愛媛森林管理署設置)
イタヤカエデ
葉は全縁、切れ込む深さは様々で
多くの変種がある。
コハウチワカエデ
7〜11裂し、鋸歯はよく揃った
鋭鋸歯または重鋸歯、葉柄に毛がある。
アサノハカエデ
麻の葉に似ているというのでこの名がある
ヒナウチワカエデ
葉は9〜11裂し深く切れ込む
欠刻状の重鋸葉、切れ込みの最深部は
丸みがありすきまが出来る。
ナンゴクミネカエデ
5〜7裂し、コミネカエデに似るが葉の切れ込みが深い。
とくに最下羽片は1/2以上切れ込む。成葉には脈上に
赤褐色の毛が残る。
コミネカエデ
5〜7裂し、葉先は尾状にとがる。最下羽片は1/2以上切れ込まない。成葉では脈腋を除きほぼ無毛。
チドリノキ
羽状脈で、一見するとシデ類の葉のようであるが、葉が対生し、翼がついた実をつけるので区別できる。


ぼちぼち歩きのリストに戻る