空白の時の中に。
私は閉じ込められている。
血の気はとっくになくなっている。
多分、私はもうとっくの昔に死んでいる。
でも。私の意識はここに繋ぎとめられている。
ここは異界だから。
この檻が砕けない限り、私は外には出られない。
でも私はもっともっと大きな檻を作った。
あの女を逃がさないために。
檻を――この外に。
と。
死骸は呟いた。
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