現在の私の愛車は、「私の愛車」コーナーででも紹介していますように、ARAYA製のMuddyFox MF26XXCです。
そのコーナーの中で、私は、このMuddyFoxの評価として、非常に軽量で取り回しが良く、すばらしいという意味のことを書いていますが、気になる点として次の文を入れていました。
しかし、私の心配は当たってしまいました。フロントをミドルからインナーにシフトダウンするときに、チェーンがチェーンリングに噛み込むというトラブルが1回の走行の中で2〜3度起きるようになりました。そして、ある日、とうとう激しく噛み込んでしまい、フロントディレーラのガイドプレートが大きく曲がってしまいました。
そのトラブルのため、フロントディレーラのガイドプレートがアウター(一番外側)のチェーンリングに当たっていて、シフトはおろか、走行さえできません。その場で応急処置を試みたのですが、悲しいかな素人のことゆえうまくトラブルを解消できません。泣く泣くバイクを押して自宅まで戻りました。
その日のうちに、購入したショップに持ち込み、事情を話しました。お店の人はすぐに修理に当たってくれました。しかし、次の週に、修理されたバイクに乗ったのですが、やはりフロントのシフトダウンのときにチェーンがチェーンリングに噛み込むというトラブルは解消されませんでした。
再びショップに持ち込み、少々頭にきていた私は、メーカーでしっかり見てもらうようにお願いしました。ショップの調整でうまく行かないのなら、メーカーでしか対応できないだろうと考えたからです。もしそれでもうまく行かないなら返品する旨伝えました。
ショップは次の日にメーカーに渡してくれたようで、メーカーからすぐに電話がかかってきました。メーカーの担当の人が言うには、「アウター側のチェーンリングとチェーンステーとの間隔が短いため、チェーンが絡みやすいので、BBの長さを2.5mm長いものに交換することで対応したいが良いか。しかし、2.5mm長いBBは取り寄せとなるので、しばらく時間をいただきたい。」と問い合わせてきたのです。私には異存がなく、お願いしました。修理ができても、取りに行くのは日曜日になるので、結局愛車が自分のもとに帰ってきたのは、それから2週間後の4月の初めでした。
はやる心を抑えて、修理後のバイクに早速乗ってみたのですが、今度は大丈夫でした。フロントをシフトダウンしても、チェーンがチェーンリングに絡みつくことはありません。シフトも心地よくできます。完全に直っていました。そればかりか、ハンドルの左側についているフロント用のシフトレバーの操作感覚が調整されていたのです。以前は、シフトアップするとき、レバーを親指でかなり深くいっぱいまで押さなければならなかったのですが、それが軽く短く押すだけでシフトアップできるようになっていました。購入直後にショップの人に改善を申し入れしたときには、「こんなものです」と言われてあきらめていただけに、大変嬉しいことでした。ARAYAさん、ありがとうございました。
改めて修理箇所を見てみたのですが、ミドルとインナーのチェーンリングとチェーンが新しくなっているようでした。フロントディレーラも交換をお願いしていたので、交換されたはずですが、ガイドプレート以外は変わっているようには見えませんでした。もちろんBBも2.5mm長いものに交換されているはずです(見た目にはわかりません)。
そうそう、調子の悪かった前回と比べ、チェーンリングのミドルからインナーにシフトダウンするときに、修理前ならシフトダウン操作をすると、間髪おかずストンと勢いよくチェーンが落ちていたのですが、修理後は滑らかに落ちるようになりました。チェーンが滑らかに落ちれば、ショックもほとんどなくチェーン暴れが生じないため、チェーンが噛み込むこともなくなったのかもしれません。
何はともあれ、私の愛車は本来の姿になりました。実に快適にシフト操作ができます。「チェーンが噛み込むといやだなぁ」と思いながらシフトダウンすることもなくなりました。
【追記】
今回のトラブルのことで、ショップの人にも、メーカーの人にも、真っ先に私のシフト操作方法が間違っているのではないかと疑われ、ちょっといやな思いをしました。MTBに初めて乗っている者ならいざ知らず、もう2年も乗っている者に向けられた言葉とは思えません。もし、私のシフト操作が間違っているなら、以前乗っていたMTBでも同様なトラブルが頻発したはずです。また、今回の修理から帰ってきてからは、一度もチェーントラブルが起きておりません。よって、私の操作ミスではなく、自転車組み立て時の調整不足、あるいは部品の不具合だったとしか思えません。
私もメーカーに勤める身、お客様のトラブル時の対応には気をつけなければならないと、改めて思いました。