とうとうバイクを買い換えました。新しく購入したのは、アラヤのMuddyFox MF26XXCです。注文は2001年1月8日、納車は1月14日でした。約1ヶ月半ほど乗りましたが、この新しいバイクはとても軽くて走行安定性が良く、走りやすいです。
私の最初の愛車であるブリヂストンの「ランドマスターDX」は、私にマウンテンバイクの楽しさを教えてくれた、忘れられないバイクです。でも、約2年も乗ると、ギヤまわりに不満が出てくるようになりました。ギヤやチェーンの磨耗が激しくなったのだろうと思いますが、ギヤの切り替え時のショックが大きく、チェーンが絡んだり外れたりすることが多くなりました。また、私のマウンテンバイク生活が少しマンネリ化してきたこともあり、気分一新を図る意味もありました。
私の新規購入したいバイクの条件は、次のようなものでした。
・少々激しく乗っても耐えられる設計になっていること買い替えの候補は、真っ先にブリヂストンを考えたのですが、出てきた2001年モデルは私の要求にはまったく合っていませんでした。ホームページを見たり、カタログを見たりして最終的に残ったのは、ルイガノのLGS-XC AERIAL、アラヤのMuddyFox MF26XXC、SCHWINNのHOMEGROWN COMPの3モデルでした。
ルイガノのLGS-XC AERIALは、コンポにDeore LXがフル装備されていて値段も手ごろだし、デザインも悪くなく、購入意欲をそそられました。しかし、フレームサイズを選ぶとしたら私にはちょっと大き目の450mmになるのですが、スタンドオーバーハイトが不明でした。乗り降りするときに、トップチューブが股に当たるとやばいので、スタンドオーバーハイトはどうしても知りたい情報でした。
アラヤのMF26XXCは、Deore XTがフル装備されているわりには値段も安く、非常に軽い作りで、しかもレースにも出られる仕様になっているため、スペック面では一番惹かれました。しかし、これもスタンドオーバーハイトが不明でした。
SCHWINNのHOMEGROWN COMPは、予算が少々オーバーしますが、スペック面は文句なく、デザイン面でも一番気に入ったモデルでした。しかし、SCHWINNはなぜか重量を公表していません。カタログを見てもホームページを見ても記載されていませんでした。重いバイクは敬遠したかったので、重量がわからないのが大変気になりました。
そこで、それらの不明点を教えてもらうべく、インターネットの各社のホームページを見て知ったメールアドレスに、それぞれの質問のメールを出したのですが、すぐに丁寧な回答が来たのがアラヤでした。ほかの2社からはとうとう回答をいただけませんでした。不明点のある製品を購入することはできません。この時点で、アラヤのMF26XXCの購入が決まりました。
以下、これまで約1ヵ月半乗ったアラヤMuddyFox MF26XXCのインプレッションを記載します。
とにかく軽い。車体重量は何と10.8kgです。最初に乗ったランドマスターDXと比べると2.8kgも軽い。これは、すごいことです。スッと走り始めます。坂道も以前より楽に登れる感じです。それに、山道を走っていると、バイクを担いで歩くシーンがよくありますが、そんなとき車体が軽いのは何よりもありがたいです。
駆動系にはShimanoのDeore XTがフル装備されていますが、ギヤ切り替え時のショックが少なく、カチッと決まるのはうれしいです。Deore XTのシフト段数は27段です。ランドマスターDXのAlivioが24段でしたので、少々きつい坂でも平気で登れるし、平地を速く走れるのもうれしいです。
それから、走行安定性が高いように思います。早いスピードで坂道を下っても、不安がありません。タイヤは細身で軽く、トラクション性能に優れ、走破力が高いと思います。ブレーキもよく効きます。
フレームは「ハードテールの最高峰を目指したRCR-LITEフレーム」とのうたい文句がカタログに掲載されていますが、実物を見ると結構頑丈そうな印象を受けます。ただ、ファイヤーレッド(赤色)のモデルを購入したのですが、色がカタログに掲載の色と違って、あざやかな赤色だったのには少々戸惑いました。しかし、交通事情からいえば、バイクが目立つのは良いことですよね。まあ、そのうち自分自身も、周りの目も慣れるでしょう (^^;
横一文字ではなく、20mmアップライズされたバーです。グリップの部分が手の方向に合わせて内側にやや曲がっているのですが、自然な形で握れるため、腕の疲れが少ないように思います。バーエンドはいらないと思いました。
ROCKSHOXのSID XC(80mmトラベル)が組み込まれています。乗った感じはなかなかのものです。しかし、メンテナンスが大変だということを購入時にお店の人に教わりました。自分ではできそうにありませんので、せめて半年に一度はショップに持ち込んでメンテナンスしようと思います。性能がいいのだけど、ちょっとわずらわしいのが難点です。
ShimanoのDeore XTがフル装備されています。XTが装備されているモデルの中では一番価格が安かった。ROCKSHOX SID XCやDeore XTがフル装備されていながら、標準価格を165,000円にできるのはどうしてだろうと不思議に思います。他社などは、Deore, Deore LX, Deore XTのミックスコンポで20万以上というのが一般的ですから。
憧れのDeore XTです。Alivioに比べると、やはりいいです。シフト時のショックが少なくかっちり決まります。しかし、どうしてか、フロントのシフトダウン時に、チェーンがチェーンリングに絡みつくことが2〜3度ありました。また、勢いが余って、チェーンが外れたりもしました。チェーンリングのミドルからインナーにシフトするときに起きます。 私がDeore XTに描いていたのは、このようなトラブルとは無縁の、少々過酷な使いかたをしても問題のない性能でしたので、少し意外でした。私のシフト操作がうまくできていないのかもしれないし、もしかしたら調整が必要なのかもしれません。
シフターはDeore XTのラピッドファイヤー(親指と人差し指で操作するタイプ)ですが、ランドマスターDXではわかりやすいグリップシフトだったので、最初はちょっと使いにくかったです。でも、すぐに慣れました。
Deore XTのVブレーキが使われています。これはよく効きます。しかし、購入時、フロントのブレーキ鳴きがとてもひどかった。すごく大きな音がします。ショップの人もいろいろやってくれたそうですが、改善できず、「乗っているうちに音が小さくなるかもしれません」と言われてしばらく乗りました。でも、音は少しも小さくなってくれません。しかたなく、ショップに持ち込み相談したところ、フロントのブレーキパッドをDeore LXのものに交換することで、解決しました。LXのパッドを使っても、ブレーキの加減で音が鳴ることがありますが、音の大きさが格段に小さくなり、気にならなくなりました。いまのところレースに出る予定はありませんので、LX用のブレーキで十分です。
それにしても、同じリム、同じブレーキシステムを使っていても、リヤは鳴らず、フロントだけ鳴るというのはどういうわけでしょうか。インターネットのMTB関係の掲示板を見ても、アラヤに限らず、フロントのブレーキ鳴きの問題は結構出ていました。
アラヤオリジナルのサドルが付いていました。デザイン的なバランスもよく、座った感じはとてもいいのですが、やはり2時間以上乗っているとお尻が痛くなります。そこで、ランドマスターDXで使っていた、スペシャライズドの「BGスポーツMTB」に交換しました。これでお尻の問題は解決です。
リムは、アラヤのトップモデルであるRM-940-XCが組み込まれています。タイヤはパナレーサーのTRAIL BRASTER 26×1.80F/V。タイヤは細目ですが、性能が高く、オフロード走行に不満はありません。オンロードでもロードノイズがかなり小さく、速く走れるように思います。フロントのタイヤを外して手に持ってみたのですが、非常に軽いので驚きました。
MF26XXCに乗って軽快に山道を走っています。しかし、MF26XXCに乗り換えてから、不思議なことに犬に追いかけられることが多くなりました。ランドマスターDXでこれまで2年近くも走ってきたのに、犬に追いかけられたことは一度もありませんでした。しかし、MF26XXCに乗り換えたとたん、もう3度も犬に追いかけられ、噛まれそうになって驚いて溝に落ちたりしたこともあります。犬は色盲だというけれど、もしかしたらフレームの赤色に反応しているのでしょうか。何とも不思議です。
※私の初代の愛車「ブリヂストン ランドマスターDX」については、こちらをご覧ください。