今年(2001年)の5月連休の前半は天気に恵まれませんでした。5月4日の朝、晴れ間が見えた瞬間、いても立ってもいられなくて、前から走ってみたかった「京都八幡木津自転車道」を、自宅から京都の嵐山まで往復してきました。
「京都八幡木津自転車道」は、京都の嵐山(渡月橋)から、京都府相楽郡木津町の泉大橋(木津川を国道24号線がまたぐ橋)までの間につくられた自転車・歩行者専用道路です。ルートは、木津川、桂川の土手や河川敷を走るもので、非常に走りやすい整備された自転車道です。大きな川に沿って走りますので、開放感があり、安全で、とても快適でした。
途中に下の写真のようなルートマップが要所要所に出てきます。標識もしっかりしていますので、迷うことがありません。
嵐山〜木津間の距離は片道45kmです。今回は自宅から出発しましたので、往復で108.65km走りました。朝8時16分に家を出発して、嵐山に着いたのが12時26分、自宅に帰り着いたのが午後5時10分でしたから、約9時間弱かかりました。結構休み休み走ったので、思ったよりも時間がかかりました。
それでは、以下私が走ったコースをご案内します。写真が多いので、表示にちょっと時間がかかるかもしれませんが、ご容赦ください。
8:16 自宅を出発。とりあえず水の入ったペットボトル2本と間食のチョコレートをリュックに詰め込んで、出かけました。天気もよく、最高のサイクリング日和です。
8:43 泉大橋着。ここが木津側の起点となります。 なお、この起点から京都方面に2〜300m行ったところ(土手の右下)に広い駐車場があり、車で来られた方にはこの駐車場を起点にすることができます。
9:02 開橋着。なかなか気持ちのいい道です。緑も多く、広々とした解放感がたまりません。 5月連休の後半とあって、ロードレーサーやマウンテンバイクの人が結構走っていました。親子連れや夫婦で走っておられる人も結構いました。
また、60歳以上のお年寄り(?)とおぼしき男性が、かっこいいロードレーサーに乗って、颯爽と私を追い越して行きました。すごいことです。私の自転車人生もまだまだ長いぞと思うと嬉しくなりました。
10:25 上津屋橋(ながれ橋)の休憩所着。ここは、自転車に乗っている人の格好のオアシスです。行程の約半分まで来ました。
それにしても、川の風景も結構いいと思いました。広々としていて、道は舗装されてはいるものの、変化に富んでいて、飽きさせません。このホームページはマウンテンバイクで野山を走ることをテーマにしていますので、川沿いの道をご紹介するのはどうかと思いましたが、なかなかどうして、この京都八幡木津自転車道には立派な野原(川原)があります。野山の道愛好家(?)の方も、これらの写真を見られたら、きっと走ってみたくなることでしょう。
10:59 御幸橋着。御幸橋はちょっと古い、赤い橋でした。橋のすぐそばに休憩コーナーがあります。思ったよりも早く来れた感じでした。「この分なら嵐山まで行ける!」と気を強く持ちました。
御幸橋を過ぎると、コースが桂川沿いになりますが、桂川の河川敷では大勢の人がスポーツやバーベキューなどを楽しんでいました。そういえば、腹が減ったことで、自分は昼食の弁当を持ってきていないことに気づきました。腹の減っている身には、バーベキューのあの匂いはこたえました。また、京都に近づくにつれ、自転車とジョギングしている人が多くなりました。この自転車道は、市民の憩いの場所として多くの人々に親しまれていることがわかりました。
12:07 桂大橋着。この橋を過ぎると、「西大橋」を渡りますが、渡ってすぐ左に折れるように自転車道が続いています。これがちょっと分かりにくかったです。西大橋を渡ってすぐに左折し、河原(といっても、まわりは一面畑でしたが)の道を行くことになります。嵐山まであと少し。
12:26 嵐山着。自転車道の終点です。メーターを見ると、自宅から 54.7kmも走っていました。空腹を抑えながら走ったせいか、御幸橋からここまでかなりやっとつい着いた感じです。自転車道終点(京都側では起点)の標識の前で愛車の写真を撮ろうとしたら、ジョギング姿の年配の男性が通りがかって、「どこから来たの?」、「木津から? それじゃぁ、記念になるから写真をとってあげよう」私と愛車のツーショットで写真を撮ってくれました。なかなか気さくな人でした。
渡月橋は、大勢の観光客でいっぱいでした。自転車で来た人も多く、自転車がたくさん置かれています。とうとう空腹には勝てず、ここで焼きそば(500円)を食べました。渡月橋の回りは焼きそばやタコ焼きなどしか売っていません。自転車道の途中では飲食店はなく、昼飯は持参すべきだったと反省しました。ここでしばし休憩。
13:00 嵐山出発。焼きそばで、ちょっとは空腹をごまかすことができたので、いよいよ帰路に。メーターはちょうど55.00kmを示していました。
13:20 昼食。空腹が我慢できなくなって、西大橋の近くの街中をうろうろし、中華料理屋を見つけて、ラーメンとギョウザの定食を食べました。ラーメンの名前は「鉄人ラーメン」。すごいでしょ?味はとんこつスープをベースにしていることはわかりましたが、これまで食べたことがない、ちょっと癖のある味でした。でも、餃子はうまかった。ラーメンと餃子とご飯で十分にエネルギーの補給ができたところで再出発。
しかし、なかなか御幸橋が見えて来ない。昼飯を食べてから休憩なしで1時間近く走ってきたら、さすがにしんどい。しばらく休憩しました。
14:47 御幸橋着。休息後、ちょっと走ったら御幸橋でした。でも、やっと着いた感じ。昼食を食べたとは言え、嵐山から結構時間がかかったように思われました。家を出てから約6時間ほど経っていました。
それにしても、来るときから感じていましたが、お年寄りのサイクリストが目に付きました。お年寄りはちゃんとしたロードレーサーやマウンテンバイクに乗っている人もいれば、普通の自転車に乗っている人も結構いました。また、休憩所でヘルメットを脱いで休んでいるグループを見たら、中年の人が結構多かったので、びっくりしました。自転車は若者のスポーツとばかり思っていたのですが、いまや中高年も頑張っていることを目のあたりにし、「俺もがんばらなくちゃ!」と思った次第です。
15:13 ながれ橋休憩所着。ここまでは風景を見ずに、速く走ることに注力しました。ペダルをこぐ力がまだ十分残っていることに気を良くしました。
15:51 山城大橋着。途中で休憩がてら、子供たちが野球をやっているのをしばし見ました。また、ラジコンの飛行機を飛ばしているのをしばらく見ていました。子供のころ、ラジコン機が欲しかったけど買えなかったことなどを思い出しながら、時を忘れて見事なアクロバット飛行を見続けていました。
16:39 泉大橋着。これで京都八幡木津自転車道の全コースを往復したことになります。
17:10 自宅着。走行距離は108.65kmでした。1回に100km以上も自転車で走ったのは初めてです。最初は、平坦な道ばかりだから、アップダウンの激しい林道ツーリングに比べたら大したことはないとたかをくくっていたのですが、なかなかどうして、長距離を走るのも結構疲れるものですね。体のあちこちが筋肉痛で大変でした。
この京都八幡木津自転車道は、走り甲斐のある、すばらしいサイクリングロードです。自転車愛好家として、いつまでも大切にすべき道だと思いました。それだけに、この自転車道のある所で、車やモーターバイクが乗り入れているのを見たときには、非常に残念な思いがしました。
自転車とザウルス
今回のツーリングで初めてザウルスMI-E1をお供にしました。これまで、ザウルスはPV-F1、PI-5000、MI-310、MI-C1を使ってきて、現在MI-E1を使用中ですが、今回のツーリングの記録のメモをとるのにMI-E1を使ったのです。MI-E1はキーボード内蔵なので、手書認識で文字を入力するよりかなり速く入力ができます。自宅に帰ってから、そのメモをパソコンに移し、その内容に肉付けする形でこのページを作りました。結構早く作り上げることができたと思います。自転車とザウルス。まるで関係のない両者に、思わぬ接点を発見したツーリングでもありました。