2000年10月22日(日)の朝、京都府加茂町の海住山寺(かいじゅうせんじ)に続くあの急な坂道を、マウンテンバイクでとうとう直登することができました。マウンテンバイクに乗り始めて約1年と7ヶ月経った、3度目の挑戦でした。前回は、必死の思いで登ることはできたものの、実は道を蛇行しながら登ったので達成感がイマイチでしたが、今度こそは正真正銘、真っ向から立ち向かい、直登に成功しました。ついに悲願達成。うれしいですね〜。
海住山寺へのコースや、私の2度目の挑戦記については「第5の章 海住山寺への急坂がついに登れた!」を参照してください。海住山寺への急坂を直登できたことは、私にとって大きな意味を持ちます。それは、私の脚力が確実にアップしていることを示しているからです。
最初の挑戦では、まるで歯が立ちませんでした。その半年後の2度目の挑戦で、道を蛇行するという戦法をとって、何とかノンストップで登りきることができました。そのときも、自分の脚力がアップしていることがわかり、うれしく思ったものですが、今回は疲れもそれほどでなく、若干の余裕すらありました。それに、仕事が忙しくて睡眠時間が4時間ほどの日が3〜4日もあった週の日曜日に達成したのですから、自分でも自身の体力に驚いています(会社で昼間の会議中に寝ていたといううわさもある)。どうも体調のリズムというのは、別のところで動いているみたいです。
とはいうものの、普段のコースを走っているときでも、景色を楽しむ走りをするとき以外は、意識的にいつもより1〜2段上のギヤを使うようにするなど、脚力アップを目指してトレーニングを重ねてきました。その成果が出たのだろうと思います。
しかし、それでも若い人には負けます。たとえば、通学中の高校生によく出会いますが、私ならマウンテンバイクに乗っていても低いギアを使わないと登れないような坂道を、普通の通学用自転車に乗った彼らは、ぐいぐいと登っていきます。私の脚力は、おそらく高校生の半分程度なのでしょう。いや、それでもいいのです。今回の海住山寺の急坂直登達成により、以前の私に比べれば、確実に私の脚力が伸びていることが証明できたのですから。本格的に正真正銘の「おじさん」と呼ばれる歳になっても、週1回マウンテンバイクに乗るだけで、それなりの効果が出てくるのですね。まだまだやれるゾ!
静かなたたずまいの海住山寺海住山寺の境内は、前に来たときのように、落ち着いた静けさで満たされていました。木々はだいぶ色づいていましたが、紅葉を楽しむには秋がもう少し深まってからでしょう。
海住山寺からの帰り道、山城国分寺跡の方に回りました。そこは昔、恭仁京(くにきょう)の大極殿があったところです。今年の春は、満開の桜で楽しませてもらいましたが、秋はなんとコスモスがいっぱい咲いていました。加茂町には十数年間住んでいますが、町内にこんな大規模なコスモス畑があることはまったく知りませんでした。毎年柳生の方まで家族でコスモスを見に行っていましたが、今年は行く機会がなかっただけに、こんなに近くでコスモスを楽しませてもらって、うれしくなりました。