2005-2006年のエルビス

「独り言」、エルビスがらみの話はこちらに書くことにします。
これ以前のものはこちら

2005−2006シーズン
初戦終了:2006年4月17日
下に書いた8日の試合ですが、ディスカッションボードによるとエルビスは18歳以上対象のHand FormとWeapon Formで優勝したそうです。おめでとう!
順番が逆になりますが、その試合を控えた7日付で記事が上がっていました。こちら
去年準優勝したカンフーの世界選手権での優勝を目指していること…がメインの内容でしょうか。40才になってもまだ滑っているかどうかはわからないというコメントも。
(ぼそっ)それまでに大物のカナディアンプロスケーターが育っているといいんですけどね……。

3月と4月:2006年4月6日
さて3月末のカルガリー世界選手権では観客席で観戦している姿が日本の地上波で映ったエルビス。ですが世界選手権の間ずっとカルガリーにいたわけではなく、女子フリーの試合があった25日には地元リンク、Richmond Hill Figure Skating Clubの50周年ショーに出演していました。こちら
このショーのコンセプトは"Skating, Past, Present & Future"。Richimond Hill Figure Skating Clubのスケーター達がカート・ブラウニングのカサブランカ、ボーン&クラーツのリバーダンス、サレー&ペルティエのラブストーリーなどカナダを代表するスケーター達の名作の一部を滑ったそうです。で、この時にエルビスが滑ったのがなんとドラゴン。
なんかちょっと…複雑というか、正直面白くない気持ちです。ずるいわ。

CSOIへの参加が決まっているエルビスですが、4月8日にカンフーの試合、Greater Toronto Martial Arts Championshipsに出ることが決まっているそうです。
この開催場所がCead Bua Fighitng Clubというエルビスのトレーニング先。つまり自分の所が主催で開催される試合ということで、ちょっとした試合だと思うのですが…。今年もカンフー活動は順調のようです。
4+3記念日:2006年3月2日
エルビスのディスカッションボードで知ったのですが、1997年3月1日はエルビスがチャンピオンシリーズファイナルで初めてクワドトウ+トリプルトウのコンビネーションを成功させた日なのだそうです。こちら
もう9年たつんですね。早いなあ…と思う前に、ファイナルが3月に開催されていた時があったんだ!とボケをかますファンがここに一人。最近のファイナルは12月中に開催されていますし、長野−ソルトレークシティー間のファイナルも1月ぐらいでしたよね。

4+3で一気にギネスブックに登場したエルビスですが、実はこれを成功させたのはそんなに多くありません。GPシリーズは全て4+2で通しているんですよ。
私がはっきり覚えているのは97年ファイナル、97年世界選手権、02年カナダ選手権。98−00の間のカナダ選手権はどうでしたっけ…どれも圧勝しているんですけど4+3はやっていなかったような……。


少し前の私だったらバッチリ覚えていたことです。訊かれたら即答できたでしょう。
こういう風に時間ってたっていくものなんですね。
トリノオリンピック対応温故知新企画・その2:2006年2月7日
2002年のカナダ選手権前にLondonTodayというローカル誌に載っていたエルビスの寄稿をディスカッションボードの常連さんが転記してくれていました。楽しそうな内容なので、を作ってアップします。
「選手にとってオリンピックとは?」というCPからの質問に、選手村の生活という面で色々書いています。オリンピックといえばつい4年に1度の勝負の舞台という面で見てしまいますが、選手にとっては自分の競技以外の選手とも交流できる貴重な体験という面もあるようです。
前のインタビューから4年。兄さん、丸くなりましたね…(←いやそれ違うから)

下の訳と併せてこれらの訳はエルビス・ストイコという固有名詞を離れて、あるオリンピック参加選手の姿として読んでいただければと思います。オリンピックがどんな試合か、ある意味普遍的なものが含まれているように思うのです。

トリノオリンピック対応温故知新企画・その1:2006年1月21日
1998年カナダ選手権直前のエルビスのインタビュー記事のをアップしました。
長野オリンピック直前当時はまだ自宅でネットをできる環境でなく、月1回のペースでネットカフェに行っていました。その時偶然見つけ、読んでいるうちに恐ろしくなってきた記事です。手元に置いておかなければとプリントアウトして持ち帰り、ずっとあたためていたのですが、やっと紹介できます。
この時のエルビスは「前年度の世界チャンピオン、オリンピック金メダル候補筆頭」。過激な発言をしているわけではないのですが、言葉のバックにただならぬものが感じられました。

…まあ個人的な感覚ですが。

「ストイコ、バトルに敬礼!」:2006年1月12日
いや実際のところは昔のジェフリーをちょっと語った程度なのですが、メディアの膨らませる能力というのは大したものですねえ……ということでこちら
カナダ選手権真っ最中の今週。エルビス、今年は会場にいないのかな…と思っていたのですが、アメリカ南部にいるそうです。13日にNBCの番組"Today"に出演予定とも。

エルビスが語るところの昔のジェフリーはというと。

・今とは全く違ったタイプのスケーター。ゆっくり力をつけていくタイプだった。
(ジェフリーの初の国内メダル獲得は1998年のジュニア2位。ノービス時代は上位にいなかった様子)
・力はあるがあまり話題にならず、シニアに上がって急にブレイクするタイプのスケーターがいる。ジェフリーはまさにそのタイプ。
・音感のよさは抜群。彼の中でいつも何かしら音楽とつながっているような様子だった。
・ジェフリーが急に変わったのに気がついたのはジェフリーが17、8歳の時。氷の上では"shy kid"だったのに、急に表現力のあるスケーターになった。まさに殻を破ったというところ。


そうだったのか〜〜〜〜〜。

これのサンデュー君バージョンが読みたいものです。エルビスを叩けば話が色々出てきそう。聞き出してくれ!<記者
実はサンデュー君も元Mariposaのスケーターです。しかも生まれはエルビスと同じRichmond hill!)

来年の春の予定:2005年12月1日
世界選手権が終われば北米ではChampions On IceStars On Iceの二大ツアーが始まります。エルビスはずっとCOIに参加していましたが、2006年の春はCOIを外れてCSOI、すなわちStars on Iceのカナダツアーに参加するそうです。(エマさん情報感謝!)
12月1日現在でSOIのページにアクセスすることができないのでSOI側の情報元は示せませんが、とある海外のエルビスファンによるとticketmasterからのメールのお知らせでエルビスがStars On Iceに参加することが書いてあったとか。確実なのは4月29日のHamilton公演です。



まあ個人的には寂しい気もしつついいことかなと思っています。
COIのエルビスはツアーに一人いると助かるノリノリロック担当。COIはスケーターのタイプ別に役割分担がはっきりしていて、主催者のリクエストでずっとロックを滑っていたのですが、そのロック一辺倒がワンパターンと受け取られてFSUでのたたかれっぷりは正直辛いものがありました。
何気に器用なエルビス、SOIで思いきりいじってもらいましょう!

しかし私、今度エルビスを見に行く時はGotta Skateか次のKarate世界選手権(←おい)を狙っていたのに……(^^;)。

Another silver medal!:2005年11月12日
11月5日から10日までオンタリオ州ナイアガラフォールで開催されていたKarate世界選手権。
エルビスは演舞型のsoft-style karate forms routineで準優勝です。おめでとう!
Cead Bua fighting club三枚看板の写真付きの記事がこちら。うわー、格闘技モードだ〜♪


ただこの試合は演舞スタイルの解釈の違いがスパッと分かれてそれが結果を左右したようです。ごにょごにょとあって後味の悪い記事になってしまっています。
最初からわかっていたことじゃないのかしらねえ……。
セレブが撮る、カナダの夏:2005年9月19日
Canon CANADAが"Canadian celebrities"に自社の新作コンパクトデジカメを使って夏の間に写真を撮ってもらうを企画たちあげ、エルビスも参加していました。
この"Canadian celebrities"、シンガーのAvril Lavigne、スピードスケートオリンピック金メダリストのCatriona Le May Doanをはじめ、キャスター、芸術家、などなどカナダ人的にはそうそうたるメンバー。撮った写真はリンク先のページの"Celebrity Photo Exhibit"から見ることができます。


エルビスの撮った写真は、「ああ、エルビスが撮ったんだな〜」という印象です。
……まあ絵描き畑や映像畑の人間と混ぜられちゃ分が悪いですけどね……。
Professional figure skater and martial artist, Eeeelvis Stojkooo!:2005年8月20日
宏博兄さんのケガのニュースが一通り出揃った感があるので、やっとこちらに手をつけられます。
11月のWorld karate Championshipへ向けて格闘技モード全開のエルビスの8月1日付の取材記事です。


ゴールキーパーのマスクをつけ、木製の棒を持った190ポンドの大男が、エルビス・ストイコの武装を解くべく動作に入る。94年のナンシー・ケリガンとトーニャ・ハーディングのスキャンダルが思い浮かぶが、それとは大な違いがある。このフィギュアスケーターは戦えるのだ。
ストイコはすばやく横へ移動し、一撃を与えようと試みる。自らの武器で相手の武器に一撃を与え、背後に滑り込み彼の−攻撃者の後頭部にクリアーな一撃を与える。その仕返しの動作を取る直前に――「ただのトレーニングだからね。彼はラッキーだよ。」見物人にウィンクしながら取り消す。

ご明察のとおり――エルビスが「戻ってきた」のだ。

今回はオンタリオ州Milton内にあるCead Bua Fighting Arts Centerで、ストイコはフィギュアスケートの衣装の代わりに黒いシャツとウォームアップパンツに身を包んでいる。この地で1989年以来のsifu(広東語で先生)、Glen Doyleの指導の下に、11月にナイアガラで開催される世界karate選手権への準備を進めているのだ。彼は5月に国内選手権でhand formsおよびweapons form(短剣2振り)の2種目の出場資格を得た。このことにより、この33才のフィギュアスケートを滑る忍者はカナダの2種目における偉大なアスリートの一人となったのだ。



本当は全訳したいぐらいの内容なのですが、取材の文章の間に挿入されているエピソードをかいつまんで。(そこまで訳す時間ないのよ私)

・エルビスは10才の時に空手を始め、16才で黒帯習得。学校で目をつけられていた(getting picked up)ことからお父さんが空手を薦めたそうです。もっとも実際にその技を使うことになったのは9年生(中3?)の時一度だけ。クラスメートの一人に対して堪忍袋の緒が切れ、少し技をかける展開に。それ以降クラスメートから後ろ指を指されるようなことはなくなったとか。

・現在の体格は5フィート7インチ、170lb(170cm、77Kg)。スケートをやっていた時より10lb(4.5kg)体重が増えたそう。

・代表作「ブルース・リー・ストーリー」は1994年にカンフーの師匠Glen Doyleさんと一緒に作ったプログラム。発表当時には格闘技関係の方からも本物と認められ、ファックスや手紙がたくさん寄せられたとのこと。


クラスに視線を戻そう。
ナショナルチームの同僚、Rich de Borja(冒頭部でホッケーマスクをかぶっていた選手)が雄たけびを上げ、その声はジムのコンクリートの壁に反響し、消えていく。選手の周りは汗だまりができている。湿気とあいまって外気温は42℃にも感じる。だがそれもジムの中にこもっている灼熱に比べれば涼しいものである。(Doyleは天井の扇風機を信用しておらず、空調を気にしない)そしてストイコの瞳はまだ見開かれており、完全にzoneに入っていることを示している。

この揺らぐことのない集中力こそがチャレンジいっぱいの子供を3度の世界チャンピオン、2度のオリンピック銀メダリストに押し上げたのだ。
1時間のトレーニングセッションの間でカナダナショナルチームのMike Morrisは左足に痙攣を起こして小休止を必要とし、またde Borjaは吐き気を催したのかトイレに書き込んだ。その間、ストイコはDoyleが叫ぶように繰り出す指示の動作を行う以外はほとんど動かない。
「Richと俺は何かを切り離したい時にモードに入る。」「エルビスはもっとストイックで、コントロールしていて、リラックスしているんだ。」Morrisは語る。

しかしチームメート――彼よりかなり大きい体格の――のように、Doyleが練習中に連続的に繰り返されるテストとして彼の足の裏をけってもめったにひるまない。フィギュアスケートの歴史においてトリプルルッツをしたこのスケート版 Energizer Bunnyは、すべてを自らの内に取り込もうとしている。呼吸法さえ完全に制御されているのだ。
「呼吸をコントロールして、体のすべての部分をコントロールするんだ。」ストイコは後で説明した。「本当に一流の長距離ランナーがしている方法。ただ呼吸に集中する。そうでなければ、どんな状態にいようが痛みにとらわれてしまう。」

ワークアウトが終わると、クラブメンバーは水を掛け合って体をクールダウンさせる。あるものはもたせかける壁のスペースを見つける。あるものはゴム製のマットに倒れこむ。その間ストイコは、ジャンプして髪から汗を振り落とす。準備ができたかのように。

"You alright, E-man?" Doyleが訊ねる。

"No problems," ストイコは答え、笑みを浮かべる。
そして前触れなしに競技時の顔つきになり、出口へ歩みよってレンガ盛の外壁に向かってサイズ9のスニーカーで20回のキックを繰り出す。

How can the wall stand a chance?




ごめんなさい、最後の文は逃げました。下手に訳して記事全体の印象を損ねるのが嫌だったので。
「stand a chance」=「見込みがある」だそうです。
こういう記事を読むとじりじりしてきます。見たいです。karateの世界選手権見に行きたい。
よりにもよってオリンピックシーズンに格闘技モードに入ることないじゃん(泣)!!


はい、ここからは私のぼやきコメントです。痛い内容なので興味がある方は反転仕様でどうぞ♪

実はエルビスの有名な「噂話」でNHLの往年の?スター選手、エリック・リンドロスとバーで乱闘になり、ブチのめしたというものがあります。
この話を聞いたのは長野オリンピック当時でいかにも眉唾物の話。まあ一度ブチ切れて暴れたことがあり、それに尾ひれがついてエリック・リンドロスと結び付けられたのだろうと思っていました。やっぱりね…。
(ちなみにエリック・リンドロスとは面識あり。長野オリンピックの時にはエリック・リンドロスがエルビスの練習を見に来たり互いの競技を応援し合っていたそうです)

引退後のエルビスを語るキーワードは芸能関係、カンフー、モータースポーツ。去年はミュージカル「Greese」に出演し、今年はマーシャルアーツ世界選手権に出場。
奔放なようできっちり手をつけていっている展開に、「来年あたりモータースポーツに手出してるんじゃないかと読んでるんだけど(笑)」とDOIの飲み会やその他のオフラインで言ってはいたのですが……。
にーさん………(^^;)(本文参照してください)。


 

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