ルネのきままなアトリエ
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遠くに霞んで写っていつのが三峰山
三峰山を右手に眺めながら登る


思いがけず鳥の渡りに遭遇

奈良県・標高1248m
 2006年3月21日(火) 晴れ
 夫と


コース
 7:36 大峠(駐車)
 8:28〜9:00 山頂
 9:36 平野分岐
 9:52 小峠
10:20 大峠


今冬は、雪を十分すぎるぐらい楽しんだ。
そのせいかどうか分からないけれど、膝の調子がいまいち。腰も。
少し無理をし過ぎたのかもしれない。
かといって、動かなければますます体は凝り固まっていく。

トレーニングがてら高見山を大峠から登った。
山頂で、思いがけない鳥の渡りに巡り会った。
南西の方角からものすごいスピードでぐんぐん近づき、みるみるうちに北東の方角に飛び去っていった。11羽。

何か胸にぐっと迫るものがあった・・・。




関西のマッターホルン・・・
今日は誰も来ない? 鳥居、いつの間に新しくなったのだろう?
新木津トンネルを出ると、目の前に高見山のシルエット。
大峠はがら〜んとしている。一番乗り。それとも、皆さんこの時期、花のある山に行ってらっしゃるのか? 7:36 用意を整え出発。
画像はトイレと登り口の鳥居。

芽吹きまで後一ヶ月ほど 11ヶ月前と同じコース
潅木の斜面を登っていく。

右手斜面に苔むした岩がごろごろしている所が現われる。左に曲がるとすぐに展望台のベンチ。
あの時は、ベンチまででもいいから登ろう・・・と、相方を誘い出した
7:50 展望台ベンチ着。 正面に台高山脈北部の山並み。展望は抜群。

以来、あっという間の一年だった。  結構あちこち登った・・・
山頂はすぐ上に見える(むさくるしい画像ですみません(;^_^A)
ベンチを見下ろす
11ヶ月前は、丁度芽吹きの時期 生まれたばかりの葉が、レースのようだった
尚も潅木の斜面を登る。 ジグザグに登る。
・・・などと、感慨にふけりながら、登る・・・ おお、この高度感!
今朝の冷え込みで霜柱が出来ている。

右手下に、高見トンネル東側飯高町を見下ろす。
ピンボケで申し訳ない・・・ 後一週間ぐらいで開花?
山頂が近づくと馬酔木がたくさん見られる。
開花まではもう少し。

とんがりのてっぺんが、山・・・ 高角神社
8:28 山頂着 山頂には高角(たかすみ)神社の祠と、避難小屋。


三峰山、八丁平からの高見山もウツクシイ・・・
祠の裏から
東に三峰山への稜線が連なる

珍しく親切です
更に左手、北に目を向けると、室生の山並み

遠くにうっすらと大峰が見える 双眼鏡のレンズカバーはちゃんと閉めましょうね
避難小屋の屋上には 双眼鏡が設置されている


11ヶ月前も、ここから大峰を見た
あ〜、大峰はまだかなりの雪が・・・


台高山脈北部の山並み
その左手に台高山脈が連なる

その時、南西の方角、空の一点に何か黒い影が見えた。
・・・と思う間もなく、みるみるうちにこちらに近づいてくる。
鳥・・・。
一群れの鳥が、こちらに向かって一直線に飛んでくる。
あれよあれよという間に、山頂の私たちの真上、手を伸ばせば届きそうなくらいの所に・・・。
頭上で編隊が乱れたと思ったら、先頭が入れ替わった。11羽いる。
そして、あっというまに頭上を飛び越え北東の方角に遠ざかり、見えなくなってしまった。

時間にしてほんの数十秒、いや、十秒に満たなかったかもしれない。
羽の形から多分サシバ。

秋のサシバの渡りのことは知っていたけれど・・・。
この時期、南から北へ戻っていく時もここを通るのだろうか?

いずれにしても渡り鳥であることは間違いなかった。
数百キロを旅し、これからまた数百キロを飛んでいく。
大地の小さな出っ張りに過ぎないけれど、鋭く天を突く高見山の山頂で巡り会った鳥たちの姿に、思わず胸が熱くなった。



まさか写っているとは、思わなかった・・・
サシバ(?)の渡り
(見辛い画像でご容赦)


この高度感がたまらない!
小屋にもさようなら・・・またね!
9:00 感動覚めやらぬまま山頂を後にする。 頂上避難小屋を振り返る。
山頂には誰もやってこなかった。

北斜面です 笛吹岩
北斜面。12月末、霧氷が素晴らしかった。 9:05 笛吹岩

ここからの眺めも抜群です!
笛吹岩より台高山脈


これは?
揺岩 国見をしたのか・・・
9:21 揺岩 9:24 国見岩

雪のトンネルだったよね
9:27 馬酔木のトンネル この辺りの馬酔木はまだ蕾硬し。

ヒメシャラの見事な幹。
9:36 平野分岐 右に行くと平野。左に道をとる。

すぐ上の乳岩から木の間隠れに山頂が見える。

ちょっとした鎖場なんかもあります 膝の調子が・・・いまいち、なんですわ
小峠まで、ジグザグの急な下り。
こんな所絶対登りたくない、と、下りはいつも思う。

9:52 小峠着 林道を少し歩き、旧伊勢街道に入る。
やっぱり人気の山です 満足満足・・・
あ、車が増えている!
10:20 大峠に戻ってくる。お疲れさん!

帰路、たかすみ温泉の開くのを待って(11時オープン)
ゆっくりお湯につかり、昼過ぎには帰宅した。


帰ってから、サシバの渡りについて調べてみた。

夏を日本の各地で過ごしたサシバ、ハチクマを代表とするタカたちは、寒い冬が来る前に南の暖かい地方へ移って行くのに、9〜10月のよく晴れた日に、伊良湖岬付近に集合し一斉に西へ向かい、この高見峠の上空で上昇気流を捉え、空高く舞上がる。そして、ここから紀伊半島を横断して、台湾方面まで渡って行くらしい。

春の渡りもあるらしい。
とんびのような羽の形、相方は「腹に白い横斑があった」と言うし、多分サシバじゃないかと思うのだけれど・・・。(私はデジカメを構えてあたふたとしているだけでしたので・・・(^▽^;)>゛)
春も高見山の上空を飛んでいくのだろうか?
ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてくださいね。

(タカの渡りについては、日本野鳥の会奈良支部ホームページに「タカ渡り速報」が載っています。)

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