ルネのきままなアトリエ
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奈良県・三重県:標高1323m
 2006年1月29日(日) 晴れ 夫と

雪面に影を落とすブナ

すっきりと晴れ渡ったコバルトブルーの空。
雪面に降り注ぐ春本番を思わせるうららかな日差し。
真っ白な雪面に、ブナの巨木が長い影を落とす。

厳冬期の山を覚悟して訪れた明神平は、予想外の表情を見せて迎えてくれた。


コース
 8:43 大又林道途中(駐車)
 9:58〜10:10 明神滝下
11:05 明神平
11:17〜12:37 明神岩側(昼食)
12:45 明神平
13:21〜13:32 明神滝下
14:35 林道駐車地



7時15分自宅出発。
チェーンは積んでいるけれど、大又林道の路面の凍結が心配。
3週間前の高見山での苦〜い失敗もあるし・・・。
金曜日に東吉野村役場に問い合わせする。(ふふふ、私にしては準備万端、だ)

が、担当の方も現地を直接偵察に行かれたわけでもなさそうで「大又から先は轍が出来た状態で凍結している・・・と、聞いています」との返事。
やっぱりネットで調べるのが一番!
・・・とは思うが、万年ネット初心者の哀しさ。どこをどうやって調べたら欲しい情報が得られるのか皆目分からない・・・。(ちなみに、お役立ち登山情報のサイトなどご存知の方がいらっしゃいましたら、是非アドバイスくださいね!)

ところが、大又を過ぎても路面はおろか山の斜面にさえ雪のかけらも見当たらない。
こりゃ、終点まで行けるん違う?
・・・と思ったのも束の間。
林道終点手前の右岸から左岸に渡る橋の向こうが真っ白。チェーンを着けないと恐ろしい。

で、橋の手前の路肩に駐車。ここから歩くことにする。
先行のBMWが一台止まっていた。

橋を渡りカーブを曲がると、路面全体凍結。
ふ〜、車を置いといて正解だった。

好天が期待できる朝方の空 後続車の方、ごめんね、微妙な車間で止めてしまって・・・ 凍結した路面を歩く
輝かしい一日の始まり
藤原宮跡付近より多武峰を見る
大又林道途中に駐車

橋を向こうは路面凍結

林道終点には既に、20台近くの車が止まっていた。
ほぼ満杯状態。
この調子では明神平も満杯状態、か。

滑らないように気をつけながら林道を歩く。
林道脇の斜面のあちこち、大きなツララが出来ている。
沢の水の飛沫が凍って、いろんな氷の彫刻が出来ている。
次から次へ飽きることのない林道歩き。

前方の斜面の木々には、霧氷らしきものは全く見えないけれど・・・。

ツララを振りかざすLさん
「これって凶器になるよね〜」
無邪気に(を装って)ツララを振りかざす妻に、思わず後ずさりする夫・・・。

谷川の雫が凍って・・・ 谷を慎重に渡る
自然のなせる造形美 明神谷を渡る

明神谷を4回渡渉し、右岸に戻ったところでアイゼンを着ける。
さあ、これから覚悟して登るぞ〜!
・・・とは思うが、何だか今日は足が上がらない。(「今日も」と書くべきか)
息切れするほどではないのに、足が持ち上がらない。

エネルギー不足かも・・・と、明神滝下で小休止。
いつものあんデニッシュを、ザックから出すのももどかしく、かぶりつく。

エネルギー充電し、元気よく出発!!・・・したものの、最初の数歩だけ。
やっぱり足が上がらない。
杖にすがりながら、よたよた、ふらふら登っていく。

それにしても、霧氷の影すらない。


ふ〜、しんどい〜、足が上がりません・・・ 明神滝 木橋の崩壊現場を行く
えんやこら、どっこいしょ! 半ば凍った明神滝 木橋の崩壊現場は、
雪のあるほうがかえって歩きやすい

上から下りてきた男性に霧氷のことを聞いてみる。
朝早くから登られたらしいが、今日は全く見られなかったらしい。
う〜ん、残念!
一瞬「ほなら、私らもここで下りよか〜」と喉まで出かかる。

明神平の霧氷が見たかった・・・。
今朝の冷え込みならまず間違いない、・・・って思ったのに・・・。

霧氷が出来るのは氷点下5度以上の冷え込みらしい。
でも、空気中の水蒸気量や風の強さとかにも左右される・・・ってことかな、やっぱり。

木々の梢の上に広がる空は申し分のないコバルトブルー。
気を取り直して再び歩き出す。
よたよた、ふらふらと・・・。

霧氷のかけらが斜面を滑り落ちて、たまっている 沢を二つ渡ると、明神平まで後一息
雪の斜面に霧氷のかけらが散らばって・・・
柔らかな陽射しが降り注ぐ

斜面の上は明神平  ちょっと〜、待って〜
明神平はすぐそこ 心ははやる・・・足は上がらん・・・待って〜!

ようやく明神平に到着。
やったー!!途端に元気になる。

うじゃうじゃ人がいるかと思いきや、ほんの数人。
天理大学小屋の側に一張りのテント。東屋は無人。
テーブルが完全に雪に埋まっている。

向こうには薊岳 明神平 三ツ塚への斜面

明神岳向けて斜面を登りかけると、
「え〜、まだ登るんか〜」と、夫。
もうちょっと、前山まで・・・という私に
「さっきは、もうこれ以上歩かれへんって言うてたくせに・・・(ぶつぶつ)
お黙り!!
つべこべ言わないで付いてきなさい!!(・・・なんて、言ったわけではありませんが・・・)

広々とした眺め ここまで登らないと明神平に来た値打ち半減・・・だと思う
明神岩側から三ツ塚・前山を望む

・・・とは言うものの、斜面を登りだすと、やっぱりふらふら。
明神岩を過ぎたところで力尽きた。

でも、素晴らしい眺め。
三ツ塚から前山にかけて稜線上のブナの大木。
なだらかな雪の斜面に降り注ぐまばゆい日差し。

ここで昼食にする。

早く煮えろ〜〜〜呪文をかけるが・・・ 鍋いっぱいのキムチ鍋うどん これが全部お腹の中に収まった 子供らからは「変なおばさん」「歳を考えろ!」と常々口うるさく言われている
脚力低下に、落ち込んでいても・・・

キムチ鍋うどんを食べると・・・
こうなる!!
「フォー!!」

やはり「へんなおばさん」だ・・・(汗) 「変なおじさん」もいる
イェーイ!!! 「あの・・・何かお悩みでも・・・?」
「いえ、その・・・妻が悩みの種なんです」
このテンションの差が気になる・・・。

ソリ遊びしている斜面 ちょっとだけ滑らせて〜

前山の斜面でそり遊びに興じている人がいる。
滑って、登って、滑って、登って、滑って、登って・・・延々繰り返している。

よし、次はそり遊びだ!
即席ソリを携えて前山の斜面に登る。
夫は「勝手に行ってこい」と、頑として動こうとしない。
やれやれ、ホントにもう勝手なんだから〜。(どっちが?や・・・)

雪原を、のっしのっしと歩いて稜線に辿り着く
遥か大峰大普賢岳・弥山が・・・
手前は白鬚岳?

(前山への稜線から)

前山の斜面から明神平を見下ろす 隣でラーメンを煮ている男性 なかなか感じの良い人だ・・・
前山斜面から    中央:明神岳 右:三ツ塚

この斜面からの眺めは素晴らしいものがある。
ここに座って、一日ぼけ〜っとしていたい。

水無山方面に眼を向ける 右端に小さく写っているのが夫
前山斜面から    左:水無山 中央:遠くに三峰山 右:明神岩

買い物用バッグのように、腕に掛けて持ち運べる 特許を取っておくべきか・・・
即席ソリ
ウレタンマットをビニール風呂敷でくるみました。
お尻が冷えないように・・・ね!( '∇^*)~☆
細やかな心遣いが嬉しい一品です。

ソリ遊び専用前山ゲレンデ(事実ではありません)
前山ゲレンデ(ソリ遊び専用)
ちなみに、中央左手が私が滑った跡。
雪にお尻がずぼずぼ沈み込んで、滑れませんでした(泣)
次回は改良型を持参しよう!密かに決意。


珍しく笑顔を見せる夫・・・やっとおうちに帰れる・・・と喜んでいるのか?
前山をバックに記念撮影

ゲレンデに後ろ髪を引かれつつ明神平へ。
1時前とあって、明神平から登ってくる人もまだいる。

明神平では20人近い大所帯のパーティが昼食の真っ最中だった。
天理大学の小屋の陰のテントも二張りに増えている。
でも、人でごった返しているというわけでもない。


雪の斜面に幹の影が延びる明神平下から西を望む
名残を惜しみつつ下りていく

下山途中、一人の男性が声を掛けてこられた。
「ホームページを作っていらっしゃるルネさんと違いますか?」
えっ?驚く私。

何と、2年半前、山歩きを再開して最初に登った高見山で出会ったTさんだった。自称「ハゲ太郎」さんだ。
覚えていてくださったなんて!
おまけに、ホームページもちょくちょく覗いてくださっているとのこと。
とっても愉快な方だ。写真がご趣味だ。

一足お先に下山させていただくが、すぐに追いついてこられて一緒に下山させていただいた。矢継ぎ早にしゃべられる愉快な話に、夫は圧倒されっぱなしだったみたい。

翌日ハゲ太郎さんから一枚の画像が届いた。
「35ミリフィルムのはまだ現像していないので、インスタントカメラで撮った一枚を送ります」とある。

インスタントカメラでもこんな風に写せるのか・・・。
う〜ん・・・。

一味も二味も違う切り取り方
画像提供 ハゲ太郎さん



おまけ  「氷の芸術」

飛沫が凍り付いて

飛沫が凍り付いて

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