ルネのきままなアトリエ
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奈良県・標高1125m
 
2006年1月23日(月) 
曇り ガーデナーさんと

霧氷の向こうに広がる大阪平野
国見城址から西を望む

2週間前の金剛山以来、大して運動もせず体はガチガチ。
今日こそ葛城山か金剛山辺りの近場の山でも歩こう、と思いつつ、コタツから抜け出せないでいた。
そこへ友人ガーデナーさんからのメール。
「昨日、金剛山に登ってきました」とある。
早速、道の様子を聞こうとTELしてみたところ、
「今日一緒に登ってもええよ〜」との返事。

ガーデナーさん、十数年来の絵の仲間で、二人でスケッチなんかもひょいひょい出かけるが、一緒に山に行くのは二度目。
ご主人の山の会の人たちと、本格的な冬山にも登っている。小柄だが健脚。
特に下りが得意というから、私とは相容れない。
果たして付いていけるか・・・。

が、とんとん拍子に話が進み、一時間後には目の前に金剛山を仰いでいた。

コース
10:13 高天集落手前(駐車)
10:37 高天彦神社
10:57 高天の滝
12:40 一の鳥居
12:45〜12:55 ブナ林
13:02〜14:00 社務所(昼食)・国見城址
15:45 駐車地



西高東低の冬型の気圧配置で太平洋側はおおむね晴れ。とはいうものの、金剛・葛城山麓線を走る頃には雪がちらほら舞いだした。路面、濡れている所は凍てついている。

今日は、奈良県側からの最短コースという高天道(郵便道)を歩く。戦前、山頂まで郵便物を運ぶルートとして利用されていたらしい。初めての道。
地図では破線になっているので、あまり歩かれていないのかと思っていたが、先日水越峠へ下りるときに見た限りでは、しっかりトレースがついていた。

高天の標識があったので、この辺りだろうと右折。入ってすぐの路肩に車を止めた。
高天彦神社まで車で上りたいけれど、なんせ、車は軽のオンボロ。オマケにノーマルタイヤ。帰り、雪が積もっていた時のことを考えると無理はできない。

山では怖いもの知らずのガーデナーさんだが、私の車の助手席に乗るのはかなり勇気がいるみたい。山麓線を走っていた時でさえ、助手席で身を硬くしているのが伝わってきていた。
もっと信頼して〜、私も車も。



ちなみに余談ながら、愛車のアルト、車体のあちこちに小さなへこみやキズがついている。たいていの人はこれを見て、ちょっと引いてしまうようだ。
で、出来ることならば同乗するのは避けたい、と思うみたい。

でも、この場で私は断言しておきたい。
あれらのキズは決して私がつけたものではありません!!

この数年、子供らが相次いで免許を取得。

ある時、自転車で外出していて家の角を曲がると、免許取立ての娘が駐車場から車を出すところだった。ところが、妙な角度で車が止まっている。
あれ?おかしいな、と思って近づくと、何と車体が駐車場のブロック塀の角に引っかかっているではないか。

「ギヤーッ!!」という私の叫び声に動転したのかどうか知らないが、あろうことか娘は「ギギギギギーー!!!」と車体を塀にこすり続けながら尚も車を動かす。

アルトの受難はそこから始まった。
とほほ・・・それまでは、キズのないのだけが自慢だったのに・・・。
ま、キズも慣れてしまえばそれほど気にはならない。

しかし、「あちこちこすってるね〜」と明るく聞いてくれれば「子供らにやられてん」と明るく言い訳できるのに、誰もそんなこと聞いてはくれない。
チラッと車に目をやって、物分りのよさそうな、いたわるような眼差しを私に向けるだけだ。

聞かれてもいないのに、「このキズは、子供につけられましてん」なんて言い訳がましく言うのも、自分の人間としての程度の低さが露呈するような気がして、それもできない・・・。



・・・すいません、余談でした。
ただ、この場を借りてちょっと言い訳を・・・と思い・・・(汗)。


愛車のポルシェ(と呼んでいるアルト) 葛城の道の標識 右端には遠く高見山が見えている 雪化粧した田んぼ
愛車のアルト ホントはここにポルシェの画像を張りたい 葛城の道の標識 振り返る 田畑もうっすらと雪化粧

高天彦神社までは20分ほどだった。
神社の前には駐車場もある。10台は止められそう。登山者のらしき車が2台止まっている。ここへの上り口は山麓線をもう少し南に走ったところのようだ。

神社の前で左折。
広いだらだら道が階段になり、水音が聞こえてくると高天滝。落差5メートルほどの小さな滝だ。
滝の前の小橋を渡り広い階段道を登る。


高天彦神社の鳥居 高天滝  沢にかかる木橋
高天彦神社(WCあり) 高天滝 滝の前の木橋を渡る
(振り返ったところ)

杉、檜の植林帯の道。
昨夜から降り積もった雪が薄っすらと登山道を覆っている。
先行の登山者のだろうか、雪の上に2、3人の足跡がついている。

この前、青崩道(北尾根)を登った時は、杉の幹にも小枝にもびっしりと霧氷がついていた。単調な植林帯の登りがとても美しかった。
残念ながら今日はこの辺りでは霧氷は見られない。
温度は先日とそんなに変わらないと思うのだけれど、湿度が違うのだろうか?

途中いくつか道が分かれているが標識はない。
ネットから金剛山の登山道情報をプリントアウトしたものと、地図を手がかりに歩くが、どちらを行っても同じ所に出たり、まず迷うことはないと思う。
高天滝から30分ほど上ったところに唯一標識があった。

途中下りてくる男性登山者3人にすれ違う。

しばらくだらだらとした登り 唯一の標識
しばらくだらだら道


霧氷の杉林を見上げる
先日はこんなにきれいな霧氷が見られたが・・・

杉木立の中を登る 今日は霧氷は見られない
残念ながら今日は単調な植林帯

ガレ場をアイゼンなしで難なく登るガーデナー嬢
ガレ場の急な登り
階段道を延々と登る
階段道になるともうすぐ・・・のはずが・・・
途中2箇所ほどガレている。
重登山靴のガーデナーさんはアイゼンなしでひょいひょい登っていくが、私はアイゼンを着けないと、とても登れない急斜面。
階段道になるとダイトレ合流点はすぐ。
でも、この階段が意外に長い。20分あまり急な階段を登る。

一の鳥居
今日はひっそりとしている一の鳥居
健脚のガーデナーさんの後を息を切らせながら登り、やっとのことで水越峠からのダイトレに合流。
一の鳥居まではすぐ。
先日はめまぐるしく人が行き交うメインストリートだったが、今日はウィークデーとあって人影もまばら。


金剛山ブナ林の標識 霧氷のブナ林 モノトーンの世界
葛城山も大和盆地も日が差している
葛城山も麓も薄日が差している

最新鋭のデジカメ片手に ガーデナー嬢
写真撮影に余念がないガーデナー嬢

山頂のブナ林は、今日も霧氷で迎えてくれた。
葛城山も、向こうの大和盆地も日が差して明るく光っている。
今日は下界は良いお天気みたい。
ブナ林にある鳥の餌台に小鳥が数羽飛んできている。
ポケット図鑑と双眼鏡を持ってくればよかった・・・。

ブナ林でひとしきり写真撮影した後、社務所前へ。
ここも今日はひっそりとしている。

昼食は社務所横の食堂できつねうどんを美味しく頂く。
どんぶりが空っぽになってから、うどんの写真を撮り忘れたことに気がついた。空のどんぶりを撮ろうかとも思ったが・・・。



国見城址から 霧氷の向こうには明るく日が差している大阪平野が広がっている
国見城址からの大阪平野も薄日が差していた

霧氷と大阪平野をバックに記念撮影
記念撮影 気温はマイナス10度

霧氷が美しい金剛桜
金剛桜

上品な美貌の持ち主、ガーデナー嬢
人がいないのをいいことに国見城址で乱舞する二人
明るい美しさのルネ嬢


暖かい食堂で体も温まり、国見城址に。
ここも人影はまばら。
2年前の日曜日、初めてFloraさんと来た時には、ここは大宴会場と化していた。
広場のあちこちで真っ赤な顔のおじさんたちが車座になっていた。

平日の金剛山がこんなにひっそりとしているとは意外だった。

3000回登るって・・・すごい
人影はまばら 食堂売店

下りは同じルートを辿る。
さすがの重登山靴のガーデナーさんも下りのガレ場だけはアイゼンを着けた。
12本爪の本格的な冬山用だ。
アイゼン装着 臨戦態勢のガーデナー嬢
鋭い爪のアイゼン
敵に回すと怖い
怒らせないよう気をつけよう

下山してから地図を見て気がついた。
伏見道を下りればよかった、と。
駐車地まで山麓道路を少し歩くだけで戻って来れたのに・・・。
途中、何度も地図を出していたのに、頭の中にはピストンしかなかった。

融通が利かないというのか、年々頭が固くなっている自分に気づく。
ということで、コタツにすっぽり入りながら脳のトレーニングに精を出す毎日です。

あかん、あかん、足腰鍛えな・・・。


高天彦神社の老杉の前で下山後の記念撮影
画像 ガーデナーさん提供

登山道の詳細情報は「金剛山の登山道情報」を参考にさせていただきました

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