|
|
工事現場手前に駐車。用意をして出発。
相方はレキのストックを奮発して新調。張りこんだんやから役に立ってもらわんと・・(* ̄∀ ̄)ノ"
西口はカーブを曲がってすぐだった。
500メートルも歩かずにすんだ。(^o^)v
|
奥駈道めざし急坂を登る。 |
満開の石楠花・・・ちょっと終わりかけかな |
奥駆道出合い |
道の両側、斜面のあちこちに石楠花が咲いている!
Floraさんたちが来たとき満開だったらしいから、もう終わっていると思っていた。
石楠花を見ながらアンパンとバナナで小休止。
|
久しぶりのしんどい登りで、息はぜーぜー・・
心臓が胸から飛び出しそうだ(>_<;)
一時間あまりで奥駈道に出る。あ〜しんど〜。
ここから行者還岳の避難小屋までは、小さなピークを三つ越えるけれど、ゆるやかな稜線歩きだ。
|
満開にはちょっと早かったか・・・? |
|
奥駈道手前からちらほらシロヤシオが姿を現す。
蕾がまだたくさん残っている。
満開にはまだ早かったのかな?
|
一のタワまでは少し下って尾根の左を巻いていく。
満開のシロヤシオがあちこちに!
「うわ〜、きれい!!」の連発。
|
一のタワ避難小屋
|
|
満開のシロヤシオに歓声を上げながら、一のタワ避難小屋まではすぐだった。
|
一昨年秋、友人のガーデナーさんと歩いた道。
その時に出会った方が、ここのシロヤシオは素晴らしいと教えて下さった。
|
|
|
あそこにも、ここにも、その向こうにも、次から次へシロヤシオが現われる。想像以上だ。
|
|
|
|
木の間隠れに右に大台、左に鉄山が見えている。
満開のシロヤシオを堪能しながら休憩。
|
|
行者還岳の方から若い男性が一人走ってきたと思ったら、
あっという間に横を駆け抜けて行った。
ぴっちりとしたスパッツ姿。ほんの小さなデイパックと、片手にペットボトルのみ。
もちろん登山靴など履いていない。
何やら胸にゼッケンのようなものを付けている。
相方と顔を見合す。
「今、走って行ったよな。確か・・・」
と言ってる間にもう一人、向こうから駆けて来る。
瞬く間に通り過ぎる。
「世の中にはいろんな人間がおるもんやねん。」相方はしたり顔に言う。
「山を走る人間もおるわな。」
そうこうするうちに、また一人。
この方は30代後半ぐらいか。
私たちの側で立ち止まり、声をかけてきた。
「弥山まで行くんですが、この先、道、はっきりしてますか?」
一応アドバイスする。そして、ここぞとばかり聞いてみる。
「いったい何してるんですか?」
(いや、山を歩いているのはわかってるんですけど・・・)
返ってきた答えに仰天した。
今朝4時に吉野の蔵王堂を出発し、2日間で奥駈道160キロ余りを走破するのだという。
今日は前鬼の宿坊まで行くのだという。
目が点になる、というのは、こんな時のことを言うのだろうと思う。
12人エントリーしているらしい。
その男性はリーダー的な方なのだろう。
「後から来る奴に、道、間違わないように教えてやってください。」と言い残し去っていった。
ほんま、世の中にはいろんな人間がいるもんや〜。
その後から走ってこられる方々をひっ捕まえて
「頑張ってください」だの「道を間違えないよう気をつけて」だの
おせっかいを焼いたのはもちろんのことである。(だって、頼まれたんだもんね)
|
山芍薬 |
山芍薬に見入る夫 |
二つ目のピークを過ぎ、右にちょっと回り込んだ辺りで、相方が「あれ。」と指差す。
みると、楚々とした真っ白な花が・・・。
山芍薬!
あちらにも、こちらにも!
|
普段あまり感動を表に出さない、というより感動の薄い相方なのだが、この山芍薬には感じるものがあったらしい。
「心なき身にもあはれは感じけり 山芍薬の春の奥駈」
・・・なんちゃったりして・・・。
|
ヒメレンゲ |
クサタチバナ |
道の両側に花畑が広がっている。
山芍薬、ヒメレンゲ、クサタチバナ・・・。 |
クサタチバナは、咲き始めたばかり。
たっぷり花を楽しみながら、木の間より垣間見える行者還岳をめざす。
|
行者還避難小屋より仰ぐ山頂 |
|
天川辻を過ぎ一息で、行者還岳の避難小屋に着いた。前回来た時に聳えていた天川辻の鉄塔が跡形もなく撤去されていた。
小屋には帰りに立ち寄ることにして、小屋の右を行く。 |
山の東側を巻きながら崖下の急斜面に付けられた梯子を登る。
山頂は奥駈道から100m左にそれた所にある。
小屋の屋根のすぐ上に見えていた山頂まで30分弱。これが結構しんどい!
山頂の手前から、緑の中にピンクの花が見えてくる。石楠花。満開だ!
山頂一帯は石楠花の群生地だ。それがいっせいに花開いている。
|
|
三角点側の石楠花 |
|
|
深紅の蕾が、開くほどにピンクのやさしい色に変化していく |
山頂の錫杖の前で記念撮影 |
|
三角点は木立の中。10メートルほど行ったところが南に展望が開けている。
今歩いて来た稜線と、大峰南部の山々が薄雲の下に広がっている。 |
すぐ下に避難小屋の屋根が |
弥山と八経ガ岳 |
三角点から少しはなれた木立の中、石楠花を見ながら昼食。
同じように、木立を分け入って食事をしている人たちがいる。ご夫婦らしきカップルばかり。そういえば、今日は不思議と、グループで歩いている人を一組も見なかった。例のランナーと、青年一人のぞいて。
みんな、どこの山に行っているのだろう・・・。
一時間あまり休憩して、山頂を後にする。
|
木々の合間より大普賢岳の稜線 |
|
行者還小屋まで戻る途中、左の木の間より大普賢岳の稜線が見え隠れしている。
次はあそこだな、と、密かに決意。
相方を誘うには今からせっせと伏線を張っておかねばなるまい。・・・ということで、せっせと大普賢をアピールする。
と、後ろから人の気配。男の人が駆け下りてくる。ゼッケンを付けている。50歳前後とお見受けする。
朝から出会った人たちの中では最年長、か。
|
トップに出会ってから、既に3時間は過ぎている。
吉野からの距離を考えると、それだけ差がついても不思議ではないけれど・・・。今日中に前鬼まで行けるのだろうか?
半分土砂で埋まった梯子をどんどん下り、避難小屋まで戻る。
避難小屋の中も外も誰もいない。
さあ、これから西口までまだ道のりは長い。 |
|
|
再び広い稜線を南に辿る。 |
お花畑を越え・・・ |
|
|
左に大台を見ながら・・・ |
深い雪に倒れても、春には忘れず花を咲かせる・・・ |
|
|
純白のや・・・ |
ピンクがかった花・・・ |
午後の日差しの中で、そっと咲き続ける・・・ |
山路に佇む巡礼女・・・チリ〜ン |