ルネのきままなアトリエ
⇒ぼちぼち歩きリストに戻る
⇒山域別リスト
奈良県・標高960m
 2005年5月15日(日) 晴れ
 夫と




一目100万本と言われる葛城山のツツジ。葛城山には何度となく登っているが、人でごったがえす時にわざわざ出かけなくても・・・と、今までこの季節、訪れたことがなかった。

前回の高見山で夫の誘い出しに成功。次なる山はアクセスも短く、手軽でしかもインパクトのあるところ。
折りしもニュースで葛城山のツツジが満開だと言う。
「話の種に一回行ってみよう!」と、今回も引っ張り出しに成功。

斜面を真っ赤に埋め尽くす山頂のツツジ園。確かに壮観だったけれど、それより、頂上近くの新緑鮮やかな林のそこかしこに彩を添えているツツジが美しかった。

コース
6:45 ロープウェー前駐車場
7;00 櫛羅の滝
7:22 行者の滝
8:18 頂上遊歩道下巻き道への分岐
8:35 ダイヤモンドトレイル分岐
8:38 頂上遊歩道
8:50 山頂
9:00〜9:30 ツツジ園上のベンチ
11:20 ロープウェー前駐車場



シーズン真っ盛りの日曜。当然大変な人出が予想されるので、6時20分に家を出る。車も少なく、昨年開通した南阪奈バイパスを通り、自宅から15分ちょっとでロープウェー前に着いた。
既に一番上の駐車場が満車。次の駐車場に止める。
そそくさと用意をして出発。

ロープウェー乗り場には行列が出来ている。
何時から運行しているのか確かめなかったけれど、早朝から観光客を満載してピストン運転している様子。

行列を横目で見ながら横の登山道を行く。
前後に何人か同じように歩く人もいるが、圧倒的にロープウェー利用の人が多い。
ロープウェーを利用すれば、天神ノ森まではすぐ。高低差561メートルをわずか5分で運んでくれる。


深谷に沿ってだらだら登っていく。
左岸から堰堤を右岸に渡りしばらく登ると櫛羅ノ滝。
弘法大師が天竺のクジラの滝に似ているのでこの名が付けられたと案内板に書かれている。「この滝に浴すると脳病に効く」とも書かれている。

更に少し登ると行者の滝。役の行者が修業したと伝えられているらしい。
何人か休憩している人がいた。

櫛羅の滝


ここから左の山腹に大きく絡み杉の植林帯の中を登っていく。昼間でも薄暗い道。
今日は前後にかなりの人が歩いている。
私たちと前後して、大型犬を連れた男性が登っていく。大人しくて、可愛い目をしたワンちゃんだ。
小さい頃、野良犬が家に居ついたことがあったけれど、それ以外犬を飼った経験はない。けれど、嫌いではない。

まだ朝早いとはいえ、今日はかなり良い天気のようだ。夫は既に汗びっしょり。
休憩もしないで登ってきたけれど、ちょっと一休みしようか・・・という頃にベンチがある。
5、6人休憩されている。
ベンチの向こうでザックをおろして小休止。

と、ベンチから男性の大きな声がした。
「あっちに行ってください!非常識じゃないですか!犬が苦手な者もいるんです!驚いて落ちることだってあるんですよ!向こうへ行ってください!」
先ほどのワンちゃんの飼い主に投げられた言葉だった。
周囲の人たちはそっと成り行きを見守っている。

飼い主は咄嗟のことに戸惑っているのか、すぐに行動に移すことが出来ない。すぐにその場を離れればいいのにと思うのだが、まだぐずぐずしている。
声の主は尚も「つないでください!あちらへ連れて行ってください!」と荒げた声を上げている。

よくぞ言ってくれた、と、内心拍手している人もいるのかもしれない。
男性の言うことは確かに正論だと思う。
飼い慣らされた大人しい犬でも、苦手な人にとっては怖い存在だ。飼い主はそのことを十分わきまえることが大事だと思う。危険と隣り合わせの山の中では殊更に。

それに、山にペットを連れてくることで自然に与える影響はどうなんだろう?
難しいことは分からないけれど、排泄物やダニなどが山の動植物に影響を与えると聞いたことがある。排泄物に関しては人間も同じだと思うのだが・・・。及ぼす影響は人間の比じゃないのだろうか?

ともかく、この方は今、山に連れてくることの是非を問うているわけではない。
傍らで奥さんらしき女性が佇んでいらっしゃったから、もしかしたら奥様が苦手なのかもしれない。たまりかねて声を出したのかもしれない。

そこから天神ノ森下までは一頑張り。
すぐ上にはロープウェーからの遊歩道があるが、私はここから左への自然林の中の巻き道が大好きなのだ。トラバースしながらゆるやかに登っていく。この道の霧氷もきれいだ。
下から登ってこられた方がどちらの道を行くか迷っている様子。
「こちらの道のほうがずっときれいですよ〜!」と、おせっかいながら声をかけてしまった。

子供からよく言われる。
「お母さんは、親切の押し売り。おせっかいでしかない」と。「自己満足でしかないで」と手厳しい。
ちなみに夫も、あまり人には構わない方である。



巻き道を行く


鮮やかな新緑のあちこちにツツジの赤が彩りを添えている。
木によって花の色が微妙に違う。
木漏れ日がまぶしい。



ダイヤモンドトレイル分岐手前

ダイヤモンドトレイルの分岐まで20分あまり、デジカメ片手に緑とツツジの散歩道を楽しむ。

遊歩道まではすぐ。
ひぇー!うじゃうじゃ人が歩いている。まだ9時にもなっていないのに!
主稜線を乗り越えツツジ園の上に出る。ここも人、人、人!
ツツジ園の向こうに金剛山がどっしりと座っている。
とりあえず山頂に行く。

少し霞んでいるが、見晴らしは素晴らしい。
自宅の側の耳成山が大海原に浮かぶ島のように見える。

山頂 山頂広場より金剛山

記念撮影をし、またツツジ園へ。

満開のツツジ園を見下ろすベンチで大休止。
お腹も空いたしせっかくコンロも水も担いできたので、カップヌードルおにぎりでブランチ。コーヒーも入れて。



斜面を真っ赤に染めるツツジ



金剛山がどっしり横たわる



その間にも人がどんどん増えていく。ツツジ園のあちこちでは車座になって宴会をしているグループが見える。お天気もいいし、花もきれいだし、楽しいだろうな。

30分ほどいたが、そろそろ下山することに。
ツツジ鑑賞路はパス。もう十分堪能した。ツツジも人も!


ツツジ園を見下ろす人・人・人


往路を引き返す。
いや〜、帰りはすごかったです!
下から登ってくる人、人、人!
すれ違いできる所はまだいいのだけれど、狭い所では大渋滞。急な所では下からの人も止まったまま動かない。
「登り優先」していたらいつまでも止まったまま。
延々と行列が続く。待って待って待って、ちょっと途切れたところで間髪入れず、ダダダ〜と通らせてもらう。

下から登ってくる人が口々に聞いてくる。
「道、つまってますか〜?」
普段見ず知らずの人にあまり口をきかない夫が珍しく答えている。
「はあ〜、ず〜っとぎっしり、上までつまってますわ〜」
何なく嬉しそうに感じるのは、気のせい?

中腹からロープウェー駐車場まで、それこそ大袈裟じゃなく人が繋がっていました。
それから、駐車場待ちの車が延々と山麓道路付近まで。

あれだけの群集が頂上に登るのか・・・。
葛城山、大丈夫かしら・・・。




延々と続く行列

ぼちぼちあるき リストに戻る


山域別リスト