ルネのきままなアトリエ
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ブナ 青空に映える
木ノ実ヤ塚のブナ

薊岳・檜塚奥峰
薊    岳・奈良県:標高1406m
木ノ実ヤ塚・奈良県:標高1374m
 2005年11月26日(土) 晴れ 夫と

二日前に大又から檜塚奥峰にピストンし、まだ疲れが残っている。筋肉痛こそないものの膝は違和感を覚えている。
今日は家でのんびりし、近場に紅葉狩りにでも出かけるのが無難な過ごし方だろう。
しかし、TVから「絶好の行楽日和」なんて言葉が聞こえてきたからにはもうじっとしていられない。

朝寝を決め込んでいた夫を「紅葉狩りのついでに、ちょこちょこっと山を散歩しよう!」と引っ張り出した。



コース
10:53 麦谷林道薊岳登山口(駐車地)
11:08 二階岳
11:45〜11:57 木ノ実ヤ塚
12:25〜12:41 薊岳山頂
13:03〜13:55 木ノ実ヤ塚
14:42 麦谷林道薊岳登山口




麦谷林道登山口
大宇陀から菟田野を過ぎ、東吉野大又への道をひた走る。東吉野村村営のやはた温泉を過ぎ1キロほどで麦谷口。
右折し林道麦谷線へ。麦谷の集落を過ぎ道は谷に沿って遡っていく。谷をつめたところで右にカーブし、山腹をジグザグにどんどん登っていく。

好天続きのせいだろうか、林道はとてもきれいだ。雨の後なんかだと道に杉や檜の枝や小石が落ちていたりする。
登るにつれて後方に薊岳から木ノ実ヤ塚の稜線が見えてくる。

麦谷口より20分あまりで薊岳登山口。
先着の車が一台止まっている。3、4台くらいは駐車しているかと思ったけれど、意外に少ない。

準備をして出発。




二階岳までは杉、檜の植林帯の中をだらだら20分あまり登る。
左折し、ここから薊岳目指して稜線を辿る。

二階岳へ

二階岳山頂
二階岳から木ノ実ヤ塚まで、葉を落としたブナの巨木の林立する中、二つピークを越えていく。


記憶の中では、木ノ実ヤ塚まであっという間に到着、という気がするのに、これが案外時間がかかる。木ノ実ヤ塚手前のピークへの直登の斜面を汗をかきかき登りつくと、向こうに木ノ実ヤ塚の円い山容ががぐんと横たわっている。

いったん下りまたしても枯葉の斜面の直登。

うず高く積もった落ち葉

「どこがちょこちょこっと散歩、やねん!?」と、ぼやく夫をなだめすかし、登山口より1時間で木ノ実ヤ塚到着。




二つ目ピークの直登

鞍部に下りる
鞍部を行く


木ノ実ヤ塚山頂

ブナの林に囲まれた円いピークは予想通り静寂に包まれている。
木々の合間から薊岳がすぐ向こうに見えている。
お腹が空いたので、あんデニッシュを半分ずつ食べる。美味しい。先日の檜塚奥峰のときと同じパン。違うものを買うつもりがやっぱり同じものを買ってしまった。当たりはずれが怖くて冒険できない性格、パン一つ買うにも表れている。怖くてというより、外れたらもったいない、というやつか。単にケチなだけなのだが。

時折、小鳥の鳴き声が聞こえる以外は静まり返っている。
ここは本当に別天地だ。
360度の展望の薊岳ももちろん素晴らしいけれど、ここはいい。

とりあえず薊岳まで登ることにする。
左に直角に曲がり、鞍部まで下る。そこから薊岳山頂は本当にすぐ。木の根、岩角につかまりながら10分足らずで山頂直下にたどり着く。
上から人声が聞こえてこないので、もしかしたら誰もいない?

鞍部に下りる 鞍部は痩せた尾根 最後の登り

山頂手前の痩せ尾根に飛び出し、山頂を窺うと人が4人いた。
山頂からは360度の展望。空気も澄んでいる。

男性二人はすぐに出発し、山頂は私たちともう一組のご夫婦。麦谷林道に駐車されていた方だった。ご主人はかなり山を歩かれているようで、ここからは大峰の釈迦岳は仏生ガ岳にかぶって見えないと教えてくださった。
すぐ近くに白鬚岳が見える。
実を言うと、今日はここに登りたかったのだ。
「そのうち行きますよ〜!待っててね〜!」と心の中で叫ぶ。


山頂での記念撮影



南を望む 中央のとんがったのが白鬚岳



北を望む

眺望を楽しんでいると、二組のご夫婦がやってきて狭い山頂は賑やかになってきた。
そろそろ下ることにしよう。
お昼ごはんは木ノ実ヤ塚でブナに囲まれて・・・。


木ノ実ヤ塚へ下っていく

山頂を辞し往路を戻る。
木ノ実ヤ塚ではやはり誰もいなかった。

ブナの梢

昼食は先日と同じ 一平ちゃんしょうゆ味。(つくづく冒険が出来ないケチな性格だと思う。)
今日はおにぎりが無い。マロンパン、みかん、コーヒー。十分豪華だ!(日ごろの食生活がわかるというもの)

積もった枯葉に寝転がって、青い空を見上げる。時間がゆっくりと過ぎていく。

ブナ 青空に聳える

いつもの豪華ランチ

調理(?)中

あの鳥は何かな・・・

林の中 落ち葉を踏みしめて
直径っ系2mはありそうなブナの巨木


麦谷林道からの下り、林道を歩いて下りていた単独行の男性を乗せてあげた。
朝、高見山の杉谷登山口を出発し、薊岳まで縦走してきたのだという。半年か一年に一度このコースを歩くという。足が辛くなってきてたので助かりましたと喜んでくださった。
それにしても何という健脚!

厄介な膝を抱え、いつまで山を歩くことが出来るだろうか。


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