21.阪神大震災!


母さん
地震の時の事は覚えてる?
小 雪
覚えてる。気持ちよく寝てたらいきなりお家がグラグラ揺れて、私ビックリしちゃって思わず飛び起きて母さんの顔を見ちゃった。
母さん
あの時は母さん4時頃まで仕事してて4時半位に寝たのよ。うつらうつらしてたら突然グラグラッときてその後にもっと大きなのがきて「あっ、これはヤバイかな?もう1回きたら小雪を連れて逃げよう」って思ってたら治まったんでいつのまにかそのまま寝ちゃってたの。
小 雪
私も母さんが「大丈夫だよ!」って言ってくれたんで安心して又寝ちゃいました。
母さん
明くる日(その後2日連休でした)に起きてまさかあんなことになってるとは思わなかったので何気なくテレビを付けたらすごい事になってて本当にビックリしたわ。
父さんも心配して茨城から何度も電話してくれたらしいんだけど全然通じなくって……。結局母さんが公衆電話から無事だよって伝えるまで連絡が取れなかったのよ。
小 雪
父さん、きっととっても心配したよね。
私はそんなこと何も知らなかったから母さんがずっと家にいてくれたのでとっても嬉しかった。
母さん
呑気だねぇ。人間は勿論小雪さんの仲間の犬や猫達もとっても大変だったのよ。
急に家族がいなくなっちゃたり今まで住んでいたお家がなくなっちゃったりしてとっても可哀相だったんだから。
中には飼い主さんはいるんだけれど一緒に住むお家がなくて動物病院で安楽死させられた子もいたのよ。(涙)
小 雪
え〜、安楽死って死んじゃうって事でしょ?ひどい!可哀相!
母さん
飼い主さんもね、したくてした訳じゃないのよ。だけどマンションなんかに住んでいて自宅が全壊しちゃった人とかは自分達も住むところがなくて本当に泣く泣くだったと思うよ。
きっと一生死んじゃった子に申し訳ないって思いながら生きるんじゃないかなぁ。
小 雪
え〜、それもとっても辛そうですね。飼い主さん達も可哀相……。
母さん
そうよ、本当に辛かったと思うよ。でもねぇ悪い話ばかりじゃなくて全国から大勢のボランティアさんが集まってきて、人間は勿論迷い子になった犬や猫の世話をしたり里親さんを見つけたりしたのよ。
母さんは父さんが病気で茨城に帰らなければいけなかったから何も出来なくてとっても歯がゆかったわ。
せめて1匹だけでも引き取ってあげる事が出来たらってものすごく思ったもの。でも茨城の家は借家で小雪さんだけでも無理を聞いてもらっているのでとても言い出せなかったの。
小 雪
そうだったんだ。私何にも知らなかった。ねぇ、もしも母さんだったらどうします?
母さん
そうねぇ、やっぱり安楽死っていうのは出来るだけしたくないし、当面は車があれば車で生活するかな。
そしてとりあえず土地はあるから掘っ建て小屋でもなんでも立てて何とか小雪さんと生活出来るように考えると思うよ。
小 雪
それ聞いて安心した。本当ですよ!絶対に私を見捨てたりしないでね。
母さん
母さん達が元気な限りは大丈夫よ。何があっても小雪さん一人くらいは食べさせてあげるから。
小 雪
父さんも母さんも元気でいてね。私一人残して死なないでね。(涙)
母さん
なに泣いてんの。大袈裟なんだから!でも2度とあんな事が起こらないように祈ろうね。
そして阪神大震災でなくなった大勢の人やワンやニャンのご冥福を祈ろうね。合掌!
小 雪
合掌!

母さんの独り言
阪神大震災の時私は奈良で小雪と2人だけでしたので余震の度に結構怖かったです。
いつでもいざという時小雪を連れて逃げられるように小雪の首輪(名前といざという時の連絡先を書いて)・リード・水・フード・救急用品等当面小雪に必要なものと車のキーをバッグに詰め込んで逃げられるようにしていました。
人間には配給がありますが犬にはないですから……。



戻る 戻る ホームへ 次へ 次へ