13.転勤だ!


母さん
小雪さんがもうすぐ4歳って時にお父さんが茨城県に転勤になったでしょ。
今だから言うけど、向うじゃ会社の規定で会社の近くのマンションが社宅になるって決まっていたの。
小 雪
え〜!そうだったんですか。知らなかった。
母さん
うん、内緒にしてたのよ。小雪さんに心配させたくなかったからね。
でも父さんと母さんはパニックよ。(笑)
父さんも母さんもいくら会社の規定でもマンションじゃ犬は飼えないし、そうなると小雪さんを置いていかなくてはならないじゃない。そんなの絶対駄目!って思ってね。
母さんは小雪さんを連れて行けないなら2人(?)でここに残る。なんて言って父さんを慌てさせたのよ。
とにかく家は古くても庭のある一軒家じゃないと駄目って言ってね。
父さんも勿論小雪さんを連れていけないなら転勤なんか出来ないって思ってたから、上司の人に頼み込んで何とか了解をもらって1人で先に行って必死に家探しをしてくれたのよ。
小 雪
そうだったんだ。私のためにそこまでしてくれてたんだ。うれしい〜。ありがとう!
母さん
何言ってんのよ。そんなの当たり前じゃないの。だって小雪さんは母さん達の大事な家族だもん。
小 雪
ウッ!泣けてきちゃうじゃないですか。
母さん
やぁねぇ、いつもの小雪さんらしくないわよ。ホロリとしちゃったりして。年のせいじゃない?
小 雪
だって……。(ウッウッ←まだ泣いてる。)
母さん
まぁまぁ落ちついて。ほら、鼻を拭いて!話はまだあるんだからね。
父さんも必死で探したんだけれどなかなかいい物件が見つからなくて……。
結局2ヶ月位父さんは社員寮に入って1人でガンバッテくれてたんだよ。
約2ヶ月探してやっといい所(少し遠いのですが)が見つかった時は父さん電話の向うで本当に嬉しそうだったよ。
家は少し古いけれどもお庭がとても広くて(今の2倍近く)、フェンスでちゃんと囲いもしてあって「小雪さんにとっては本当にいい所だよ」って言ってね。
母さんもそれを聞いて一安心だったわ。家なんか少し位古くったっていいのよ、住めればいいんだから。
お庭さえあればね!それに今まで通り夜は小雪さんをお家の中に入れてもいいって言ってくれたしね。
小 雪
よかったよかった。私も安心しました。
だってある朝急に父さんが「こゆちゃん(注:小雪の事です)、いい子にしてるんだよ」って言って出かけたまま帰ってこなくなっちゃうんだもの。訳が分らず私とっても心配だったの。
母さん
そうなんだ!やっぱりお父さんが急に帰って来なくなると心配するんだ。母さん小雪さんは気が付いてないって思ってた。
小 雪
何言ってるんですか。心配するに決まってるでしょ!私を何だと思っているんです。プンプン!
母さん
あ〜!さっき泣いてたのが今度は威張ってる。小雪さんって面白いねぇ。
小 雪
や、やだなぁ。もういいですよ。それより話の続きにいきましょう。
母さん
そおねぇ、でも長くなるから続きは次回の「お引越し」でお話しましょう。



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