母さん
手術からしばらくたった頃から頻尿が始まって散歩に行った時に何度も何度もオシッコの姿勢をしてたよね。それにおもらしも時々するようになって。
小 雪
あー、あの時はとってもつらかった。
オシッコしたいのに少しずつしか出ないし、した後またすぐオシッコしたくなっちゃうし……。
それにオシッコした覚えがないのにおもらししてしまってて……。
どうしたのか自分でも分からなかった。ぐすん。(涙)
母さん
母さんもとっても心配で病院に何度も電話して先生に聞いたんだけれどその度に「オシッコが出てたら大丈夫」っていわれて、今だったらおかしいってすぐ思うんだろうけどその頃はまだ何も知らなかったので「そんなもんなのかな?」って変だとは思いながらもそのままにしてたの。(私の無知のせいで後でとんでもないことになってしまいました。ごめんね小雪!)
それにおもらしの方はしつけの問題かなって思ってかなりきつく小雪さんの事をしかった事があったよね。
注(飼い主の言い訳でもあります)……
紀州犬を飼うといった時、すべてのペットショップで女の人には無理だとか、小さいうちはいいけれど半年も経つと手におえないといって返しに来る人が多いよ等と結構反対されました。
それで自分では結構厳しくしつけていたつもりだったんですが、ある時近所に来た庭師さん(紀州犬を飼っておられた)に「あ〜、あの奥さんあんなこっちゃ全然だめやなぁ。今はまだ小さいからいいけどそのうち手におえへんようになるわ。紀州は小さいうちは拳固(!)で殴るくらいやないと。」っていわれ、その時、ペットショップで言われた「皆返しに来るよ!」という言葉を思い出し、「ここで私がきちんとしつけないとかえって小雪にかわいそうな事になる。この仔を絶対手放したくない!」と強く思ったのです。
小 雪
うん、あの時は本当に悲しかったし、怖かった。
母さん
そうだよね。きっと怖かったと思う。
でも母さんも何としても小雪さんをきちんとしつけないとって必死だったのよ。だってもし母さんのいう事もきかなくなって小雪さんが手におえなくなったらどうしようって、とっても怖かった。
小 雪
私、そんな母さんの気持ちはわからなかったし、とにかく母さんのことが怖くて「今まで優しかったのに、どうして(自分ではオシッコしてるつもりはなかったので……)」って、訳がわからず混乱してしまった。
母さん
ほんとうに、ほんとうにごめんね。後で病気だったって判った時には母さんものすごい自己嫌悪に陥ったよ。小雪さんに可哀相な事をしてしまって、きっともう母さんの事を信頼してくれなくなるだろうなって、後悔、後悔、又後悔の連続だった。
でも、小雪さんはそんな母さんのことを許してくれたよね。ありがとう!
小 雪
いえいえ、どういたしまして。でもその気持ちを忘れずにこれからも私の面倒よろしく!
あっ、気持ちを態度であらわして頂いてもいいですよ。出来ればご飯がビスカルになるとうれしいなぁ……。
母さん
こらっ!調子に乗って!
小 雪
ハハハ、やっぱりだめか!!