2.一緒に暮らしたい!


ヤッター!


小 雪

ちょっとお聞きしますけど、父さんと母さんって本当は私を外で飼うつもりだったの??
母さん
うん。そうだよ。うちに来てそろそろ1ヶ月たち、注文していた犬小屋も届いたし、気候も良くなってきたので、もう外で飼ってもいいかなって思ってたんだよ。
小 雪
え〜!ず〜と外にいるってこと??つまり夜も?。
母さん
うん。確かに始めはそのつもりだったんだけどね。それにそのうちには小雪さんに赤ちゃんも産ませたいなんて事もちょっと考えてたの。だから小屋も大型犬用で中に私が入れる位のにしたのよ。
小 雪
へ〜、私に赤ちゃん。ウ〜ム、ちょっと想像出来ない。(母さんも想像出来ないよ。だって小雪さん自身が今でも子供みたいなんだもの!)
母さん
だけど、いきなりじゃ可哀相って事で夜だけ玄関にいたじゃない。下駄箱の足をかじったり悪さするから廻りをダンボールで囲んでその中に毛布を敷いて寝てたでしょ。
小 雪
うんうん。よく覚えてる!
母さん
寒いんじゃないかって上からも毛布を掛けてあげて「小雪はいい子だ、ネンネンネン」なんて子守歌歌ってあげたら妙なもんでそれまで暴れてたのがうそみたいにお目目が重くなってきて、しまいにはスースー寝息を立ててよく寝てたよね。寝顔がとっても可愛っくてね。飽きずにいつまでもズーッと見てのよ。
小 雪
やだな。恥ずかしい。でも毛布を掛けてもらって肩のあたりをポンポンポンッってしてもらうと、とってもいい気持ちになってよく眠れたよ。だけど、いつまでも玄関じゃ私は嫌だったの!母さん達と一緒にお家の中で暮らしたいなって段々考えるようになってきたの。だって玄関で1人ぼっちって、とっても寂しかったんだもの。
母さん
うん。なんとなくわかってたよ。だってボール遊びなんかしてると小雪さんたら夢中になって玄関の上に上がりそうになってたじゃない。それで可笑しかったのは時々自分でハッとして後ろ振り返って片足だけでもちゃんと玄関に付いてるのを確認してたよね。あれってやっぱりお家の上には上がっちゃいけないんだって一応思ってたの。
小 雪
そりゃそうですよ。上がりたいけどやっぱり上がっちゃいけないんだろうなって仔犬ながらもちゃんと考えてたんですからね。偉いでしょ。でもやっぱり夜だけでも(昼間はお外でぜ〜んぜん平気よ!)お家の中で一緒に暮らしたいって思ってある朝一大決心で玄関の上の隅っこで寝ることにしたの。
母さん
あの時はびっくりしたわ。だってある朝起きてみたら小雪さんが玄関の上の隅っこ(ほんとに落っこちそうになるくらい隅っこ!)でこれ以上小さくなれませんって感じで丸くなって寝てたんだもの。それでそのままの格好でジーっと母さんを見つめて、その目が「怒られるかな?でも、ここに居たいの!」って訴えかけてきて怒るに怒れなかったわよ。まぁ、元々母さんとしては小雪さんをお家の中で飼いたいなって思ってたこともあって、お父さんとすぐに交渉!お父さんも小雪さんのウルウルお目目に負けて結局その日から玄関ホールは小雪さんのお部屋って感じになっちゃた。
小 雪

そう。やったねって感じよ!でも、まだまだよ!
母さん
あ、計画的だったんだ!じゃ、寝室に入ってきて私達のお布団の上で寝てたのもそうなの?
小 雪
いや、別に計画的って訳じゃないんですけど……。でも父さんや母さんと一緒に居たいって気持ちはとっても強かった。だって私のこと家族にしてくれるって言ったじゃない。家族はいつも一緒に居るものでしょ。(お仕事の時は仕方ないけど。)だから思い切って父さん(なんで母さんじゃないの?by母さん)のお布団の足の方に乗って小さくなって寝ることにしたの。(寝る時はいつも私達が寝る部屋の廊下に小雪のお布団を持ってきて戸を開けて寝かせてました。)朝父さんがとってもびっくりしてたけど、でも2人とも笑い出しちゃったから「アア良かった。怒ってないみたい。」って安心しちゃった。

母さん
だって、小雪さんってそれまでほとんど私達に反抗したことってないよね。それだけに小雪さんの気持ちが痛いほどわかって、そんなに私達と一緒に居たいのかなって思うとあんまり可愛くていじらしくって……。(涙)
小 雪
私の気持ちをわかってくれてありがとう。この事をきっかけに台所以外はいつでも同じ部屋で一緒に居させてくれるようになってとってもうれしかった。だってこれでいつでも安心して眠れるんだもの。
母さん
いえいえ、どういたしまして。しかし私達は小雪さんのガードマンですか?(笑)


小雪のないしょ話
ヤッター!私の作戦大成功!
どうです、外犬の皆さんもあきらめないで1度室内犬に挑戦してみては?
ダメモトでしょ。やるだけやってみる価値はあるって思うんだけど……。
案外お家に入れてくれるかも?
外犬の皆さ〜ん、頑張りましょう!エイ、エイ、オー!


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