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     Wedding Anniversary -第4話-
作者:鏡裏さん

「お兄ちゃん…」

夕食を食べ終わって、今日はさっさと寝ることにした俺は早々に
ベッドに潜りこんだ。しかし、慣れない時間に寝ようとしたため
全然眠れる気がしなかった。そんな時、清音が俺の部屋をきた。

「もう寝ちゃった?」

「…寝てないよ」

「あのね…」

清音は枕を抱えている。
言いたいことは察しがつく。

「おいで」

俺は場所を空けて、清音を誘った。

「うん」

清音はうれしそうに俺の隣に入ってくる。
清音の肩が俺の肩に触れた。
横を向くとすぐ近くに清音の顔がある。
清音はこちらを向いていた。
どちらからともなく唇を重ねる。

「ん…」

「結婚式の夜ってことは初夜か」

「…お兄ちゃんのエッチ」

「ゴメンゴメン」

「…でも、お兄ちゃんがしたいなら私は…良いよ…」

そういう清音の声はどんどん小さくなっていった。
そんな清音が愛しくて俺はもう一度唇を合わせる。
今度はさっきより長く…

「…お兄ちゃん」

清音が潤んだ瞳で見つめてくる。

「…いいんだな?」

「…うん」

俺はパジャマの上から清音の柔らかな膨らみに触れた。
俺が手を動かすごとに清音は敏感に反応する。

「はぁ…」

清音の口から吐息が漏れる。
俺は清音のパジャマのボタンを一つずつ外していった。
しだいに白い肌が露になっていく。
それとは対象的に清音の頬は紅くなっている。

「恥かしい…」

「きれいだよ」

指先で桜色の頂点に触れてみる。

「ぁ…」

柔らかな膨らみの中でこの部分だけが違う弾力を持っていた。
掌全体で胸を包むように触れ、ゆっくりを手を動かす。
俺はそのまま突起を口に含んだ。

「あ…」

舌先でゆっくり刺激する。

「…ぁあ…」

清音の手が俺の頭を撫でるように触る。
清音は無意識に手を動かしているようだ。
肌全体がうっすらと赤く染まってきた。

片手を伸ばして、下着の上から触る。
そこは下着の上からでもわかるほどじっとりと濡れていた。
そして、熱かった。

感じてくれてるのか…

俺は清音のパジャマのズボンに手をかけた。
潤んだ瞳で清音が見つめ、俺の手に自分の手を添えてくる。
ズボンと一緒に下着も脱がした。
清音は自分の顔を手で覆っている。

俺は清音の手をどかしてキスをした。

「清音…」

「お兄ちゃん…私だけ恥かしいよ…」

「わかった。俺も脱ぐよ」

俺はさっさと服を脱ぐ。
ん?

「そんなに見つめられると脱ぎにくいんだけど…」

「ゴ、ゴメン」

清音は慌てて顔を伏せた。

服を脱いだ俺は清音を抱きしめ、再びキスをした。
唇を合わせながら、清音の中心にそっと触れる。

「ひゃ…」

「痛かった?」

「ううん、ちょっと驚いただけ…」

縦筋に沿って何度か指を往復させ、清音の反応を見る。

「ん…ぁ…」

無意識に出してしまう声を一生懸命押さえている様に見えた。
清音の中から溢れ出す粘性の液が俺の指に絡みつく。
準備は整った…ように思える。

「清音…」

俺の声に反応した清音と目が合った。

「…いくよ」

こくり。
口には出さないもののしっかりと意志を示してくれる。

俺は自分の先端を仰向けに寝た清音の中心にあてがった。
くちゅりと水音がして、先が少しだけ中に入る。
そのまま少しずつ体重をかけていく。

「ぅく…」

声はほとんど出さないが、清音を初めての痛みが襲っているのだろう。
俺は強い抵抗感のためにそれ以上先に進めなくなっていた。
俺は清音を抱きしめた。

「もうちょっと力入れるよ…」

清音が俺を背に回される。
少しでも近づこうとするように腕に力が込められた。
俺が宣言通りに力を入れて先に進もうとする。
メリメリと音が聞こえてきそうな感じだった。

「…ぅああっ!…」

清音が今までにない大声を出したとき、強い抵抗感がなくなって
俺は一気に中に入っていった。
清音は俺の背中に爪を立てていた。
しかしそれは清音の痛みに比べれば全然大したことないことのように思える。

俺はつながったまま清音と場所を代え、俺が下になった。
清音が驚いたような表情を見せる。
どうやら俺の意図を掴みかねているようだ。

「俺は清音の痛みが少しでも和らぐまで動くつもりはない」

「お兄ちゃん…」

清音が体を密着させ、俺の胸に頬を寄せてくる。

「お兄ちゃん…心臓動くの早くない?」

「おまえが乗ってるからだよ」

「…?」

「この状況で普段通りの方が変だろ」

「そうだね…私達しちゃったんだね…」

「イヤ、今ならまだ……引き返せるわけないか…」

「この指輪くれた時点で引き返せないよ」

「やっぱりつけてたんだな」

「学校行くとき以外はずっとつけてるよ。私の一番大切なものだから…」

「清音…」

「お兄ちゃん…」

清音がそっと唇を重ねてきた。
俺達は何度も何度も互いの唇を求め、舌を絡めた。
やがて清音は甘えるように俺の首筋に唇を押し当てる。
そして、囁くように言った。

「お兄ちゃん…もう大丈夫だよ…」

俺はまた場所を入れ替わり、清音をベッドに横たえた。
そして、ゆっくりと腰を引く。

「はぁぁ…」

「痛いのか?」

痛くないわけないか…

「ちょっと…でも大丈夫」

「ホントに痛かったら言えよ。俺は清音が痛がるのは嫌だからな」

「大丈夫だよ」

俺は再び腰を動かし始めた。
清音は目を閉じて何かに耐えているかのようにも見える。
時々まぶたがピクッと脈打った。

しばらくして、清音の吐息の中に甘いものが混じり始めている。

「はぁ…ぁあ…んっ…」

しかしその頃には俺の限界が近かった。
清音の中は狭く、俺が達するに十分なほど俺を絞めつけて来る。

「清音…もう…」

俺は清音の中から抜こうとしたが、清音は足を絡みつけてそれを妨げた。

「中で…」

「清音…」

「お願い…」

「……わかったよ」

「ありがとう…」

「…責任は取るよ」

俺は清音を抱きしめ、体を密着させると、清音の一番奥で限界を向えた。
清音とキスをしながら、何度も何度も白濁を注ぎこんだ。

「…ぁ…はぁ……うれしい…」

「…うれしい?」

「うん…お兄ちゃんのこと好きだから…
 だから…いつまでも一緒に…」

「…ああ、そうしような」

「うん」

そして、俺は清音と今日何度目かのキスをした。

END




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