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【新着輸入車カタログ紹介】
●アルファロメオ・スパイダー
 
  今年のジュネーブ・ショーで公開された新型アルファ・スパイダーが、意外に早くリリースされた。159、ブレラに続くブレラ顔に新鮮味は無いものの、ジウジアーロ・ピニンファリーナのコラボレーションによるスタイリングは流石に美しい。価格は2.2 JTS Progressionの459万円から 3.2 JTS Q4 Distinctiveの607万円まで。同価格帯の2シーター・オープンのライバルというと、BMW・Z4ロードスターやポルシェ・ボクスターなどが上げられるが、スパイダーを選ぶ購買層は、また少し違うような気もする。いずれにしても、日本での販売は先代スパイダーと同じく苦戦を強いられそうである。カタログはA4横型28P。シンプルで美しいグラフィックだ。
●アウディ・TTクーペ
 
旧型TTの発表から約10年を経て、いよいよ新型TTの登場となった。旧型の個性的で美しいデザインを壊さず、新型に継承させた点は、旧型オーナーとしては、嬉しい限り。しかし、外観は旧型に似ているものの、内容は全く別 物と言っていいくらい、大きく生まれ変わった。動力性能的には、BMW・Z4やポルシェ・ケイマンに及ばないが、TTの良さは毎日乗っても苦にならない乗り心地と実用性の高さ、そしてコストパフォーマンスの高さだ。(実際、私は3年間で9万キロを走破した)日本版カタログは、実にショボイ。カタログサイズ212mmx240mm20P。TTのセールスは、日本国内でもけっこう良いのだから、せめてカタログくらい本国版並みにしていただきたい。銀色表紙は、英国版カタログで、197mmx297mm横型32P。使われている主な写 真は、日本版と同じ。
●アウディ・Q7
 
  新型TTとほぼ同じ時期にリリースされた、アウディ初の本格SUV。3列シート・7シーターのボディ・サイズは5,086x1.983x1,737mm。いや〜、実にデカい!!しかし、ホテルショーで見た時は、さほど大きくは感じなかった。端正なフロントグリルや自然なサイドフォルムなどが実際より小さく錯覚させるのだろう。三菱・トライトンがチープなアウトドア派御用達だとしたら、Q7はさしずめリッチなアウトドア派御用達車か。Q7日本版カタログも本国版に比べるとかなり薄い。それでもTTよりはましだ。A4サイズ横型42P。
●プジョー・407クーペ
 
欧州よりかなり遅れて日本導入された407クーペ。スタイリングは流麗かつダイナミック。フェラーリ612スカリエッティの1/6の値段で買えて、しかもリアシートは、大人2人が余裕で座れる。日本人の価値観からは、クーペという存在はほとんど希薄になっているが、欧米では、こういうプレミアム・クーペをお洒落に乗りこなせる大人がクールなのだ。私も60歳くらいになったら、こんなクルマに乗ってみたいと思う。カタログは英国版で紹介。サイズ260mmx208mm44P。モノトーン写 真を多用し、繊細で高級感漂うグラフィック。
●フォード・マスタング
 
2004年に登場し、日本国内では並行輸入業者からしか購入できなかった新型マスタングが、ようやくこの秋から正規ディーラーでも販売の運びになった。サンダーバードやクライスラー・300C、フォードGTなど、懐古趣味大流行のアメリカ車の中でも、この新型マスタングは2005年販売台数16万台のヒット作。単に初代マスタングのオマージュのみならず、クルマそのものの出来が良いことも成功に繋がっているようだ。日本導入モデルは、V6、V8GT、V8GTコンバーティブルの3グレード。日本版カタログはA4サイズ28P。全く普通 のカタログになってしまったのが残念。
●VW・トゥアレグW12 Exclusive
 
VWで現在配布中の限定・追加車カタログをいくつか紹介。まず最初は昨年に続き、150台限定で発売されたトゥアレグのW12。価格1090万円。12気筒450馬力という凄まじいパワーが本当に必要なのかと、当初疑ったが、先日トゥアレグV6モデルを試乗して、納得できた。V6トゥアレグの遅さは想像以上で、アクセルをいっぱい踏み込んでもなかなか加速せず、あまりの動きの鈍さにあきれてしまったのだ。(ポルシェ・カイエンV6も同エンジン、同様の遅さ。ポルシェは速いと信じて買った人達は、さぞかしがっかりしたことだろう)このフルタイム4駆、2,5トンの図体を機敏に動かすためには、最低でもV8が必要。さらにW12エンジン搭載で、やっとスポーティに動かせるクルマになる訳だ。いかに重量 級SUVが無駄なエネルギーを必要とするのかが分かる。カタログはA4サイズ3つ折り6P。
●VW・クロスポロ
 
ポロ1.6リッターに専用バンパー、ルーフレールなどを装着し、車高を20mmアップしたクロスカントリー風モデル。4駆ではないので、あくまで風。それでも、ボディ同色の専用インテリアもなかなか雰囲気が良く、人と違ったポロに乗りたい、という向きにはうってつけのモデル。限定ではなく、追加車種。カタログはA4サイズ4つ折り8P。
●VW・ポロ1.6スポーツライン
 
1.6DOHCエンジンを搭載したスポーティ・モデル。クローム・フロングリル、15インチ・アルミホイール、専用シートなどが標準ポロと異なる。カタログはA4サイズ2つ折り4P。
●VW・ニュー・ビートル・Creme
 
ニュー・ビートルの特別限定車。ボディ・カラーは、ホワイトとベージュの2色。インテリアも柔らかい色調で、女性・ファミリー向き。カタログはA4サイズ2つ折り4P。
●VW・パサート・バリアントV6 4MOTION
 
トゥアレグを試乗した際、このパサートV6 4MOTIONも置いてあったので、ついでだからこちらも乗ってみようと思ったが、セールスに「トゥアレグV6がとんでもなく遅かったんだけど、これも同じ?」と聞いてみると、「そのとおりです。速い車を求めるのなら、パサート2.0Tをお薦めします」との返事。で、言われるまま2.0Tを試乗したところ、さすがにこちらは速かった。まあこっちはゴルフGTIや新アウディTTにも搭載される最新のFSIエンジンなので、速くて当然だけどね。カタログはA4サイズ2つ折り4P。
●NISSAN MICRA C+C
 
日本未導入の国産CCを2種紹介。NISSAN MICRA C+Cは、写真のとおりマーチのクーペ/カブリオレ。カタログの写真では、大人4人が乗って街中を走るシーンがあるが、どうみてもこのクルマに大人4人が乗れると思えないのだが。(リアシートは、プジョー206CCのそれか、あるいはもっと狭いと思われる。)オープン状態でのスタイルは、なかなかスタイリッシュで可愛い。ゴーンさん、ぜひ日本にも導入してください。カタログはドイツ版、227mmx220mm32P。グラフィックはお洒落。
●MITSUBISHI COLT CZC
 
もうひとつの国産CCは、三菱・コルト。ボディ・デザインはピニンファリーナ。リアシートは、これもMICRA C+Cとあまり変わらない。このサイズのCCでは、まともに大人4人が乗車できるクルマを作るのは無理のようだ。カタログはドイツ版、A4サイズ横型24P。スリップケース付き。グラフィックは、MICRA C+Cが街中シーン中心だったのに対し、こちらはだだっ広いソルト・レイクのような所での写 真ばかり。



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