ハコネソウ
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イノモトソウ科

環境: 関東以西、暖地、山地、崖、岩面、常緑、多年草、シダ類(クジャクシダ属)。

根・茎: 根茎短く横にはう、根茎硬い、根茎鱗片紫黒褐色あるいは鱗片褐色光沢あり。

葉: 葉束生、葉緑淡色、若葉赤紫色帯びる、葉洋紙質、葉柄黒褐紫色、葉柄長10−15cm針金状光沢あり、葉身も同長、葉全体卵形三角状、葉羽状複葉2−3回(複葉)、小葉くさび形、三角倒形、あるいは狭い扇形、やや銀杏葉に似る、小葉柄短い、小葉上部中央に凹みあり、縁反り返える。

花: 胞子のう群は小葉の上部中央の凹んだ所にある反り返った偽包膜(褐色)に包まれ裏面にある。

果: 胞子のう群1小葉に1個。

参考: 箱根草、箱根羊歯、鑑賞用、全草を乾燥して去痰、利尿薬、通経薬とする、江戸時代後半オランダ人ケンフェルにより箱根山で採取されたのでこの名、ハコネシダ、イチョウシノブ、オランダソウともいう、葉を取り去り束ねて小箒にしたのを玉箒と呼び机上で愛玩された。古名「ニコグサ、但しニコグサはアマドコロという説あり」。万葉集「蘆垣(あしかき)の中に似児草(にこくさ)にこやかにわれと笑(え)まして人に知らゆな」(巻11−2762)。


全長: 20- 35 cm
葉長: 10- 20 cm
花径: .05- 2 cm



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