オオムギ
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イネ科

環境: 畑、栽培、1−2年草、西アジア原産、穀物としてはコムギ、イネ、トウモロコシに次ぐ栽培面積。

根・茎: 茎束生、茎直立、茎円柱形、茎中空、茎滑らか、茎節間長い、茎節やや高い。

葉: 茎葉互生、葉白緑色、葉硬い、葉基部鞘ゆるく茎を包む、葉線形巾1−1.5cmあるいは葉被針形先尖る、葉平行脈。

花: 春、4−5月頃、花緑色、茎先に長さ5−8cmの太い円柱形の穂状花序直立、密に小穂、小穂3個ずつ軸の両側にならぶので6列に見える、小穂卵形長1cm位無柄、小穂1花からなる、包頴2個針形、護頴に芒(のぎ)長2−4cm。

果: 頴果は飼料、醤油、味噌、ビール、飴の材料。

参考: 大麦、無芒の種を坊主麦(ボウズムギ)、頴果6列に見えるのを六条大麦、2列に見えるのを2条大麦、頴が果に癒着しているのを皮麦、していないのを裸麦(ハダカムギ)という、茎は帽子、藁細工に利用。季語夏。万葉集「馬柵(うませ)越しに麦食(は)む駒の罵(の)らゆれどなほし恋しく思(しの)びかねつむ」(巻12−3096)。

遊び方: 笛、ばんざい人形、手かご、ガム。 下記参照。
 

全長: 80- 130 cm
葉長: 10- 60 cm
花径: .3- 1.5 cm


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遊び方:

1.笛            @ 茎(麦わら)を10cm位に切り、節が一方の端に残るようにする。
                A 節のない方から3−5cm位裂いて、茎に隙間を作り、そのほうから吹く。
           節の近くに裂け目を入れ、節のない方から吹くのもよい。
                    また、節のない筒を茎で作り、一方の端を口でつぶして吹くのもよい。

2.ばんざい人形 @ 太い茎(麦わら)10cm位(胴部)と、細い茎20cm位(手部)を用意する。
                    手部の一方の端(上部)に節があればなおよい。 
         A さらに太い茎を節を真ん中にして、2cm位の長さに切る。(帽子部)
                B 胴部の上部3分の1程を縦に半分に裂く。
                C 手部も上部3分の1程を縦に裂き、2つに開き、胴部に上から挿し込む。
                D 胴上部に顔を描き、帽子部をかぶせ、手部の下部を引いたり押したりすると万歳をする。
 

3.手かご        @ 節なしの太い茎10cm位を2本、細長い茎(先は太くてもよい)を12ー16本位用意する。
                A 太い茎を十字になるよう、一方の茎の中央部に縦にすきまを開け、他方の茎を挿し込む。
                B 十字の端それぞれに、(4本)細長い茎を挿し込む。
           十字の1つの端だけは、2本の茎を挿し込む。
                C 2本茎のある角の1本の細茎を隣の角の方へ折り、隣の角の太茎と細茎の継ぎ目の細茎部上に置く。(下図左図)
                D 次に、その角の細茎を、最初の折った細茎を包むように折り、さらに隣の角の方へ折る。(下図中図)
                E これを順次繰り返す。
                F 細茎2本ある角に来たら、(折っていない)2本目の細茎を、隣の角の方へ、最初の細茎のすぐ内側に折る。(下図右図)
                G 次の角でも、そこでは折られていない茎をDと同じように折る。これを繰返し、細茎が短くなったら茎を継ぐ。
                H すこしねじれた四角錐状のかごできる。最上部は1本の茎を折って、隣の角に埋め込み、5つの端を切ると完成。
          
4.ガム         @ 麦粒の殻を剥いて、生の麦をかんでいると、粘りが出てきてガムのようになる。