ショウブ
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サトイモ科

環境: 池縁、溝そば、陰地、多年草、 群生、栽培。

根・茎: 根茎横にはう、根茎多肉質節多い、根茎白色で赤味を帯びる。

葉: 根生葉束生直立、葉長く葉巾1−2cm、葉剣形あるいは葉線形先尖る、葉基部2列抱き合う、葉厚い、葉滑らか、葉香気あり、全縁。

花: 初夏、花黄緑淡(肉穂花序)、根から葉より短い花茎を出し、先に肉穂花序をつけ、その上部に長い包葉をつける、花序には小花を密生、肉穂花序円柱状長5cm位、花被片6線広形長方形、おしべ6飛び出る、花糸白、やく黄色、めしべ1、子房楕円広形、柱頭頭状。

果: さく果(?)。

参考: 菖蒲、端午の節句に葉を湯に入れて菖蒲湯とする、根茎を乾燥して菖蒲根と呼び健胃剤とする、古くはアヤメと呼んだ、葺草、軒菖蒲、白菖ともいう、季語夏。誕生花5・5、花言葉「心意気」。

遊び方: 笛、舟、水車。  下記参照。
 

全長: 50- 90 cm
葉長: 50- 90 cm
花径: 1- 2 cm
 

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遊び方:   アヤメ科の  アヤメ  ハナショウブ なども、葉の巾が適当に狭い場合は同様に遊べる。

1.笛        葉の重なったところを切り、その下部3cm位を切取り、笛とする。
            根元の方を指で押さえて、上部を吹く。

2.舟        葉を20cm位の長さで切り取り、両端(切り口)から2−4cm位を内側へ折り、葉脈に沿って、
            3つに切れ目を入れる(切れ目は折った両端から1−2cm位、2ヶ所)。
            切れ目3つの内、外側の2つを内側に曲げ、一方を他方の折れ目に挿し込む。舟の舳先になる。
            反対側の端も同様に曲げて、挿しこむと舟ができる。

             元の葉を葉先をつけたまま、30cm位に切取り、葉先から10cm位の所で内側へ折り、
           上記と同様に、両端を切り込み曲げて舳先にし、葉先を立ち上げ曲げて葉先を舟底に近い葉の
       部分に挿しこむと帆かけ船になる。

3.水車     葉を10cm位の長さで4枚切り取り、それぞれを葉脈と直角に二つ折りにする。
            他に、小枝(棒)1本、Y形の小枝2本を用意する。
              この4枚の葉(折葉)を、井桁に組み合わせる。

    井桁の作り方
                @ 1枚の折葉を折口を右にして、水平に置く。
                A 2枚目の折葉を折口を下(手前)にして、1枚目の葉の折口から2cm位の所で、その葉を直角に挟む。
                B 3枚目の折葉を、折口を左にして水平にし、2枚目の葉の中央部を挟む。
                C 4枚目の折葉を折口を上(向う)にして、3枚目の葉を挟み、4枚目の先部(2枚)を、
                    1枚目の折葉の中(折った内側)に通す。
                変形した井桁(つまり、井桁の突き出る2本のうち1本がない)ができる。

             井桁の中央部の隙間が小さくなるように折葉を引き整える。
            小枝を井桁中央に通し、別の2本の支柱の小枝に水平に掛けると水車ができる。(下図参照)