マムシグサ
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サトイモ科

環境: 九州、四国、山地、暗い林床、多年草、雌雄異株。

根・茎: 根茎偏球形で地中にあり、中央から茎にみえる葉鞘を立てる、これは葉柄下部の鞘が重なったもの(偽茎)、緑で紫褐色のまだらあり。

葉: 互生、葉2枚、葉鳥足状に分枝して複葉9−17枚位、太い葉柄先で3分枝し、さらに分枝、 小葉卵長形大きい、 葉縁脈なし、全縁ゆるやかに波打つ。

花: 春、3−4月、花紫、あるいは花紫緑に縦の細白線ある仏炎包の筒に包まれる、葉腋から花茎をだし、まむしの頭に似た花をつける、紫緑白線の筒状の仏焔包の中にこん棒状の肉穂花序をつける、仏焔包卵形の先は次第に細くなり筒部の上で水平に曲がる、雌株の肉穂下部に緑小球形の子房からなる雌花密生、雄株の肉穂には紫暗色のやくからなる雄花を密生。

果: 液果熟すと果赤。

参考: 蝮草、九州南部で仏焔包黒紫で白線なしで葉より早く開く種をヒトヨシテンナンショウ、仏焔包緑で口部やや開き、舷部卵形で短く尖り縁に細突起ある種をホソバテンナンショウという。従来蝮草と呼ばれたのは関東蝮草で葉が広く偽茎より葉柄はるかに短いので区別。


全長: 60- 120 cm
葉長: 10- 30 cm
花径: 2- 5 cm



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