イヌビワ
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クワ科

環境: 関東以南、暖地、海岸、丘陵、林、落葉樹、雌雄異株。

根・茎: 幹分枝多い、樹皮灰白色、枝切ると白い乳液(このためチチノキと呼んだ)。

葉: 互生、葉柄1−4cm、葉卵長倒形、全縁、葉基部やや切れ込む、葉面滑らか、葉裏緑淡、葉脈目立つ。

花: 春、花黄褐色、新葉腋に花柄を出し、先に3個の包ある花のう(嚢、卵球状長さ2cm位)をつける、その中に雌花花片3−5(がく片)、花紅色帯びる、子房1、花柱1、雄花花片5−6(がく片)、おしべ3位。

果: 果はイチジクに似た小果(径1.5cm位、長さ2cm位)で秋熟すと果黒紫、食べられる、6月にも熟することあり。

参考: 犬枇杷、イタブ、イタビ、コイチジク、チチノキともいう、葉の狭い種をホソバイヌビワという。古名「チチ」。万葉集「ちちの実の父の命(みこと)柞葉(ははそは)の母の命(みこと)おほろかに情(こころ)尽くして思ふらむ(以下略)」大伴家持(巻19−4164)。


全長: 200- 400 cm
葉長: 10- 20 cm
花径: 1- 2 cm



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