〜列伝〜 　呉郡太守セイケンに仕え、セイケンがソンケンに殺されると山中に逃亡した。 後にソンケンの弟ソンヨクが丹陽太守になると郡丞に任ぜられた。 　キラン、ヘンコウらと共にソンヨクを暗殺して実権を握ろうとしたが、ソンヨ クの腹心ソンコウ、フエイに殺された。

〜列伝〜 　父タイシジの死後、呉のソンケンのの館に引き取られた。 　後に呉郡太守となった。

〜列伝〜 　黄巾討伐の際、恩を受けたコウユウの援軍として加勢してリュウビらとともに 黄巾と戦った。単騎で黄巾のカンガイの陣に斬りこみ大敗させた。 　コウユウは引き出物を与えようとしたが、 「母の恩義に報いるために参じたのです。」 と言って受け取らなかった。 　その後、揚州刺史リュウヨウのもとに仕えた。しかし、リュウヨウには重く用 いられずにいた。 　ソンサクがリュウヨウを攻めた際、ソンサクが光武帝の廟に参った時に討ち入 ってソンサクと一騎討ちをした。５０合ほどしたが勝負が着かず、かなわぬ振り をして逃げてソンサク一人を誘い出して再び打ち合った。再び５０合ほどしたが 勝負が着かず、最後には両者槍を捨てて肉弾戦に持ちこんだ。そこにリュウヨウ 軍か来て、ソンサクも味方の将が駆けつけ、さらにシュウユの軍もソンサクに加 勢に来て戦った。激しい雨風になり、両軍兵を退いた。その時、テイフと打ち合 い３０合し、リュウヨウは銅鑼を鳴らして戦いを止めさせた。 　その後、リュウヨウは大敗して予章のリュウヒョウを頼って落ち延びた。リュ ウヨウの仇を取るためにソンサクと対峙したが、シュウユの計で捕えられ、ソン サクの手厚いもてなしを受けて降伏した。そして、配下の手勢を集めて参じると 約束してソンサクのもとを去り、翌日に兵千を率いて参じた。 　赤壁の戦いでは敗走するソウソウをリクソンと共に襲撃した。 　合肥の攻略でチョウリョウがソンケンと一騎討ちをしようとした時、討って出 てチョウリョウと打ち合った。７、８０合するが勝負が着かず、ソウソウはリテ ン、ガクシンに加勢を命じ、二人が押し寄せたので兵を退いた。 　合肥城内のカテイの内通を合図に城内に５千の兵で斬りこもうとしたが、チョ ウリョウに見抜かれて逆に城内に誘い込まれて矢を浴びせられ負傷した。兵を潤 州へ退いたが、この傷が重く潤州に着いた時に死んだ。

〜列伝〜 　蜀軍の南蛮平定の際、モウカクが三江城に布陣した時、ボクロク大王に加勢を 求めるように進言した。モウカクは大いに喜んでボクロク大王を招く使者として 帯来洞主を遣わした。 　三江城が落とされボクロク大王が敗れると、 「モウカク達に降伏を勧めたが受け入れられなかったので一族を縛って引っ立て てきた。」 と偽ってモウカク等とともにショカツリョウのもとを訪れたが、見破られて取り 押さえられた。 　ショカツリョウに解き放されると、烏戈国のゴツトツコツに加勢を求めるよう にモウカクに進言した。 　ゴツトツコツが敗れてモウカク等とともに捕えられた。モウカクが蜀に帰順す るとともに従った。

〜列伝〜 　南蛮王モウカクとともに唖泉、滅泉、黒泉、柔泉の毒泉を利用して蜀軍と戦っ た。 　そこに加勢に来たヨウホウを陣中でもてなしたが、ヨウホウにモウカク、モウ ユウ等とともに捕えられ、ショカツリョウに引き渡された。 　モウカクとともにショカツリョウに釈放された。 　三江城で再び蜀軍と戦うが、三江城は陥落し、戦いの中で死んだ。

〜列伝〜 　カンウが殺され仇討ちに軍を進める蜀と呉軍が対峙した際、ソンカンに従って 宜都付近で蜀と戦った。 　蜀のチョウホウがソンカンに襲いかかったところをシャセイが出てチョウホウ と打ち合った。シャセイが退くと追って来たチョウホウに今度はリイが加勢に出 て打ち合った。チョウホウの武勇にはリイでは勝てぬと思って、チョウホウの馬 に矢を当てて救った。チョウホウは退いたが陣に着く前に馬が力尽きた。リイが 迫ったがカンコウが加勢し呉軍は大敗した。 　翌日、蜀のカンコウに生け捕られ、チョウホウの前に引き出されて首を斬られ た。先日射られて死んだチョウホウの馬の霊前に血を注がれた。