古代文字による

№4〔芸・射・壽・見・遊〕

(藝) 

もとの字
苗木を捧げ持つ形や土に植え込む形があり もとは部分だけの字で芸
わざ、技芸の意味に使う

       

古い字形(ゆう))の組み合わせ。をつがえてこれを。「いる」の意味となる。のち弓矢り、金文にすでにそのいものがある。

   

(ちゅう)(うね)豊穣、畝の間に(さい)(神への祈りの文である祝詞を入れる器)を置いて豊作を祈る「」=とう=のもとの字。壽は老の一部を省略しとを組み合わせた形で 人の長寿を祈ること

   

象形文字 
とした。人を横から見た形の上に大きな目をかき、人の目を強調して「みる」という行為をいう。

 (游)

「遊」は形声文字  「斿」は会意文字
音は斿(ゆう)。斿は氏族旗(吹流し)を付けた旗竿を持って旅する意で、
方人(えん)+子。古くは外に旅するとき、その氏族旗を掲げて行動したもので 游(遊)の初文。斿・游・遊三字はもと同字であるが、神のように自由に行動することをもいう。旗には氏族霊が宿ると考えられた。その氏族霊を奉じて出行することを遊といい、游は水神が川渡りすることをいう。斿が もとの字で それに行くの意味のある 辵(ちゃく)(辶)を加え 遊が作られた。もとは神霊があそぶこと、神が自由に行動するという意味であったが、後に人が興のおもむくままに行動して楽しむという意味に用いられるようになった。

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