《8》むぎ(ムギ)

           麦は、イネ科に属するオオムギ、コムギ、
ハダカムギ、エンバクなどの総称、
春に花が咲き、まっすぐな穂を伸ばし、
穎果(えいか)を蜜につける。実をとった
あと 麦藁で俵や筵などを作る。
      −撮影場所・春日大社神苑ー
        馬柵(うませ)越(ご)しに 麦食(は)む
 駒の 詈(の)らゆれど なほし戀(こひ)しく
    思ひかねつも 作者未詳
          −万葉集・3096−

(有万勢古志に 無支八武こ満の ゝら遊
 禮と奈本し こ飛し具 於も日可祢都毛)

〈柵越しに馬が麦を食べると ひどく叱られる
 ように、わたしもあの人に恋して、親に
 叱られました。でも、いくら叱られても 
 好きなんだからしかたがないわ。〉

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