《6》しの(メダケ)

         メダケは山野や川岸などで見られる常緑の
竹で、地下茎で繁殖し藪をつくる。イネ科
古名の「しの」は しなう、しなやかの意味
メダケは女竹で、マダケ(男竹)に対して小型
という意味。昔、籠を編むのに用いた。
       −撮影場所・春日大社神苑ー
         うちなびく 春さり来れば 小竹(しの)の
 末(うれ)に 尾羽(をは)うち觸(ふ)れて
    鶯(うぐひす)鳴くも 作者未詳
             −万葉集 1830−

(宇遅奈飛く 春佐りくれ半 志農ゝう禮二
      を磐有地布連て 鴬奈く毛)

〈春がやって来たので、篠の枝先に 尾や羽を
 触れて ウグイスが鳴くことよ〉

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