生駒鉄道シリーズ第2回。お前どんだけケーブルカーネタ好きなんだよと。
さて皆様は秘境駅という言葉をご存知でしょうか? 偉大なるWikipedia先生によれば
山奥や原野など、人里から離れた箇所に所在する鉄道駅を指した日本の鉄道ファンによる呼称である。
という解説がされています。調べてみると試される大地こと北海道あたりに多い印象ですが、実は人口約12万人、生駒駅というターミナル駅を持つ我が生駒市にも実は秘境駅と呼べる駅が存在しているのです。
それが今回取り上げる霞ヶ丘駅。駅といっても普通の鉄道ではなくケーブルカーの駅です。
某月某日。微妙に乗客の視線を浴びながら、当駅に降り立つ私[1]。
小雨が作る霧と深い森の中、改札も屋根もない駅がぽっかりとたたずんでいます。それが普通なら通過するだけの駅、霞ヶ丘。名前こそ丘となっていますがどう見ても山の中腹です[2]。驚くだろ、これ生駒駅から10分の場所なんだぜ。
看板や掲示はそこそこ綺麗なので廃墟というかんじはしませんが、利用者の少なさによる「人の手の入っていない」[3]感がひしひし。周囲にはこれといった構造物もなく、晴れていればおそらく、眼下に生駒市街を一望できたことでしょう。
降りる人もいないのになぜ駅があるかということについてはWikipedia様の解説に譲るとして。実際たしかにこのあたりにはなーんにもありません。すぐそこに生駒山登り用の遊歩道があるので、山登り途中で挫折した人や手抜きして気分だけ山頂到着とかしたい人にはうってつけかもしれませんが、残念ながら数十分に一度しか停車しません。実に絶妙。
正直なところ、積極的に寄る場所ではないとは思いますが、お近くに寄られたり、ケーブルカーで通り過ぎる際にはちろっと思い出していただけると、旅の味わいが少し深まるのではないでしょうか。
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