さて、Linuxでビデオキャプチャは比較的鬼門と言われております。しかしながら、実際にやってみると意外にもそれなりの用途であればそこそこ簡単にテレビ視聴やら録画が可能でした。
まず、最大の問題であるハードウェアに関してですが、LinuxでのビデオキャプチャについてはV4L2(Video4Linux2)というAPI仕様があり、これに対応するドライバがあることが条件になります。メーカーページではチップセットまで表記していることが稀なので難しいのですが、SAA713X系(SAA7134 Driver)やconexant2388x系(CX88 Driver)のボードが現在は入手しやすいようです。
ちなみに当方は、玄人志向のKRTV-7131/Lを使いました。これは使われているチップセットがSAA7131で、SAA7134ドライバで動くことが分かっていたため。Ubuntu8.04の場合、「/etc/modprobe.d/options」にoptions saa7134 card=65
と書くことでちゃんと認識できました。チップセットからの推察ですが、同社のKRDM-CX23883も設定次第で動くのではないかと。(余談ですが、玄人志向はチップセットを明記していることが多いのでこういうときに非常に助かります。)
次に実際の利用ですが、VLCとかmplayerで視聴するのが一番楽っぽいでしょうか。録画するなら設定が細かくできるmencoderが個人的にはお勧め。細かい設定はまだチューニング中ですが、単純に視聴するだけならそれほど画質も悪くないようです。この調子だと、案外気軽に録画サーバとか作れるかもしれません。
アナログ放送終了後の状況はダビング10をはじめ今ひとつ不透明なようですし、古いビデオテープのデジタル化などもできます。比較的安価ですので連休シーズンの遊びとしてチャレンジしてみてはどうでしょうか?
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